テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
︎︎ ︎︎
水 × 桃
桃 主人公
「桃く ~ ん !! 教科書忘れたから見せて ~ っ」
水はいつも教科書を持ってこない 。
もはや慣れてしまったけれど 。
「もう … また ? 仕方ないなぁ … 」
水のことが気になっている俺としては有難いので 、 仕方ない 、 と笑いながら水と机をくっつけて 、 間に教科書を広げる 。
「えへへ 、 ありがと っ」
水は嬉しそうに笑っているが 、 俺は知っている 。
教科書が入っていない 、 という割には 、 重そうなその鞄の中身を 。
指摘すれば 、 水はきっと赤面しながら 、 慌てて誤魔化すだろう 。
そんな水も見てみたいけれど 、 今はもう少しだけ 、 このままでいたい 。
だから 、 俺は今日も何も気付いていない振りをする 。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!