🍓 ꒰ 注意 ꒱ 🍓
・橙紫
・R
・年齢創作(高校生)
苦手なひとはさようなら!
通報❌転載❌
人気俳優が此の学校周辺に撮影に来るだとか、教育実習生がやって来たとか、此の間水族館に行ったら友達が泳いで居たとか、他愛も無い会話をする橙君が好き。勉強を教えてくれる橙君が好き。だけど叶わない。俺は男だし、橙君と何時も一緒に居る友達の女の子は滅茶苦茶可愛い。
「橙君はさ」
「ん?」
「好きな人とか居ないの? その……恋愛的な意味で」
俺がそう聞くと、橙君は少しだけ黙ってから言った。
「居る」
其れは誰なのか気になったけど、聞けなかった。聞いたら何かが崩れてしまう気がしたから。
「そっか……」
そして俺達はまた沈黙する。今だけは、世界中が凍り付いて仕舞えば良いと思った。そうすれば一生二人で居られるし、永遠にこの時を過ごせるんだから。
「此処の問題も解らないんだけど」
業と自分が解っている問題を聞いた。すると橙君は嬉々として解説してくれる。
「此れはな……で──」
髪の毛を耳に掛ける動作も格好良くて、思わず見惚れて仕舞う。
「…………聞いとる?」
「う、うん! 勿論だよ!」
嘘です。橙君の顔しか見てませんでした。でもそんな事は言えないから誤魔化すしか無い。
「本間かなぁ…」
疑わし気に此方を見る橙君。嗚呼、そんな目で見られたら俺はどうしたら良いのか解らなくなる。
「……本、当」
近くで見ると本当に綺麗な顔をしている。鼻筋が通って居るし、瞳が大きい。こんなに美しい人が此の世に居るなんて信じられない位だった。
「じゃあ次の問題な」
「うん……」
橙君の横顔に見惚れている間に、時間は過ぎていく。
もっと時間が止まれば良いのに。そうしたらずっとこうしていられるのに。
「今日はもう帰ろか」
「え」
唐突に橙君が言う。時計を見ると時刻は既に十八時を過ぎていて、外は薄暗くなって居た。
「で、も…未だ解らない所有るし…」
そう言って参考書を指す。
「其処、説明したんやけど」
橙君の視線を追うと確かに既に理解して居る所だった。
「…若しかしてやけど、俺が帰るの淋しいん?」
揶揄う様な笑みを浮かべる橙君を見て、自分の気持ちを見透かされたのかと思う。
「……ま、さか」
否定しようとしたけれど言葉が出ない。図星だった。
「冗談やって。本間に帰るよ」
橙君は鞄を持って立ち上がる。橙君の顔も見れない儘、黒い橙君と御揃いのエバー・レディー・シャープペンシルを握り締める。
「ほな、また明日」
橙君は軽く手を振る。
「また、ね」
笑顔を作って答えたものの、上手く笑えた自信は無い。本当は帰らせたく無いし、出来る事なら此の儘、家に居て欲しかった。
「本間に大丈夫なん?最近元気無いんちゃうか?」
橙君は心配そうな表情で言う。
「そ、かな……」
「無理せん方がええよ。辛かったら言ってくれても良えんやで」
「うん……」
俺の事を心配してくれてる事が嬉しい反面、辛くて堪らなかった。俺を苦しめて居るのは橙君自信だった。
「顔、溝みたいな色しとるで」
「大丈夫、だから……」
「ほんまか?」
橙君は俺の頬に触れようと手を伸ばしたけど、触れる直前で止めた。
「触っても良い?」
「駄目……っ!」
反射的に振り払うと橙君は吃驚した様子で固まって仕舞った。
「御免……でも……嫌だ……から」
「何で?」
「だって…」
触られたら、我慢出来なく為っちゃう、とは言えなかった。
「…矢っ張り、何でも無い」
「…………」
長い沈黙の後、「そっか」と言って橙君は立ち上がって部屋を出て行った。
橙君が階段を降りる音が聞こえる。
見送らないと。そう思うのに身体が動かない。
そして扉を開けて階段を降りようとした瞬間、目の前が歪んで涙が流れた。
「何で……泣くん……?」
自分が解らない。只、悲しくて、苦しくて、仕方が無かった。
暫く経ってから、漸く落ち着く。
「…御免、橙君。今日一寸俺変かも」
呟いたものの返事は無かった。
屹度怒っているんだろうな。あんな態度を取ったから当然だと思うけど。
「なぁ、辛い事、全部俺に話してや」
「……え」
「本間に一人で抱え込むのは良くないで」
