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桜の花びらを乗せた風が吹く今日この頃。
私は全てを打ち明ける覚悟をした。
性別転換から約半年、前までは完全とは言えない女の子の体だったがもうあれから半年も経てば声も体も顔も髪も全て完全なる女の子になっていた。
意識したことはないか世間一般で言う「可愛い女の子」なのだろう。
声はより女の子寄りになりもう声を低くして誤魔化すことな出来ない。
目は二重で大きく、鼻は小さく整っている。髪は最初のうち短く留めていたがすぐに伸びていくため諦めて長くした。身長は170から152に低くなり今は152でとどまっている。
スタイルもまぁまぁいいし、胸は約D?ら辺だろう。
しかしそれのせいもあって友達とは遊ばなくなった。
最近では学校でも街中でも女の子と間違えられる、、いや、正確にはあっているが。
学校では他のクラスに入ると「あんな子いたっけ?」とか「碧生ものすごく女の子っぽいね」と言われる。
街中では変な男の人によく声をかけられる。
ひとまず、そろそろカミングアウトしないとダメなぐらいになってきた。
そして今日4月5日2年生へ進級するこの日。
学年全員に打ち明けることにした。
でないとさすがにメンタル的にキツい。
そう、女の子になって1番のマイナスはメンタルが弱くなったこと。
だから普通なら今頃打ち明けてるところメンタルが弱くなったせいで打ち明けるのが怖くなっていた。
しかしもう心に決めた。
明日打ち明ける。
〜学校〜
うちの学校はクラス替えを行わいない。
入学式が終わりこれから打ち明けるという時私は改めて先生と話した。
「先生、態々お時間撮っていただきありがとうございます。」
そう頭を下げながら言うと。
「いえいえ、碧生くん、いや碧生さんがその勇気を振り絞って喋ってくれるだけで嬉しいわ」
「さて、そろそろ時間よみんなを講堂につれて行きましょう。」
毎週月曜日は学年全員が集まる集会を行う。
しかも入学式がある今日態々時間を取ってくれた。
本当に先生には感謝している。
さて、そろそろ行こう。
〜講堂〜
「おはようございます」
久しぶりに聞いた一同の声に少し緊張しながらも私は息を飲み前に歩き始めた。
「おはようございます」
震えた声で挨拶をする。
「さて、皆さん2年生に進級したところ私からご報告があります」
周りがザワザワし始めた。そりゃそうだろう。普段一人称は「私」ではなく「俺」なのだから。
「私、実は女の子に・なりました・」
周りが余計ザワザワし始めた。
「少しお静かに願います」
「私は半年前急に体が女の子になりました。」
「そして、それからさらに女の子の外見に近づいていき今ではこうです。」
「今回ご報告させて頂いたのは2年生という節目のため今のうちしておこうかなと」
「では、改めてこれからよろしくお願いします。」
私なそのまま元の位置に戻った。
周りが困惑しながらも今日は時間がないためそのまま各教室に戻った。
私の心は晴れた。
もうこれでいいんだ。そう思うだけで心が透き通った気がした。