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今日は、寒い。
毛布でも被ってなければ、かたかたと身体が震え出す。
作業部屋は寒いから、とリビングで編集をしていた彼は大丈夫だろうか。
夜は更けさらに冷え込み始める。
彼のルームウェア着て、俺のルームウェアを手に取る。
濃い桃色のボア生地が身体を暖めてくれる。
リビングへの扉を開けると、手先の紅くなった彼が椅子へと座っていた。
何時もとは違う真剣な顔に微笑む。
「お疲れさん、寒くない?」
「さとみくん…」
彼は作業を止めふっと顔を上げる。
そんな彼に俺は微笑むと、ルームウェアを手に取る。
「頑張るのはいいけどね、無理すんなよ」
そう言い手に取ったルームウェアを彼の肩に身体そっと掛けてやる。
彼はほぅ、と白くなった息を吐くと、にこりと効果音が付きそうな程に微笑んだ。
「…さとちゃんの匂いする…」
そう言いボアの中に顔を埋める彼は酷く愛おしい。
ぎゅう、と小さな身体を抱き締める。
「…今日は俺とイイコトしよ」
にやりと広角をあげれば、紅葉の様に顔を赤らめる彼。
後日莉犬に腰が痛いとキレられました。
end
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