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こんまぅ!


今回は、干支をテーマに小説を書いていきたいと思います。

今年、2025年の干支は巳(み)ですね。


巳には、「生命」、「再生」、「金運」という意味があるそうです。

それでは、どうぞ!




登場人物 -


main

・黄汰仁 龍弥 /きたに りゅうや/ (渾名:きりやん)

・紫眼 巳斗 /しがん たつと/ (渾名:スマイル)


sub

・箕逗瀬 透霞 /みずせ とうか/ (渾名:Nakamu)

・赤石 赫露 /あかし かくろ/ (渾名:Broooock)

・緑石 鮫渦 /みどりいし さか/ (渾名:シャークん)

・青城 土岐音 /あおじろ ときね/ (渾名:きんとき)




紫眼 巳斗 - side,


この世界には、普通の人間と人間ではあるが、別の人種と判断される人間がいる。

別の人種と判断される、人間というのは”動物の成り代わり”というものだ。

この”動物の成り代わり”は、外見からみても、判断はつかなく、しかも、そのほとんどが、経緯を覚えていないという。


さらに、”動物の成り代わり”と”人間”の唯一の違いが、神様によって与えられた、”神力(じんりょく)“というものだ。

この神力は、その個体(人)によって変わってくるものである。

ここまで、説明をしたうえで話すが、俺は、この”動物の成り代わり”というものだ。

元は、白蛇のパープルアイという、珍しい種類で逢った。


俺は、生まれたときの記憶はなく、気が付いたらペットショップのショーケースの中で暮らしていた。

大体の人はケース越しに俺を見てすぐにどこかに行ってしまう人が多かった。


でも、ある日のこと、俺がのんびりと寝ていると、突然ケースから出されてとある男の子の腕の中にいた。

俺はびっくりして、その子の服(多分、ダウンコート)の中に入ってしまった。

すると彼は、俺のその行動を見て嬉しかったのかこういった。


「父上、俺、この蛇を飼いたい!一生のお願い。」


言葉の意味は分かった。

しかも『一生のお願い』の意味も。

その時俺は悟った、彼の寿命は長くないと。


その時俺のちゃんとした役目が分かった。

俺は、この子に長生きしてもらう事、それが俺の役目だ。


おそらくは、それが俺の成り代わりの理由だ。


俺は、とある事故によって亡くなったが、俺は最後でも「彼に健康に生きてほしい」そんなことを願っていた。

それを確認するべく、俺は”動物の成り代わり”としてこの地に再び落とされたのだろう。


目標を思い出せたはいいが、俺を飼ってくれた(正しくは、蛇の姿の時だが。)彼は、どんな容姿をしていたのだろうか。

声だけでもいいから、思い出せればいいのだが、、、

まったく、思い出せない。

困ったなぁ。。。

しばらくうろついてみるか。





そんなことを思いながら歩き始めたのが数十分前のこと。

今のところ、何の収穫もない。

空も、茜色に色づき始めてしまった。

さすがになんかしら収穫がないとやばくなってくる。


よし、一旦落ち着くか。


「あの~、大丈夫ですか?」

「わ”っ!」


びっっくりした~、、、


「あの、本当に大丈夫ですか?」

「あ、はい、」


急に声をかけられてびっくりしたが、どうやら悪い人ではなさそうだ。

彼は、16歳ぐらいだろうか、大人っぽい雰囲気の割には少しだけ幼さが残っている。

彼は不思議そうに水色の目をこちらに向けながらこう聞いてきた。


「答えにくければ申し訳ないのですが、ここで何をしていたのでしょうか」


そんなことを聞かれてもおかしくはない。

なぜならここは、小さな病院の真ん前だからだ。


「えっと、とある人を探していたのですが、迷子になってしまって、、、」


そう、本当のことを言った。

でも、あまりにも辻褄が合わないだろう。

こんな16歳ぐらいの男子高校生が病院の前で「迷子だ」なんて言っているんんだ。

彼からしたら、不思議な光景でしかないだろう。

すると彼は、こういった。


「人探しですか?それなら、俺も手伝いますよ。」

「それよりも、今はもう冷え込み始めているので、俺についてきてください。」


そんなことをいう彼に少し面食らったが、置いていかれないように、すぐについていくことにした。


