テラーノベル
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ある夜。巡回中、レイが檻の近くまで寄ってきた。
距離が、近い。
「なぁ……」
伸びた手。
その意図が分かった瞬間、背筋が凍った。
「やめろ!!」
声が裏返った。
自分でも驚くほど、必死だった。
レイは一瞬、きょとんとした顔をしてから、笑った。
「……あーあ。やっぱ嫌われたか」
翌日、私は担当から外された。
上司は淡々と告げた。
「情が入りすぎだ」
否定できなかった。
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