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※nkkn
kn視点
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nk 「大丈夫? 冷や汗すごいけど、」
高校2年生の初日 久しぶりに学校に行った
1年の時は 課題レポートをやったり 先生に特別指導を行ってもらい 何とか留年せずに終えられたが 2年生はさすがに行かないといけない と言われた
kn 「大丈夫ですッ、」
もう既に帰りたかった、
高校に入学しなければ地位の低いSubなんて余計に就職できない そんな状況のSubなんかに拒否権は無いんだ
1年の時も数回だけ保健室に来たことはあったが、ほんの数時間で帰っていた
レベルが低すぎて まともな生活も送れない
外に出ることすら怖くて しんどかった
nk 「1回ベッドで横になろっか、」
そう言われ、立とうとしたけど体が動かなかった
「怖いよな こんなDomもいっぱいいる環境なんて」
kn 「…かぇ りたい…っ こわぃッ」
震えた声でそう答えると 溜め込んでいた涙が出てきた
先生はしゃがむと 大きく震えた手を握って 目線を合わせた
nk 「どこでGlareを出してるかも分からない状況でここまで来れたんだから すごいよ」
そうやって 優しい言葉をかけてもらったのが初めてで 、それが嬉しくて余計に涙が止まらなくなった
その日からは 毎日保健室だけど登校できた
途中からは先生が電車を合わせてくれ 一緒に登校もした
1週間後_
保健室でいつも通り過ごしていたら 先生が担任に呼ばれて廊下に出ていった
mb 『だから きんときのためだろ!?』
kn 「ぇ、…ッ?」
俺の話だ、担任がずっと怒鳴っているせいで 声が聞こえてしまう
先生は声はするが何を言っているかは聞き取れない、 でも 担任の声を聞く限り 俺を教室で授業を受けさせろ ということだろう
nk視点
_
きんときの担任に呼び出され廊下へと出た
mb 「きんときをクラスで授業を受けさせないか?」
nk 「いや、Domがいる時点で難しいです ここでもしっかり勉強させていますので、」
mb 「サボりだろ w」
nk 「は? きんときなりに頑張ってるじゃないですか、」
mb 「それに 成績もやばいだろw」
nk 「そもそもこの学校はそういう子でも来れるようにするという形です」
mb 「さっきから反抗ばっかりしてくるな、 立場考えろよ」
「だから きんときのためだろ!?」
nk 「校長とも話して決めてることです 」
「きんときのことを思ってるなら無理矢理出させるなんてことしません」
そう答えると 呆れた顔をしどこかへ行った
絶対にきんときにまで聞こえてしまっただろう、
nk 「ごめん、きんとき 気にしなくていいよ」
保健室に戻り そう伝えた
kn 「先生 なんでそんなGlare出してるの、…っ?」
震えた声でそう聞かれ はっとした
自分自身がまだDomだとも伝えていなかったから 急にGlare出されるなんてものすごく怖いだろう
それに今までの信用が全て崩れてもおかしくない
nk 「ごめん っ、自分のことなのに全然気付いてなかった ッ」
「気持ち悪くなっちゃった、?」
kn 「いや、俺は全然平気…」
「なんか 先生が脅してくるっていうより守ってくれる気がしたから、笑」
nk 「…、それなら良かった 笑」
kn 「俺やっぱり教室行かないとだめかな、…」
nk 「大丈夫だよ 校長とも話し合って決めてることだし ここで頑張ってテストで良い点数取れたらちゃんと進級できるから」
kn 「…っ先生が俺の面倒見てくれる人で良かった !、笑」
すごいその言葉に救われた、
レベルの低いSubからしたら Domなんて皆怖いだろう そんな中、俺に信頼をしてくれている気がしたから
_
きんときが登校するようになってから1ヶ月ほど経った頃 校内のDomがGlareを出していたため dropになってしまった、
一度も俺がCommandを出したこともなかったため 危険は承知の上で careをした
少し俺の方がレベルが高く 無理矢理ではあったが なんとかできた
そんな出来事がたまにあったりもし、Commandを出す際は 互いに相手のレベルに合わせられるようになった
kn 「もう先生のcareもちゃんと受けれる !」
nk 「良かった 笑 その方が安心するしね、」
俺からしたら何の変哲もない毎日
でも ある日初めて友達ができた
_ 「失礼します…、 気持ち悪くて少し休みたいです ッ」
nk 「すごい顔色悪いけど 何かしたの、?」
: 「さっきクラスメイトが Glareめっちゃ出してて…」
2人の来客、
別に珍しいことではない 付き添いで来る人も多い
話を聞く限り 体調不良をは訴えている方はSubなんだろう、
別に話す必要も無いと思っていたから 何にも気にせず 勉強をしていた
_ 「…君って、同じクラスのきんときだよね、?」
kn 「え、?」
_ 「去年もクラス一緒だったし たまに来てたから何となく見覚えある…、」
あんなほんの数時間しかいなかったし クラスメイトとなんて 関わってもいなかったから嬉しかった
kn 「ほんとに少しだけしか行かなかったけどね、笑 」
「俺レベル低すぎて DomのGlare少しでも浴びるとやばいから 笑」
そのあと相手も色々と教えてくれた
