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ご本人様には関係無し
二次創作
主な登場人物
青井らだお
伊藤ペイン
伊藤ペイン(餡ブレア) ← 名前だけ
もしも
"遺伝子レベルで完璧な代用品がある"
と言われたり知ったら君ならどんな反応をする?
戸惑い?
困惑?
それとも代えがあると言う安心感?
いや、そもそも普通の人なら遺伝子レベルの代えがあるとは思わないかもしれない
肯定しよう。その君の普通は正しい
けれども僕にとっては代わりがあることは生まれてきてからの大前提でありそれについてもどうとも思って居なかった
あの時までは………
警察という職業は事件解決だけでは無く書類などもあり大変だが昔思い描いていた通り楽しく充実感があると思えるなんら変わらない日々だった
p「よ〜し、帰るかぁ」
書類を一段落させ伸びをしていると僕と肩を優しく叩かれ振り返るとそこには同じ時に入った青井らだおが立っていた
p「どうしたの?」
正直気配もなく彼に背後を取られるのは少し背筋がゾクッとするので極力背後には立たれたくはないと思いながら顔だけでは無く身体も彼の方に向けた
r「今日暇?」
p「今日?」
僕の問いに対して頷く彼は何処か落ち着きがないように見える気がするが仮面をお互い被っているせいで表情はわからない
(今日は深夜のヒーローアニメもなかったはず)
特に用事を思い出せなかった僕は遊ぶことを了承した
r「なら…はい、これ俺の車の鍵」
p「えーと…?」
r「あと少しかかるから先に乗って〜」
p「わかった」
そうして渡された彼の鍵を持って先に車に足を進めるのだった
あれから多分二十分の時間が経過したが今だにらだおの姿が見えず何かあったのでは無いかと少し焦っていると、遠くから走りこちらに向かっているのが見えた
r「ごめん、、思った以上に長引いちゃって」
肩で息をしながら運転席に乗る彼は珍しく食事以外で仮面を外しており汗が彼の頬をつたい首筋に流れるのがなんとも絵になると思いながらシートベルトに手を伸ばし装着した
r「ペインは…さ、仮面外さないの?」
あれから少しの間車で揺られていると彼が独り言のようにその言葉を呟いた
p「えー…?外して欲しいの?」
r「うん、見た事ないし」
p「らだおも仮面してるじゃん」
r「俺今つけてる?」
p「…………」
確かに完全に息は整っているのに彼は一向に仮面をつける様子がない
(さっきの言葉、流したらよかった…)
独り言のように呟いて居たのでなんら流しても問題ないはずなのについつい反応してしまった事に後悔しつつ話題逸らすために考えを巡らせると一つの話題が思いついた
p「は、話変わるんだけどさ今日何処行くの?」
r「ほんとに180°変えてきたね笑笑」
r「んーーー……あー…そうだなぁ…」
多少不自然だったが話題を逸らすことに成功し、先程までの変な空気だったのが普通の空気に戻った
r「ペイン明日から7日間休みなんでしょ?」
p「まぁね」
r「なら居酒屋」
いくら僕が休みだからと言ってももっとこう
焼肉、しゃぶしゃぶ、寿司、ラーメン、 など他にも選択肢は様々あっただろうし
そもそも 彼は僕と違いそもそも明日仕事なのでお酒も飲めず酒が好きな彼にとっては誘惑な場所なのでは無いだろうか?
などと思うが居酒屋は酒を飲まなくてもつまみが美味しいなど彼から効くので酒を差し引いても行く方があるらしい
p「……おっさんじゃん」
(ぁ、やべ)
チョイスが少しおっさんじみているなどと考えているとそれを僕の意思と関係なく口に出してしまった
r「…………」
少し和んでいた空気は一変し全身から冷や汗がざるほどの空気が凍てつき彼の笑顔の圧が怖い
p「ぁ………あのー………あおい…さん?」
僕の声をガン無視するがこの対応はいい方で、これが運転中じゃなければすぐにでも必ず処されていただろう
何故ならば、過去に「 おっさん 」とらだお言った警察官が処されていたのを目の前で見たからその恐ろしさを知っている…っ!!
だから こそ目的地に着く前にごなんとしてでも彼のご機嫌取りをしなければならない
p「ほ、本当にわざとじゃ無いの!!」
r「………」
もう黙れと言わんばかりの殺気を含ませて僕を睨んでくるのでメンタルが死んでしまいそうだ
p「なんでもするから!!今回だけ見逃して下さいっっ!!!」
助手席から深々と頭を下げ彼の様子を伺うが圧が優しくなったのを感じられて恐る恐る顔を上げた
r「……なんでも?」
(くいついた!!!!)
p「うん!僕にできることなら!」
今の彼にタコ殴りにされるよりひどいことはないだろう
r「なら俺と2人っきりの時は仮面外して」
p「ぇ、あ?!」
酷いことではなかったが、思っていたお願いと斜め上すぎてその考えを考慮していなかった僕は目を見開き彼を見つめた
r「ん?ダメ?」
p「ァ、イエ、、喜ンデ……」
優しい声色なのになぜこんなに威圧感があるのか本当にわからないが元はと言えば僕が不注意で彼の地雷を踏んでしまったのが悪い
r「へぇ……ぺいん顔思った以上に整ってるって言うかかわいいね」
p「ぅ、運転に集中しろよ………」
諦めて仮面を外すといきなり彼からスラスラと褒め言葉が出てきて僕は目の前の信号が青に変わった事を伝えると「ぁ、本当だ」といい運転するため彼の視線は前に向けられた
(この顔……かわいいかぁ?)
