ノベル書くの楽すぎてチャットノベル率下がっちゃう😂
年内ラスト!!!!!
桃青
死ネタ注意
桃side
冷たい空気が肌を刺激し、
息を吐けば白く濁る。
もう、すっかり寒くなってしまったとある冬のこと。
今日は12月25日。
クリスマスだと言うのに、彼女も友達もいない俺は1人寂しく職場から家への道のりを歩いていた
今日も疲れたなあ。
桃「…ぁ、」
ぼーっと歩いていたら、ちらちらと白いものが空から落ちて行くのが見えた。
雪だ。
ホワイトクリスマスなんて、何年ぶりだろう。
積もるかなぁ。
積もらないといいなぁ。
カツン、カツン
靴とアパートの階段がぶつかる音が不規則に聞こえる。
遠くからは車の音。
そして、地面や屋根に落ちる雪の音がした
自分の部屋に着いたとき、俺は目を見開いた
桃「だ、だれ、、?」
俺の家の扉の前に、サンタのコスプレをした人間が、しゃがみ込んでいたのだ。
誰??え?ほんとに誰?
『誰…って、忘れちゃったの?』
男だと思うが、女性よりも綺麗な顔立ちをしたその人は、俺のことを知っているみたいだ。
『てゆーか、今日寒すぎ。』
『雪降ってきたし。』
『んね、誰とかふざけたこと言ってないで、早く家入れてよ。』
知らない人、だよな、?
でも相手は俺のことを知っている。?
どうしよう。
入れるべきか、入れないべきか。
入れない方がいい…よなぁ
でも、もし俺が忘れてるだけで本当に知り合いだったら?
せっかく寒い中待ってたんだし、危ないやつではなさそうだし…
うーん、、。
桃「…入って、くだ、さい、?」
『なんで敬語?笑』
『おじゃましまぁす、』
『いやぁ、久しぶりだねぇ。』
桃「ん、んー、?」
『なに、どしたの?』
『…あっ、もしかして…会いたくなかった、?』
桃「っいや、会いたい会いたくない以前の問題なんだけど…」
桃「…ごめん、俺って桃であってるよな、?」
あまりに訳の分からない展開すぎて、自分が異世界にでも飛んだのかと思ってしまう
『…?うん、そう…』
『桃くん』
桃「ぁ、よかった、」
「…君の、名前は、?」
青「青だけど?」
「…む、その顔、なんか考えてるなぁ?」
青「せーっかく彼女がクリスマスにコスプレしてきてやったのに…!」
桃「はは、すいません…」
…え?、
桃「…おいおいちょっとまって、?」
「か、かかか彼女!?」
青「なに、そーだけど。」
「…まさか、忙しくて会えなかったこの一週間で忘れた、とか言わないよねえ?」
桃「いやいやいやいや、えええ!?」
だって、だって俺はこの24年間彼女なんか一回も…!
青「…はあ。」
青「深山桃、2月24日生まれで血液型はAB型。」
青「今まで彼女なんか一度も作ってこなかった塩男のクセに、僕にはでれっでれのかわいー彼氏!」
おいまじで意味わからねえって、
なんでこいつは俺のことをこんな知ってる?
彼氏?かわいい??デレデレ???
青「…あーあ、」
「折角かわいいこすぷれ見つけてきたのに、反応薄いし」
「挙句の果てに意味わからないこと言い出すし。」
青「…ばか。桃くんきらい。」
かなり張り切って準備したらしい
彼の目には涙が溜まって、今にも溢れ落ちそうだった。
桃「…」
ぽんぽん、
桃「…ごめんって、泣くなよ」
青「泣いてないし、」
桃「泣きそうじゃん」
青「誰のせいだとっ、」
桃「…その、かわいい、」
「かわいいから。ね?」
桃「元気だせって、青…さん、」
青「…っ、あっそ!!///」
青「なんか今日の桃くん変に大人っぽくて調子狂う!!」
青「スーツ着て髪もなんか…わかんないけどかっこいいし!」
桃「そりゃどーも、つか俺大人だし…」
青「今年成人したばっかのやつが大人ぶるなっ!」
桃「はぁっ、?」
何言ってんだコイツ…
だって俺は今年でもう24………
バッ
俺は慌ててポケットからスマホを取り出す。
カレンダーのアプリを開こうとしたが、その前に、驚いたことがあった。
桃「これ…今の俺のスマホじゃない、!」
これは前に変えた、少し古い機種の携帯電話だった。
俺が今使っているのは、最新型の折りたためるやつ…のはず。
青「なーにばかなこと言ってんの?」
「とうとう頭おかしくなった?」
とりあえず、確認のためにスマホのロックを開き、カレンダーのアプリを開く。
そこに書かれた数字は…
2017年 12月25日
紛れもなく四年前の年だった。
え??何??こわいこわいこわい
今俺はどこにいる?