彼についていっている間に、自己紹介など、簡単な挨拶をした。

俺を助けてくれた彼は【箕逗瀬透霞】(みずせとうか)といい、友達からは、Nakamuと呼ばれることが多いらしい。

俺が探している彼のことをNakamuは知っているのだろうか。


彼の話を聞く限り、彼の関係者網は広いらしい。

聞こうか悩んでいた心配はいらなそうだ。


「Nakamu。Nakamuの友達とか知り合いで、『昔蛇を飼っていたが、いなくなってしまった。』そんなような話を聞いたことはある?」


そう聞くと、Nakamuは少し考えたあと、うん、いるよ。そう答えた。

その人の特徴を聞くと、その人は昔、親の人が蛇を飼ってきてくれたらしいが、あるとき突然いなくなってしまったらしい。

しかも、彼はもともと病弱だったため成人になれるか怪しい位だったらしいが、その病気が何故か治り、今は健康に暮らしているらしい。


俺の知っている限りの情報と一致した。

俺はNakamuにお願いして、明日、その彼と合わせてもらうことにした、

その人の名前は、【黄汰仁 龍弥(きたに りゅうや)】、というらしい。




翌日。


俺はNakamuと一緒に登校した。

俺は一応、転校生という名目らしい。

俺が探しているその、黄汰仁 龍弥さんという人も、同じクラスらしいが、話しかけれるかは、不明らしい。


その情報だけを聞いた俺は不思議に思った。

何故同じクラスなのに、話しかけるのが難しいのだろうか。

そんなことを考えていると、学校についた。

そこでNakamuとは、分かれて職員室へ向かった。



しばらくして、朝礼が終わりかけたころ、担任らしき先生に中から呼ばれたので教室の中へ入った。


「はじめまして、紫眼 巳斗(しがん たつと)といいます。宜しくお願いします。」


そう、軽く挨拶をして、席へ移動して、朝礼は終わった。

すぐに、友達を作ろうと思わなかった俺は、静かに次の授業の準備をしていると、Nakamuが駆け寄ってきた。


「スマイル~! よかった、同じクラスで!」

「あ、Nakamu。」

「あ、スマイル、龍弥を紹介する前に、俺と龍弥を含めたいつものメンバー紹介するね。」


それと同時に知らない人たちが3人やってきた。

すると、Nakamuはその3人に少し話したあと、どこかに行ってしまった。

残された彼らは少し気まずそうにしたあと、自己紹介をしてくれた。


「はじめまして。俺は、【青城 土岐音(あおしろ ときね)】。いつメンからは「きんとき」って呼ばれてます。」

「はじめまして~、僕は【赤石 赫露(あかし かくろ)】。いつメンからは「Broooock」って呼ばれてます。よろ~!」

「はじめまして、俺は【緑石 鮫渦(みどりいし さか)】。メンバーからは「シャークん」って呼ばれてます。よろしく」


どうやら、このメンバーは賑やからしい。

俺がなじめるかは不安だが、それよりも探している人がいることを伝えた。

すると、きんときから、『その心配はいらないと思う』、そういわれた。


不思議にしていると、Nakamuが、教室の入り口の方から誰かを引っ張りながらやってきた。


「スマイル、この人が探しているかもしれない、黄汰仁 龍弥、通称きりやん。」

「きりやん、この人がやんを探していたかもしれない、紫眼 巳斗さん、通称スマイル。」


急に紹介されて驚いたが、どうやら、彼、龍弥さんはNakamuやきんときさんたちとのいつメンらしい。

それと同時に、俺には、1つの記憶が流れてきた。

俺が探していたのは、彼で間違いない。

俺が、声をかけようとした瞬間、知らない声が聞こえてきた。


「お~い、きりやんくん、ちょっと用事があるから一緒に来てくれない?」


それを聞いたきりやんは、びくっと震えながら、こう言った。

「わかりました、今行きますね。」


それをきいた瞬間感じた、彼は、いじめを受けている。

しかも、クラスメイトは全員しっているうえでのものだ。


「きりやん、もうついていくなって、俺が行くから、やんは待ってな。」


そう、Nakamuが行ったが、きりやんは、いいよ、大丈夫。そう言っていなくなってしまった。

恐怖を感じた俺は、気が付いたら、きりやんを、追いかけていた。





「おい、あいつ誰だよ。」