「でも、迷惑じゃ……」
「迷惑な訳無いやん。友達やねんから」
「橙君……」
橙君は優しい。優し過ぎる位だ。其の優しさも俺を苦しめた。だからこそ、俺は橙君から離れないと依存して仕舞うと思った。
「有難う……」
「今日家に帰っても親居らへんから」
「……俺も居ない」
だから全部話して、と橙君は言った。
「解った……」
俺の部屋に戻ってから、橙君はベッドに座って、俺は床の上に座る。そして、橙君に嫌われる覚悟を決めて、全てを話し始めた。
「橙君、好き」
「俺も好きやで」
「違う。恋愛的な意味で」
「……」
橙君は黙って聞いている。
「引いたよね。男なのに……」
「別に、其んな事思っとらんけど」
橙君の声は何処か冷たかった。矢張り気持ち悪いと思われたのだろうか。もう二度と前みたいに仲良く出来ないのかな。
「御免、忘れて」
「何でよ、何なら付き合おうや」
橙君は俺の言葉を無視して続ける。
「え、其んな…」
「嫌なん?」
「嫌じゃ無いけど……橙君には好きな人が居るんじゃ……」
「居るで」
「其れって……誰?」
恐る恐る聞くと橙君は少し迷ってから答えた。
「紫ぁ君」
「俺……!?」
嘘、信じられない。夢じゃ無いのか。
「うん」
橙君は恥ずかしそうに笑う。
「でも……そんな素振り全然見せて無かったし……」
「本間に紫ぁ君の気持ち解らなくて困ってたんよ。だから紫ぁ君が相談してくれて良かった」
橙君が嬉しそうな顔をするから、此方まで嬉しくなって仕舞った。
「橙君……」
思わず抱き着いて仕舞いたい衝動に駆られる。
叶わ無い恋だと思って居たのに。まさか両想いだったなんて。
「橙君、大好き……」
「俺もやで」
「キス、したい」
「良いよ」
橙君は目を瞑る。
そして、ゆっくりと唇を重ねた。
接吻は初めてだった、初めてが橙君だと思わなかった。
「もっと……」
「ん……」
何度も口付けを交わす。
橙君が好きだという感情で溢れていく。
「……っ、あ……」
舌を絡めると、橙君は吐息を漏らす。
其れがとても艶めかしくて、理性を保つのが難しくなる。
「っふ……ぅ……」
歯列をなぞられる。
「ん、はぁ……」
気持ち良いけど苦しくて、橙君の服を掴んだ。「はぁ……はぁ……」
長い時間を掛けて漸く口を離すと、唾液の糸を引いた。
「……大丈夫か?」
「うん……」
心臓が激しく脈打っている。
頭がくらくらした。
「続き、しても良えんか?」
「……うん」
橙君は優しく微笑むと、俺を押し倒した。
「……っ」
「可愛え」
耳元で囁かれて身体が小さく震える。
「此処、弱いんや」
首筋を舐められて、背中がぞくりとした。
「や、めて……」
抵抗すると、「嫌だ」と返される。
「可愛いから止めへん」
橙君は意地悪く笑って、もう一度首を噛んだ。
「……痛い……っ」
「御免」
謝ってくれたものの、止める気は無い様で、執拗に同じ場所を攻めてくる。
「……っ、ん……」
「声、我慢せんで」
「……ぁ……や……っ」
「ほら」
橙君はそう言って、今度は胸の突起を口に含んだ。
「ぁあっ……!」
強く吸われて身体が大きく跳ね上がる。
「ぁ、や……駄目……ぇ」
「駄目や無いやろ」
橙君はもう片方の乳首を強く摘まみ上げた。
「ぁ、ああぁ……ッ」
電流が流れた様な感覚に襲われて、下半身に熱が集まる。
「下、勃っとるよ」
「……や、言わないで……」
「先走りも凄いな」
橙君は下着ごと絝を脱がせると、躊躇無く其れを握った。
「ぁ、や……汚い、から……」
「今更何言うてんねん」
橙君は大きく膨らんだ其れを上下に扱き始める。
「ぁ、ぁ……っ!だ、め……だってば……っ」
「イキそ?イッても良えんやで」
「やだ、ゃ、ぁ、ぁぁ……っ!!」
限界に達し、白濁液を放出する。
「沢山出たな」
橙君は手に着いた液体を見せつけてきた。
「見せないで……」
恥ずかし過ぎて涙が出る。
「泣く程良かったんか」
橙君は楽しそうに笑った。
其して三本指を俺の口に差し出し、
「舐めて」
と言った。
「え……」
「早く」
橙君の表情は真剣だった。
仕方なく口に含む。
「歯立てちゃ駄目やで」
「ん……」
