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寒い日

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寒い日

1 - 寒い日

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2021年12月16日

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今日は、寒い。

毛布でも被ってなければ、かたかたと身体が震え出す。

作業部屋は寒いから、とリビングで編集をしていた彼は大丈夫だろうか。

夜は更けさらに冷え込み始める。

彼のルームウェア着て、俺のルームウェアを手に取る。

濃い桃色のボア生地が身体を暖めてくれる。

リビングへの扉を開けると、手先の紅くなった彼が椅子へと座っていた。

何時もとは違う真剣な顔に微笑む。


「お疲れさん、寒くない?」


「さとみくん…」


彼は作業を止めふっと顔を上げる。

そんな彼に俺は微笑むと、ルームウェアを手に取る。


「頑張るのはいいけどね、無理すんなよ」


そう言い手に取ったルームウェアを彼の肩に身体そっと掛けてやる。

彼はほぅ、と白くなった息を吐くと、にこりと効果音が付きそうな程に微笑んだ。


「…さとちゃんの匂いする…」


そう言いボアの中に顔を埋める彼は酷く愛おしい。

ぎゅう、と小さな身体を抱き締める。


「…今日は俺とイイコトしよ」


にやりと広角をあげれば、紅葉の様に顔を赤らめる彼。


後日莉犬に腰が痛いとキレられました。




end






end

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