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|プロローグ
ある街の路地のそのまた路地の一角にその酒場はある。
その酒場は自分の願いを叶えてくれるしい。
ただし忘れるなかれ願いを叶えると言うことはその分の対価が必要だと言うことを。
さあ、今日もお客様が来たようだ。
第1部
side 叶
僕の名前は長田叶。僕は今不気味な酒場の前にいる、この酒場は願いを叶えてくれるという。少し胡散臭いが背に腹はかえられない。
そして、僕はその木造の少し重めのドアを開けて中に入る、すると奥から
「いらっしゃいませ」っと言いながら20代半ばくらいの痩せ型な男が出てきた。ハーフなのか髪の毛は銀の目が青色で綺麗な見た目をしていた。
「何をお飲みに?」そう言いながらその男はカウンターに立つ。
そうこの店で願いを叶えて貰うためには合言葉がある。
店主が1番最初に何を飲むかを聞いてきたらこう答えなければならない。
「酒に溺れたい」そうこれが願いを叶えてもらうための合言葉だ。
すると店主は狂気を具現化したような気味の悪い笑みを浮かべたがすぐに先程までの真面目な顔に戻る。
僕はそれの笑みを見逃した。
この見逃しがなければ僕は引き返すことができただろうが見逃したことによって僕の人生を狂わせることになるとはこの時の僕は思ってもみなかった。
「何をお求めに?」店主は僕にそう聞いてきた。僕の願いは決まっている
「僕をバカにしていじめてきたヤツらの人生をめちゃくちゃにしてくれ!!」そう語気を強めて言うと店主は優しい笑顔を浮かべて頷いた。そして店主の後ろにある鍵穴が付いている引き出しの鍵を開けて店主は1枚の紙を出して僕の前に差し出す。
「ここにサインを」差し出された紙を受け取り内容を読む。内容は。
1.願いの内容によって対価を支払うこと。
2.対価の内容は願いが叶うと同時に判明し強制的に支払うこととなる。
3.対価の返却は不可
4.この紙にサインをした時点で願いは叶うが叶えた時点でこの店は一切の責任を負わない。
っと書いてあり。その下に
上記の内容に同意をするのならサインと血印を押す。っと書いてある。全部を読み終わると店主は手にナイフとボールペンを持って微笑んでいた。
僕は店主からペンとナイフを受け取りまず名前を記入欄に書く。そして自分の親指の腹をナイフで切り名前の横に押し付ける。
そして店主に契約書を渡すと店主も同じようにする。そして店主はその契約書を燃やした。その行動に僕が驚いていると店主は安心させるような口ぶりで。
「安心してください。こうするとこによって契約が完了し、願いを叶えることができるのです。」
っと言った。
そのマスターの声は何故か安心して心から大丈夫だと思えた。
第2部
その後少し雑談をしてるとマスターはそろそろ店を閉めると言い、僕に帰るように言った。
僕は店から出て家に帰る。
そして布団に着く。
一瞬明日も大学に行ったらいじめられるかもしれないと思ったが何故か僕は安心して眠りにつけた。
朝になり僕は大学に行く準備をする。今日は午前中が講義のため憂鬱だ。
しかし学校に行く。
教室に入り僕は不思議に思う
いつも僕が教室に入ったら必ずいじめてくる奴らが来ない。不思議に思っていると教室の隅出話している仲良しグループの会話が聞こえてきた。
驚いたことにあいつらが今までやっていたことがバレて警察に捕まっているらしい。その時僕はざまあみろっと小さくガッツポーズをした。思わずにやけてしまうほどに。
僕はもう人間として終わってしまったのかもしれない。なんたって人の不幸がこんなにも幸せに思えるなんて!!
「あぁ、気分がいい。」
今すぐ踊って歌いたい気分だ!!