自分の顔が整っているなどと思った事がなかった僕は窓に映る自分自身の顔を見てみたが
やはり『 つまらない 見飽きた顔』 と言う感想しか出てこなかった
(僕の顔で機嫌良くなるんならあげようかな)
そうすればタコ殴りにされる心配も、自分が仮面を外す意味すらも無くなるのでナイスアイディアだろう
(ま、1つ問題点を挙げるなら…故郷に帰らないと手に入らないんだよなぁ)
自分の顔を削いで仕舞えば大変なのでそれはしないし警察のみんなが死ぬほど驚くのが想像できた
r「もーつくから降りる準備しといて」
p「ぁ、うんわかった」
彼の機嫌はすっかりよくなり上機嫌で運転しているので降りてそれが急変することは下手なことさえ言わなければ無いはずだ
しかしまぁ、一応最大の注意をしながらご飯を食べようと思った
楽しい時間はあっという間に過ぎてお店を出る頃には心身ともに満たされた
p「ぁ、らだおこれおつり」
僕がお釣りを彼に渡そうとすると首を横に振りながら僕に返してきた
p「いやいや、流石に……」
r「いーの、いつも頑張ってるぺいんに俺からご褒美だから」
p「………そっか…うん、ならありがたく奢ってもらおうかな」
ここで断れば失礼となってしまうので僕は彼に渡そうとして居たお金を自身の財布に収納し車に乗り込んだ
r「これからも一緒に警察がんばろ」
p「わかってるよ」
もしも彼と今回の休みが被って居たのならば
居酒屋を奢ってくれたお礼として2人で何処かに出かけるのもいいと思ったが
万年人手不足のこの業界で多くの人数を連続休みなどできないので残念だがまた別の 機会に僕から彼を誘って奢ろうと考えた
それから3日経過した
警察のみんなに会えないのはものすごく悲しいがこんなに長い休暇は滅多に無い物なので楽しんでいるとチャイムがなった
(誰だろ?)
郵便や出前など頼んでいないので少し疑問に思いながらモニターをみると4、5人の警察の見たことある人がおり、その中にはらだぉも入っている様子が見てとれた
玄関に向かって扉を開けようとした時自分が仮面をつけてい無いことを思い出し黄色の仮面を被り今度こそその扉を開けた
p「……へ?」
扉を開けると同時に僕の体は冷たいアスファルトの上に叩きつけられ全身に痛みが走り状況整理ができない
r「こちら指名手配の伊藤ペイン確保しました」
ガチャと冷たい手錠が自分の両手首にはめられてしまい自分では立ち上がれなくなってしまった
p「ぇ……あ?、な、、、で??」
しかし誰にもその声は届いておらずただ冷たい視線だけが向けられ僕はらだの車に乗せられた
(悪いことしていないのになんでこんな状況になっちゃってるんだろ…)
疑問が募るだけでその答えは誰も答えてくれなから聞くのはやめ大人しく何も言わず車で護送されている
r「どうして汚職なんてしたの?」
p「まって…?どういうこと??」
休んでいる間僕は一切家から出ていないはずなのに汚職の容疑がかかっているのか理解ができないし僕は警察の職業に誇りとプライドを持っているから絶対にそんな事はしない
r「………昨日大型テロが客船で発生したんだけど犯人数人取り押さえられなかったんだよね。全員捕まえる為に 他の逃した犯人の手掛かりなる血液を調べてたらペインのDNAが摘出されたの」
p「え……?」
警察がなんの根拠もなく疑うはずはないし、増しては仲の良いらだおがそう言うのだから事実だし僕の場合絶対にありえない話では無い
でも、その場合。
あの地獄から僕以外にも出たら人物がいて……いや、犯罪自体もしかしたら僕を連れ戻すためにわざと…?
r「ねぇ、、なんで?」
僕じゃ無いと言っても証拠が揃っている以上言い訳になってしまう上、自分の完全な代替品がいると言っても誰も信じてくれない
p「………」
だから僕は口籠る以外の選択肢は取れず彼もそれ以上話さず本署に向かって車を進めた
(せっかく、ロスサントスに来たのに…また故郷に連れ戻されるの? )
しばらく車を揺られていると本署に着く事ができた僕はらだおにより車から降ろされ地下の牢屋に運ばれた
r「無線で話したけど俺以外の警察は気ぃ効かせて来ないんだって」
p「…そっか」
手錠は外され檻の中だけだが身体的には自由になる事ができたし彼だけのおかげで少しだけ心が軽い
r「それでなんで汚職したの?」
p「………ぃ、えない…」
車で考えたのだがこの事情は信じる信じない以前に人に軽々と話し仕舞えばその人が巻き込まれる恐れがあると気がつき首を左右に振った
r「ぺいんがそんなことしないの俺知ってるよ?」
p「……」
r「俺以外のやつはペインだって思てるみたいだけどさ、、俺はペインじゃ無いって思ってる。」
僕が犯人だと言う揺るがない証拠があるにも関わらず何故そうまでして信じられるんだろうか?
r「俺にペインの汚名返上の手伝いをさせて」
p「…この街にいるもう1人の伊藤ぺいんを探して 」
巻き込まれる危険性しかないが彼の真っ直ぐな瞳を見ていると彼に少しだけ全てを任せてもいいと思った僕はつい口からそんな言葉が出てきてしまった
r「もう1人の?」
p「これ以上は言えない」
予想通り彼の顔にはクエスチョンマークが出ているが僕は彼がいつでも辞められるように、諦められるようにこれ以上は言わない
r「取り敢えず、わかった詳しい情報は全てが終わったら教えてね」
p「無理は、しないでね」
その後僕は他の警察官プリズンに送られた
(此処なら故郷の追ってだったとしても少しは隠れられる)
普通の住宅街よりかは安全だと思いつつ僕は彼が無茶をして怪我して居ないか祈った