俺の 王が死んだあと 、俺は何にも考えることができなかった 。考えてはいけないと思っていた 。”佐野万次郎は生きている” そう思い込むことで俺は満たされる。薬の飲む頻度が大きくなった 。幻覚に 王と 武藤が見える 。苦しみと共に俺は声があがる 。
三途「 おォォェエ゛ッ 」
体は薬を全て受け入れることができないと 、口から胃に溜まっていた薬を吐き出した。そこにやってきたのは 、
半間「 ぉー 、No.2も こんなもんか 」
半間修二だった 。たまに梵天へ顔を出しに来るけど最近は来ていなかった。別件があったらしい。今日久々に見てみるとやはり身長は高い。
半間「 三途ぅ 〜 。マイキーの 死体さ 。 どこに捨てるのがいいと思う ?? 」
にやりと口元がにやついている半間は、三途が立ち上がれない理由を知っていた 。
三途「 ころ … す 、 」
いつも綺麗な瞳はどす黒い色に変わっていた。だがやはり睫毛は綺麗に伸びている。
半間「 んは 、怖ぇ ー 」
三途「 お前も 灰谷も 九井も 花垣も 全員 。殺 してやるよ 」
奇妙だ 。いつも意地悪な半間は 、
半間「 そう ムキになったって 、お前の大好きな マイキーは 帰ってこねーぜ 。」
半間の言う通りでしかない 。だからか 、三途は口を閉じて下を向く 。悲しそうな顔をしていた 。
半間「 だから 俺がお前の王になってやるよ 。俺がお前の生きる理由 な ?? 」
半間修二 、やはり言っていることの意味が分からない 。でも堕ちに堕ちた三途は 縋る者が欲しくて仕方がない 。だから 、
三途「 首領 、? 」
子供のように首を傾げる 。
半間「 はぁ 〜 い 。」
そうすれば半間修二は 三途に顔を近づけ 、奇妙な笑みを見せた 。それを見て三途はにこにこと 笑っている 。
三途「 半間は どこにも行かないでね 。」
きっと 重いタイプの人間なんだろう 。それをずっと隠してきたが 、今はもう無理だと 。
半間「 お前が いい子にしてたら 、俺の死に方を 選ばしてやるよ 。」
三途「 ほんと ?? 」
三途はどこか嬉しそうだった 。気になった半間は聞いてみることにした 。
半間「 俺をどうやって殺したい ? 」
三途はにこにこと マイキーに見せていた笑顔をこちらに向けてきた 。三途は口を開いて 、
三途「 心中で 死なせたい !俺と 心中 !」
ラリっているからか 、嬉しいからか 、元々頭がおかしいからか 、よく分からないが 、とても 正常な人間の発言では無い 。きっと三途 春千夜は 俗に言う サイコパス というものなんだろう 。
半間「 お前が いい子 だったら してやるよ 。俺とお前で 心中な 。」
三途「 うん !! 」
半間「 あー 、あと 灰谷たちは ? 」
三途「 本部の地下にいると思う 。一緒にいく ?? 」
半間「 おー 、」
日常的な会話も 王だから 楽しいんだろうな 、なんて 内心三途は 思っていた 。
そして灰谷たち合流してから 、新しい王は 半間だと 宣言した 。元々王をやる者は居なかったし 、半間で 決定した 。
その日の夜
三途「 半間 ぁ ー !! 」
半間「 ん ? どうした ? 」
三途「 もう 3時だし 寝ねぇ ? 」
半間「 寝るか ー 。 」
三途「 半間 、マイキーが 寝てたとこで 寝るよね ? 、」
マイキーの話をすると少し悲しそうな顔をしていた 。だからか 、半間は柄でもないことを言う 。これが半間修二の 優しさなのだ 。
半間「 いや 、お前の横で寝るわ 。その男の 部屋なんか 燃やしちまえ 。」
三途「 燃やすのは時間かかるけど 、近寄らないようにする 。ね 、半間 ? 」
半間「 んー ?? 」
三途「 いつもさ 、土曜日はさ 。マイキーと シてたんだけど 、半間は シたい ?? 」
三途春千夜は こんなに スケベな人間だったか 、と言われればそうではない 。きっと王にしか見せない本心なのだろう 。
半間「 んー 、まあ 、明日土曜日だし 、一旦ヤるか 、俺が気に入らねぇ って思ったらもう辞めるわ 。 」
三途「 俺結構 してきたから 、自信はある 、 」
半間「 へー ?? まあ 、取り敢えず寝ようぜ 。」
そういい 、半間は 三途のベットに入る 。そのあと 、三途は半間の横に寝る 。寂しくないように 三途は半間の方を見ながら寝ていた 。