暫く舐め続けていると、橙君は「もう良いか」と口から指を出し、俺の後孔に触れた。
「入れるで」
「ん……」
ゆっくり押し込まれて、異物感に襲われる。
「う……っ」
「力抜いて」
「む、無理ぃ……」
中々入らないみたいで苦戦して居る。
「きつい?」
「……っふ……ぅ」
俺は必死に首を縦に振った。
「じゃあ、一寸だけ休憩な」
橙君はそう言って、俺の額に軽く接吻をした。
「ぁ……」
優しいキスに思わず顔が綻ぶ。
橙君は俺の頭を撫でると、「御免な、一寸失礼すんで」と俺の身体をうつ伏せにし、腰を上げされられた。
「汚いかもやけど」と橙君は申し訳無さそうな声で言った。
「え、ちょ……」
「慣らす為や」
橙君は俺の中に舌を差し込んだ。
「ん、や……っ」
生温かい舌が中に入ってくる。
「あ、あぁ……」
汚い筈なのに、何故か感じて仕舞う自分が居た。
「ぁ、あ……っ」
橙君の舌が動く度、変な気分になる。
「あ……っ!」
涎が枕カバーに付く。
「気持ち良い?」
「ぅ……うん……っ」
「良かった」
橙君は満足気に笑うと、再び後孔へ舌を入れた。
「ぁ、ん……ぁあっ」
何度も抜き差しされて、身体の奥がきゅっと締まる様な感覚に襲われた。
「ぁ、ぁ……だめ……ぇ」
「此処好きなん?」
橙君は執拗に其処ばかり攻めてくる。
「ぁ、ぁ、ぁああぁっ……!!ゃ、だ……そこぉ……」
「嫌なん?」
「ちが……っ」
「じゃあ良いやん」
橙君は其処を舐める事を止めてくれない。
「やだ、やだやだ……っ!ぁ、ぁぁぁ……ッ」
また達して仕舞いそうになる。
「やっぱ敏感やな」
「ぁ、ぁ……ごめんなさい……っ」
「謝らんでもええって」
橙君は少し笑ってから、指を一本ずつ入れ始めた。
「ん……んんっ……」
少しずつだが、確実に奥へと入っていく。
「痛い?」
「ぅ……んっ」
「御免、我慢し」
やっと全部入った様で、中で指を動かされる。
「ぁ……ぁ……っ!」
内壁を擦られて、身体が小さく痙攣する。
「此処やな」
橙君は何回も同じ場所を攻める。
「ぁ、ぁ、ぁ……ッ」
其の度に身体が大きく跳ね上がった。
「紫ぁ君可愛ええよ……」
橙君は甘い声で囁くと、一気に指を引き抜いた。
「ぁ……」
突然の事に戸惑っていると、次の瞬間には橙君のモノが挿れられていた。
「ぁ、ああぁ……っ!!」
「っく……」
余りの質量に息が詰まりそうになった。
「ぁ……ぁ……っ」
「大丈夫か?」
橙君も苦しそうだ。
「だ、いじょうぶ……」
何とか答えると、橙君は優しく微笑んだ。
「動くで」
「……っ」
ゆっくりと抽送が始まる。
「ぁ……ぁ……っ」
最初は痛みしか無かったが、次第に快楽に変わっていった。
「はぁ……ぁ……んっ……」
「声、もっと聞かせて」
「ん……っ」
橙君は俺の顎を掴むと、深く口付けてきた。
「ん、んん……っ」
口の中を犯されているみたいで、頭がくらくらした。
「ぁ……はぁ……っ」
漸く離されると、今度は首筋を噛まれる。
「ぁ、ぁぁ……っ!」
「可愛い」
橙君は俺の首元や背中に沢山痕を残した。
「ね、後ろやだ…っ顔見たい……」
「分かった」
仰向けにされたかと思うと、いきなり激しく突かれた。
「あぁあっ!ゃ、ゃら……」
視界がチカチカして、何も考えられなくなる。
「ん、ぁ……っ」
橙君は律動を止める事無く続ける。
「あぁっ、あ、あ……」
「気持ち良い?」
「ぅ、ん……きもちぃ……っ」
「っ、そろそろイキそうやわ」
「俺も、もう無理……」
限界に達しようとした時、橙君は俺の耳元で呟いた。
「大好き」
その言葉を聞いた途端、俺は絶頂を迎えた。同時に橙君も達したらしく、中に熱い液体が流れ込んで来るのを感じた。俺達は暫く抱き合って居た。
皆さん!!卒業!!!!!おめでとうございます!!!!!!!!!!(
コメント
7件
やばい。スゴすぎる... 本当になんか映画1本見たかなぐらいの満足感。めっちゃええ...(*¯꒳¯*) なんでこんなに物語の構成(?)みたいなのが綺麗なのか...。 ブクマ失礼します!!!
私の明日の希望です✨️
好こ好こ♡( ᵕωᵕ♡ ) 更新されるのがいつもすごく楽しみです!! たくさんの神作をありがとう!