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キスしてぇ。

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キスしてぇ。

1 - 大好き。

♥

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2023年12月21日

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どうも!ナツです!

今回は普通のノベルです!そして轟爆!

付き合った轟爆の話。ちなみにシリーズではありません。

⚠ATTENTION⚠

・BL

・ディープキスあり

・一部平仮名ばっかで読みずらいかも

OKな方はどうぞ!⤵︎ ︎

最近、轟焦凍は少し不満を持っている。

その原因は俺の恋人、爆豪勝己の事だ。

俺が告白して、付き合う事になった。当然だが、前より距離が近くなって浮かれてる自分がいた。

弁当を作ってきてくれたし、手も繋いだ。頬を染めて少し甘えてくる爆豪はそれはそれは可愛くて。そんなこんなで今でも十分幸せなのだが。

で、どこが不満なのかと思う奴も居るだろう。

直球に言うと、キスがしたい。

付き合ってもう数ヶ月経っているのに俺達は口と口が重なり合った事がない。

俺も何度もしようとしたのだが、する直前にやめろと一言言って手や枕とかで抑えてくるのだ。

いい加減我慢できない。折角恋人になれたのに。

勿論、キス以上の事もしてぇと思ってるのにこれじゃあ酷いじゃないか。

だが、爆豪が嫌な事は俺もしたくねぇ。

最初は照れているのかと思ってたが…こんなに塞いでくるという事はホントに嫌がってるのか。…あ、思ったよりこれショックだな…。

本当は緑谷とか相談したいのだが、生憎クラスのヤツらには言ってねぇ。爆豪が言ったら別れると言ってくるのだ。それは嫌だ。

…まあ、こんな感じだ。結局、何も出来ねぇままここまで来ちまった。兎に角、これからキスできるように頑張ろう。

-

「おはよう爆豪。」

「…はよ。」

いつも通り挨拶を交わす。いや、数ヶ月前まではこんな事はするはずがなかった。

こうやって挨拶をするだけで改めて恋仲になったんだなぁと実感して嬉しくなる。まあ、俺はそれ以上の事を求めている訳だが。

-

スマホを出して、1番上にある”爆豪勝己”というLINEをタップする。「今日、お前の部屋行っていいか?」とゆっくり文字を打って送信する。すぐ既読がついて『ん』という文字だけが送られる。

ちなみに、何故すぐ傍にいる爆豪に直接言わないかというと、「他の奴等にバレたくねぇ」とのこと。そんなにバレたくねぇんだな…。

それより、今日こそなんとしてでも爆豪とキスしてみせる!

-

夜、コンコンと2回だけノックしてきたぞ、と報告する。

「お邪魔します。」

「…ん。」

爆豪の部屋はシンプルで、ゴミとかも落ちてねぇ綺麗な部屋だ。爆豪らしくて落ち着く。

2人ともベッドに座って、各々好きな事をしたり、たまに他愛もない会話が続く。居心地がいい。それでもキスがしたいから、今日は強引にしようと思う。 

爆豪がクソ髪がーとか、しょうゆ顔がーとか、アホ面がーと話す。爆豪と仲がいい3人。羨ましくて少し妬いてしまう。

爆豪がプッと笑って「ンでそんな面してンだよ。」と言う。俺はこの気持ちを正直に伝える。

「ブハッ、そんだけで嫉妬するんかよ。これからテメェはヤキモチ半分ヤローだな。」と楽しそうに少しからかってくる。

今!と思い素早く俺の顔を爆豪の顔に近づけた。

「….」

「….」

「なぁ、そんなにダメか?」

「…しばらくは、だめ。」

またもや塞がれた。本当に反応速度速すぎだろ。でももう我慢できない。

ペロ…

「っ!?」

「んっ…」

ついに口と口が重なり合った。おお、思ったりやわらけぇな。

「はっ…んぅ…ぅぅ…」

ちゅっ、ちゅっと可愛らしいリップ音と爆豪の甘い声だけが静かな部屋に響き渡る。

なんて気持ちがいいのだろう。

でも、これだけじゃ足りない。

もっと、もっと欲しい。

「っはぁっ…はぁっ…とど、ろきっ…!んむっ…」

ぢゅる

「〜〜っ!??!」

「ん〜〜!ん〜〜!!」と、抵抗する爆豪を抑えながら舌を絡める。

──かわいい。

「〜〜やめろっ!!」

少し弱いゲンコツを受ける。

「…なんでっ…だめなんだ…?俺、めっちゃ我慢してたんだぞ…?もう限界だ。」

「…」

「教えてくれ。」

目の前の爆豪は瞼に涙が溜まってく。俺が少し驚いていると、やっと爆豪の口が開いた。

「…き…と…たから…」

「…?」

「っきらわれると…っおもったんだよ…!」

…は?

何を言ってるんだコイツは。俺が爆豪を嫌うことなどありえない。そもそも俺から告白したし。

「…なんで、そう思ったんだ…?」

「おれ、たちっ…おとこどうしだからっ…、キスっ、したら…めがさめて、おとこはやっぱりむりだって…ふられるかとおもったっ…」

爆豪はぽつぽつとゆっくり話してくれた。

爆豪の顔は頬がじんわり赤くなっていて、溜まっていた涙をボロボロ零していた。

普段の爆豪はもっと強気だと思った。恋は人を変えるって本当だったんだな。

そんな顔の爆豪は全て俺のせいなのかと思うと、俺の事しか見えてないみたいで優越感が凄い。

そんな爆豪が愛おしくて堪らない。

「話してくれてありがとな、爆豪。」

そう言って爆豪の事を優しく抱きしめる。爆豪は「う”ぅ”ぅ”ぅ”」と俺の背中を掴んできて、それが犬みたいで凄い、かわいい。すげぇ、可愛すぎて上手く表現できねぇ。

「爆豪。俺は絶対お前の事嫌わないし、もう泣かせたりしねぇ。だから信じてくれ。」

もう、あの時みたいに奪わせたりしない。

「──好きだ。爆豪。」

「…俺も、好き。」

 ────────────────────

𝑒𝑛𝑑

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