名前はスマイルで レベルの高いSubだけどトラウマがあるってこと とか、
その日は結局 お昼以外保健室にいた
お昼は 仲良い友達のBroooockって人が呼びに来て ばいばいした
それから スマイルも大半を保健室で過ごすようになっていたが 数週間後には段々と戻れるようになっていた
たまにプリントを届けに来てくれたりする
関わりが無くなった訳でもないから すごいありがたかった
スマイルによれば Broooockとパートナーになったらしい
羨ましかった 、パートナーがいればどれだけ安心できるだろう
先生だって俺に恋愛感情は抱いていない、
こんな俺が可哀想だと思って接してくれているだけ
3年生になってすぐの頃 何回か教室に行った
1時限目だけとかだったけど
また同じクラスになれたスマイルとBroooockはすごい仲良くしてくれて Domの存在も怖かったけど 気にせずに過ごせた
kn 「ただいま ~ 」
nk 「…保健室が家みたいだな、笑」
kn 「先生がいるところが1番安心するしいいでしょ ? 笑」
nk 「そう思ってもらえてるならいいよ」
「今日の授業の内容は分かった ?」
kn 「もうやってたところだったから平気だった」
「明日はできるだけ教室にいてみる」
nk 「わかった、でも無理しないで」
kn 「は ~ い」
そこからは教室にいる時間も増やせた
dropしなかったわけでもない、 3年の間に何回もして 先生に迷惑もかけた
でも ずっと付き添ってくれた
卒業式の日 、
教室で友達と話した後 先生から貸してもらっていた保健室の鍵を持って足を動かした
先生はどこかで色んな子と話しているんだろう、
先生がいなくても ここは1番安心できた場所
nk 「お待たせ ~ 」
kn 「せんせ !」
「もう生徒と先生の関係じゃないよ」
nk 「ここからは頑張って俺のこと落としてね 笑」
nk視点
_
ずっときんときのことが心配だった
レベルが低くて dropを起こしやすいのにも関わらず パートナーがいない状態だったから、
信頼してくれているのなら パートナーになっても良かった
でも、俺がパートナーになりたい理由は きんときのことが心配だったから
俺は特別きんときに恋愛感情を抱いている訳でもなかったから 失礼なことだろうと思った
あの時 スマイルが言っていたように 運命の相手ならば きんときに惹かれてしまいたかった
でも 俺は先生としての立場を崩したくなくて、
最後までちゃんとみんなに信頼を置いてもらいたかった
だから恋愛感情を芽生えさせなかった
kn視点
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あの日連絡先をもらって 会えることは少なかったけど たくさん話した
たまには電話もして 勝手に彼女作ってないか の確認もしてやった
明日は久々に2人で出かける
デートという名目で予定は組んでいるが
kn 「Nakamu !」
nk 「お ~ 久しぶり …また身長伸びた?」
kn 「伸びすぎて Nakamu越しちゃうかもね 」
nk 「それはないだろ この身長差的に」
2人で映画見て カフェ行って ショッピングモールでお揃いのもの買って
恋人っぽいことをたくさんした
夜は 家に誘われちゃった
kn 「寝るとき 先生の服使っていい !?」
nk 「先生呼び抜けないな 笑 」
「いいよ、好きなの使って」
こんな家にまで誘って泊まるっていうのに 恋人関係じゃないことに自分でも信じられない
思わせぶりじゃん
お風呂から出てくるのを待っている間 やっぱり不安になっちゃって ベッドの中に籠った
先生の匂いがして すごい落ち着いたけど 悩みの種は先生だから 不安と安堵を行き来していた
がちゃ、とドアが開く音がし 風呂から上がってきた先生がこっちに来た
nk 「何やってんの ? 笑」
kn 「先生のせいだよ 、っ!」
nk 「え、?」
焦った様子で心配の目を向けてくる先生に対して本音を言った
「だってッ ここまでしてくれるのに恋人になれないとかよく分からないもん…っ」
nk 「…ごめん、待たせすぎたよね」
「俺も大好きだよ、 付き合ってください」
「もちろん パートナーとしても、」
kn 「…お願いしますっ 」
そう答えた瞬間 涙が込み上げてきて止まらなくなった
ずっと大好きだった相手がやっと振り向いてくれた
nk 「そんな泣くと明日目腫れるぞ 笑」
いいんだ、明日も互いに休みなんだしNakamuと家でごろごろ過ごしてればいい
kn 「ちゃんとPlayもcareもしてね、っ」
nk 「分かってる 、パートナーにもなったし Playもちゃんとするから薬は控えてね」
Nakamuはずっと薬を服用し続ける俺のことを心配してくれていた、
でも これからは俺だけのパートナーがいるから安心できる
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時間軸飛ばしすぎました 👈🏻👈🏻
最後辺りは わざと呼び方をごちゃまぜにしてみました 🫣💖
書きたい内容は書けたので これで番外編含め終了とさせていただきます
また 番外編が書きたくなったら 短編集の方に投稿します
ここまで読んで下さり ありがとうございました 💞
次のストーリー ▹▸ 「 _のアノコ 」
少しリアリティの欠けるファンタジックよりの物語になる予定です 🙌🏻♡