僕は講義を受けている間ニヤけが止まらなかった。
そして講義が終わって帰路に着く。
そして今朝も通った住宅街に入る。しばらく歩き僕は不安になる。この時間はあまり人通りが多い訳では無いが人っ子1人通らないし、風の音も聞こえない。
ふと公園の前に立ち止まったすると公園のブランコが誰も乗ってないのに急に動き出した。僕はなぜか身体が動かない。今すぐここから立ち去りたいのに身体が言うことを聞かないのだ。すると先程までひとりでに動いてたブランコに少女が乗っていたのだ。その少女はブランコを止めてこちらをゆっくりと見る。僕は声にならない絶叫をあげた。その少女は目がなく耳もなく気味の悪い笑みでこちらを見ていたのだ。
動け!!動け!!そう念じるが体は動かない。そして少女がブランコから降りてこちらに駆け寄ってくる。僕は冷や汗が止まらなかった。そして少女は僕の目の前に立ち止まって僕の足にしがみつく。そして気味の悪い笑みを浮かべながら僕を見あげる。そして消えた。僕はいつの間にか体が動くことに気づいてその場を全力で走って立ち去る。走ってるはずなのに疲れも忘れて一直線に家に帰る。そして家の前に着くと僕は驚いた。家の前にたくさんの人が集まっているのだ。僕は何事かと思い近づいて行くと目を見開いた。僕の家の玄関になにかのイタズラか赤い文字でお前を許さないっと書いてあったのだ。僕は恐怖した。とりあえず警察が来て相談をした。その結果僕は誰かに恨みを買っているのかもしれないとなのでしばらく警察署で生活してもらうとの事、背に腹はかえられないのでそれを承諾する。これで少しは安心する。そう思ってた
第3部
あの日から1週間僕は色々な目にあったあのような怪奇現象もそうだが命が危なくなることもあった。頭の上から鉄筋が落ちてきたりしたし、マンホールの中に落ちかけた。
それでも何故が無事には生きてはいた。
そう無事には生きてはいる。精神はもうボロボロだ。自分が自分で無くなる感覚は解放感もあったが気持ち悪くて胸糞悪かった。
それでも毎日を必死に生きた。がむしゃらに無茶苦茶に生にしがみついた。
そしていつも通り大学に行く。すると周りが真っ暗になって目の前に残り日数5日とという文字とともに砂時計が現れる。
「なんだこれ?!」
怖くなりその場から離れようとすると足が掴まれた。恐る恐る掴まれた足を見ると血まみれの手が僕の足を掴んでるではないか。
「うわぁぁぁ!!!」
叫びながら僕は全力で走り続けた。
side ある酒場にて
路地の奥の奥の中にある酒場でマスターらしい男がある瓶を見ている中には今にもし死にそうな顔をしているこないだ来た客の姿が見えた。
「あと5日、ですか……あともう少しですね」
その顔は狂気と混沌が混ざった顔をしていた。まるでこの世の存在では決してできない笑みだ。
そして酒場のその男は奥へと消えていくのであった。
side 叶
あの手を見てから死にかけることが増えた。
崖から落ちそうになるし、通り魔に襲われるし。通り魔に関しては刺される前に取り押さえられて助かったけど。
……もしかしたらあの砂時計は僕が死ぬまでのカウントダウンだったのではないかと思ったがさすがにないと思った。そんな現実味のないことなんて起きるわけない。あいつらが捕まったのもたまたまだ。そう思い家に帰宅する。
そして僕はその五日後死んだ。
死因は心筋梗塞だ。
深い深い冷たい水に落ちていくような感覚と共に僕は目覚めた。
そこは1ヶ月くらい前に契約をした酒場にいた。
4部
「いらっしゃいませ。長田叶様」
いつの間にか後ろにいたこの酒場のマスターが声をかけてきた。
「僕は死んだはずだ。なんでこのにいる?」
そう問うとマスターは狂気が混じった笑みで君の悪い笑い声をあげる。
「何がおかしい?」
そう言うとマスターは笑いをやめ、僕の目の前に現れる。
そして嘲笑うようにその事実を口にする。
「だってあなたが死んだのは私のせいなのですから。当たり前ですよ。」
「は?」
その時僕はどんな顔をしていただろう?僕の顔を見た彼はまた狂気的な笑顔を浮かべた。
「あなたの願いは人の人生を奪うと同義ですのであなたの人生が代償です。」
それを淡々と告げた彼の目はさっきまでの狂気的な目と違いゴミを見るような目だった。
僕は声にならない絶叫をあげて地面を叩いた。
それを黙って見ていた男は指を鳴らす。すると床が抜け下に落ちる。
そしてそこには炎が見える。落ちながら上から男の声が聞こえる。
「私は悪魔ですので悪魔と契約した人は地獄に落ちるのです。その下に広がってる場所は地獄、貴方には永遠に地獄の亡者になってもらいます。」そう言って徐々に地面だった場所が閉じていく。
「嫌だ!嫌だ!僕は地獄に落ちたくない!」
そう泣き叫びながら僕は炎の中に落ちた。
熱い熱い
痛い痛い
燃え盛る炎の中僕は悶え苦しんで意識を手放した。
side ある酒場にて
カウンター席に男が座って瓶を眺めていた。その中には黒い火があり、徐々にその勢いは弱まって行きその下には液体が溜まっていた。
「今回のお客様はとても狂った悪意をお持ちだったみたいですね。悪意の酒が1回で満杯になることはなかったのですが。」
そう言って男は黒い火が消えた瓶を仰ぐ。
「欲に負けた哀れな人よ。私の糧となれ」
そして空になった瓶を握り潰した。欠片が周りに散らばるが男の手には傷1つなかった。
そして片付けを終えると同時に店のドアが開く
おやおや、また、お客様が来たようだ。
そう言って男はカウンターに出る。
エピローグ
ある街の路地のそのまた路地の一角にその酒場はある。
その酒場は自分の願いを叶えてくれるしい。
ただし忘れるなかれ願いを叶えると言うことはその分の対価が必要だと言うことを。
その対価が命であっても願いが叶ってしまった時点でそれを変えることはできません。
念のためもう一度言おう。願いを叶えるということはそれに見合った代償があるということを。
獣たちの行進曲~完~