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ワンクッション
ひいあい注意
幼少期表現あり
過去〜現在
入学→一彩と出会う事になってます
色々注意
♡┈┈┈┈┈┈┈┈┈♡
これはおれが小学生3年生くらいの時の話
おれはクォーターが理由でクラスの人達に色々言われて困っていた時、助けてくれた女の子がいた
その子は天河未彩(あまかわみいろ)という可愛い名前で性格も見た目も凄く可愛かったけれど少し男っぽい1面のある、正に最強女子のような子がいた
この未彩ちゃんはおれの近くでおれを守ってくれた凄く勇敢な子だった
未彩ちゃんは正式な女の子、おれは男だったのに守ってもらっちゃって罪悪感が凄かった
おれが毎回その時謝ったって
「私がこうしたいからいいの!藍良君はずっと私が守るから安心してね!!」
と、ニコッと笑いながらそう言ってくる
おれは歯を出して笑う顔を見てしまう、そんな所を見てしまう、つまり一目惚れしてしまった
小学生6年生になってから5ヶ月後の8月、夏休み中の週末に連絡先を交換して欲しいと言われてその子と連絡先を繋いだ
そして数日後、突然メッセージが届いた
『ごめんね、守りきれなかった。こんな私でごめんね。』
送られたメッセージ
これが最初で最後のチャット上での会話だった
その次の日、その子は自殺した
飛び降り自殺だったそう
発見されたのは近所の公園のジャングルジムの前
高さはそこまでなかったけど打ち所が悪かったらしい
おれはそう聞いてすぐには言葉が出なかった
その瞬間、涙がボロボロとこぼれてしまった
守ってもらったのに守ってあげられなかった、取り返しのつかない事になるまでおれが気づいてあげられなかった
今になってそんな後悔をした
もう遅いのは分かってる
でもどうにかしてあげたかった
そう思いながら残りわずかな小学校生活を送った、
おれが通っていた小学校は隣に中学校があって生徒数が少なかったからそこまでメンバーは変わらなかった
だけどあまりにもぎこちなかった
落ち着かない、怖い、助けて欲しい
そう思ったって今は誰とも助けてくれなんてしない
その時は彼女の存在を思い出してしまってどうしても泣きそうになる
やっぱりあの子はおれにとってなくてはならない存在だったのかもしれない
それからあまり登校できなくなってきて自分の部屋にこもって過ごす生活を送っていた
楽しくないし勉強は追いつかない
駄目だって事は勿論分かってる、どうにかできなもんなら今頃こんなに苦しんでいなかったかもしれない
おれがこの時1番ハマっていたのはアイドルだった
休日にはアイドルショップに行ってグッズを買える分だけ買って部屋をいっぱいにした時
アイドルには魅力が沢山あった、アイドルが輝いて見える
そんなキラキラ輝くアイドルにいつしか憧れていた
中学校3年生も終わりに近づいて来た頃、志望校を考える時
アイドル科というものがある”夢ノ咲学院”という所に行きたかった
偏差値は物凄く高かった
でも、何をどうしてもここの高校に入りたい
その一心で出来るだけ勉強をした
受験を受けて合格発表を待つ
この合格発表を待っている期間が凄く緊張した
合格発表日
おれは合格して夢の夢ノ咲学院に入学できる事になった
嬉しい
頑張った甲斐があった
そんな事を思いながらでも心のどこかで悲しみがあった
「…やっぱりあの子と同じ所に行きたかったなァ……」
そんな事叶うはずなんてない
そんな事は分かってる
でもどうしてもそう思ってしまう
入学式の日
流石有名な夢ノ咲
入学生が沢山居た
当たり前だけど色々なタイプの人が居て凄く怖かった
おれは改めて自分は弱虫で頼りない落ちこぼれだなと思った
嫌でも事実だから
その不安な気持ちいっぱいな状態で入学式に参加した
おれのクラスは1ーA
知らない人ばかりの教室
とても居心地が悪かった
その後すぐ初日にやる事を全て終えて帰る事ができた
自分の家、自分の部屋は居心地が凄く良かった
夢ノ咲学院生活3日目
おれは2年生に彼女に似ている人がいると聞いた
噂では性格も見た目も凄く可愛いけど男っぽい、名前は天城一彩という人らしい
どんな人なのだろうと思いながら下校したらニコニコしながら地面を見ている人が居た
そこには小さな花とダンゴムシがいたらしい
正直変な人だと思っていたら突然声をかけられた
「ウム、君は…1年生かな!」
なんの前触れもなく言われて凄く驚いた
おれは声を出そうとしても出なかったから頷くくらいしか出来なかった
その途端、衝撃な事を告げられた
「僕は天城一彩というよ!」
この人が天城一彩という人だった
正直ちょっとイメージとは違ったけど、どこか彼女に似ている所もあった
またあの突如居なくなってしまった彼女とまた再開出来たような気持ちになって思わず涙目になった
あぁ、この人が天城一彩、名前も性格も見た目も全て彼女に似ていた
おれは返事を返していなくて不思議そうな目で見られた
そして勇気を出して
「おれ…白鳥藍良です……!」
そう言ったら全てを認めてくれるかのように微笑んで
「白鳥藍良君だね!これからよろしくお願いするよ!」
そう言われて少し焦った
「呼び方はなんでも大丈夫でェす……」
「じゃあ…”藍良”、と呼んでも良いかな!」
突然呼び捨てされたけどおれがなんでもいいと言ったから”藍良”と呼ばれるようになった
「じゃあおれはどう呼んだら…?」
申し訳ない程度の小さな声でそう言った
「僕もなんでもいいよ!例えば呼び捨てとかあだ名とかでもね!」
一応先輩だから呼び捨てもなんか嫌だった
そしたらあだ名呼びをしようかなと思ったけど突然過ぎて決まらなかった
でもすぐに思いついた
「それなら”ヒロくん”と呼んでもいいですかァ…?」
駄目な事を前提でそう言ってみた
「ウム…”ヒロくん”……」
嫌がられたと思い、ヒヤヒヤしていた
「いいね、今日からそう呼んでくれると嬉しいよ!」
おれは一安心した
でもたった今会った人をあだ名…変な気分だった
まぁ本人はいいって言ってるし…大丈夫なはず
その日からヒロくんとは同じユニット所属になってずっと一緒に居る、気づかない内に大切な存在になっていた
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
続きは分かりません