今日も部屋でパソコンと睨めっこをする。
行き詰まっている俺を見透かして、若井が家に来てくれた
でも、あまり思ったように手は進まない。
「元貴、これ」
と言ってホットアイマスクを渡してくる若井
「仮眠ぐらいならね、休まないと肌にも良くないし」
といい優しく微笑んでくれた。
最近、3時間近くしか寝れない日が続いている。
日に日に眠りに付けなくなり、何か作業をする毎日だ。
でも、今日は何だか寝れる気がしてる。若井への安心感が大きい。
でも今日のやることは残っている。
ホットアイマスク付けて仮眠は厳しい。
がっつり寝てしまいそうだ。
でも、この安心感を利用してがっつり寝るものありなのかもしれない。
自分と葛藤していると、若井が俺の体にブランケットをかけてくれた
「おやすみ」
そう言われ、寝ないという選択はないなと思った。
ベットへ移動し、横になり目を瞑る
少し経ち、俺は急な睡魔に襲われ眠りに落ちた。
目が覚めると、外からは鳥の鳴き声が聞こえた。
久しぶりの快眠。気持ち良く起きる事が出来たのは何日振りだろうか。
体を起こし少し伸びると、横には椅子に座って寝ている若井の姿があった。
結局帰らなかったんだ…、そう思っていると若井の顔が険しくなり、口元が少し動く
起きたかと思っていると、よく分からない寝言を少し言ってまた眠ってしまった。
なんだか愛らしくなり、若井の顔に近づき優しくキスをする
傍にいてくれた感謝も込めて。
若井は顔の向きを変え、唇をぽりぽりと掻く
きっと若井もあんまり寝てれないんじゃないか。
今の時刻は、6時過ぎ
今日は午後から撮影のため、若井を起こす気は無い。
もう1回眠りにつこうと思っても、俺の目はもう冴えてしまっている
俺はもう一度横になり、若井が起きるの傍で待つことにした。