屋上の扉の前までつくと、先ほど呼んでいた彼が低い声で聞いていた、

きりやんは、答えづらそうにして、下を向いていた。

きりやんが奴らについていったあと、シャークんから聞いたが、きりやんは成績がよく、さらに性格もいいため、目を付けられているらしい。

そんなことをで彼につっかかるなよ。


俺は、怒りが込み上げてきた。


「さ、さきほど、話してた人は、いつもの人たちと、あ、ああ、新しい、クラスメイト、です。。」


きりやんは、震えながら、返事をした。

俺は、もう、我慢ができなかった。


俺は、普通に戦ったら、負けてしまう。

最後の出会いなのだから、強硬策ぐらいは作っていかないと、そんなことを思っていると、とある1つの案が思いついた。


俺は、それを利用できるように考え、行動に移すことにした。


「ねぇ、五月蠅いんだけど。」


そういいながら、俺は、いじめっ子と、きりやんの間に立った。


「君はさ、きり、、、ん”ん”。 彼に突っかかって楽しの?」


まずは、純粋な疑問を投げた。

これでいい返事ができなければ、俺は、強硬策をとる。

それだけだ。


「……あぁ、”あの”、新しいクラスメイトか。どうしたんだい?俺たちと、友達になりたいのかな?」


そんなことを聞いてきた。

普通に腹が立った。質問に答えてくれ。


「黙れ。俺は、質問をしている。その質問に答えてほしい。」

「ふ~ん、別に楽しいよ。色んな感情や人網を広げてくれるからね。」


なるほど、勝手に利用しているだけか。

じゃ、いらないね。


「別に、友達が欲しいわけではないですけど、あなたたちが友達になってくれるのなら嬉しいです。」

「ちょっと..!」


後ろから、注意喚起が聞こえた。

おそらく、きりやんだろう。彼からすれば、こんないじめっ子と転校早々に友達になってほしくないのだろう。

だからこそ、それを利用する。

「きりやん、安心して、俺がこいつ等を消すから。」

きりやんのほうを少しだけ向いて、そう言った。


「お、そうなんだ、じゃ、よろしくね。」


そういって、手を伸ばしてきた。所詮、握手をしようという魂胆だろう。

だが、その希望は1分も満たないうちに砕かれるだろう。


「い”っ”て”!!!」

「おい、なにすんだよっ!」

「そんな簡単に仲間を作ろうとしてはいけないんですよ。」

「俺の真相を知ってから、友達になった方がいいと思ったんだけどな。」


そう、彼が、握手をした瞬間に悲鳴を上げたのは、おれの腕から蛇ができ、彼の手のひらを噛んだからだ。

この、”動物の成り代わり”というものは、もとの動物を体から生み出すこともできる。

それを利用した、戦い方だ。


「お前らは、きょうここで命を落とす。白蛇の制裁をうけてな。」


後ろを見ると、きりやんが少し驚いていたが、すぐに前を向いてこう言った。


「白蛇の制裁、開幕。罪状、、詐欺、恐喝、、、 よって、お前らの寿命を0年とし、その寿命の譲渡を許可する」


言い放つと、彼らは急に苦しみはじめ、数分たてば、動かなくなる事だろう。

そして、と言いながら、後ろを振り向く。

きりやんと、目が合う。


「そして、譲渡可能となった寿命を黄汰仁 龍弥に譲渡する」

「え」


きりやんは、どうやら驚いているらしい。

まぁ、そうか。

急に、虐めてきたやつが倒れたと思ったら、そいつの寿命を自分に託すっていわれているんだもんな。

でも、俺の役目は終わった。

もう、出てきてもらおうか。


「Nakamuたち、出てきていいよ。最後に、話したいこともあるし。」


そういってから、1時間ほど、彼らと話した。

自分の存在、皆の現状、彼が経験してきた過去についてすべてを話し静かに、彼らの話を聞いた。


最後に時間を楽しむように。





ありがとうございました!


はじめての短編で、表現が難しいところがあったりしましたが、完成できました。


誤字脱字がないことを祈っていますw

何か、疑問点等を見つけて場合は、コメントに書いていただければと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

また、次のストーリーでお会いしましょう♪


ばいまぅ!

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