何が起きている?
コイツは、俺の何なんだ
俺は、誰なんだ、?
青「ちょーっとぉ、桃くん聞いてる!?」
桃「っへ、、ぁ、ごめ」
青「んもぉ、ほんとに今日の桃くんどうしちゃったの?」
四年前、?
俺は4年前にタイムループしてる、!?
いや、でも俺は彼女なんか一度もつくったことないし、、
青「桃く〜ん」
「すぺしゃるかわいい青サンタさんが」
青「いいこにしてた桃くんのためにご飯をつくってくれるらしーよぉ?」
桃「ぇっ、あ、あーー、ありがと」
その日から、摩訶不思議な生活を送ることになった。
俺は大学に通ってるらしく、職場に行ったら驚かれた。
スマホでSNSを開いても、載ってる内容はまるで違う。
だから、俺はほんとに四年前の冬までタイムスリップしたらしい。
通ってる大学も一緒だし。
でも、それでも、
彼のことは全く思い出せなかった。
青、18歳、俺の彼女…らしい
青は、俺でも知らないようなことも知っていて、全てが謎に包まれてるみたいで、
俺自身が誰なのかすら、わからなくなって行く感覚だった。
そんな慣れない生活でも、時間は止まってなんかくれない。
新年、バレンタイン、と季節は移り変わり、
やっとこの状況に慣れてきた
隣を見れば、愛想よく微笑む青。
手を絡め、一緒に街を歩く
それが“当たり前”になっていった。
青「桃くん!」
「ね、今度さ、ここ行かない!?」
青「イルミネーションがあって、すっごい綺麗なんだって!」
桃「…うん、」
青「…なに、反応薄くない?いきたくない?」
桃「ぁ、いや、かわいいなって」
青「っはぁ、!?//」
青がいるこの日常があまりにも輝きすぎていて、
もう戻らなくってもいいかもな、なんて思ってしまうのは、きっと俺が青のことを好きになったから。
そして、一年と言う月日が経った頃
青「桃くん、」
青「ぼく、桃くんがすきだよ」
深夜、青から電話がかかってきた。
桃「んー、?どしたの、?」
青「だからね、桃くんには幸せになってほしいんだ。」
桃「…青、?」
桃「どしたの、いまどこ??」
なんとなく、嫌な予感がしたんだ。
こんな深夜に電話をかけてくることなんか、今までなかったから
青「お願いだから、僕のことは忘れて。」
桃「はぁ!?何言ってんだよ、おい青!!?」
まるで、「もう会わない」みたいな発言に驚いて、深夜なのに声を荒げてしまう
青「桃くん、僕のお願いきいて」
青「僕の連絡先も、写真も、全部けしてさ」
青「僕のことは忘れて」
桃「青、青落ち着いて」
桃「今から急いで家行くから、絶対動かないで」
もう十二月、
こんな寒いのに上着も着ずに
スマホと財布を掴み取って外に飛び出した
青の家について、
インターホンを数回鳴らしたけど、応答がなかったから、合鍵を使って家の中に入る。
家中を探し回っても見つからなかった。
あと探してないのは、
風呂場
すごい嫌気が俺を襲って、走って向かう。
そこに入ると
バスタブに沈む青の姿
すぐに青を引き上げたけど、もう息なんかしてなくて。
終わったんだ、全部
今救急車を呼んだって、変わらないのはわかってた。
それでも、少しの希望を信じて、救急車で病院に行ったけど、
やっぱりもう遅くて、。
絶望しすぎて、涙なんか出てこなかった
自分をただただ責めて責めて。
青が消えて、二ヶ月くらい経った
なんで消えたのか、何があったのかとか、本当に何もわからなくて
ベットの上で死人みたいな生活を送ることしかできなかった
そんなある日、青の言葉を思い出した
『僕のことは、忘れてほしいの』
青の、大好きだった人の、最後の願い
忘れたくない。忘れてはいけない。
それでも、愛する人の最後の願いを
叶えてやりたかった
写真フォルダは青でいっぱいで、
俺の手で消すことはできなかったから、
スマホを変えた。
飾ってた写真も、全部全部消して無くして
記憶の中から青を消した。
全部わかってた
付き合った頃から、ずっと。
桃くんと僕が釣り合ってないのも
すきになってはいけなかったことも。
小さい頃からダメな子供で、
勉強だって運動だって、クラスで一番だめだった。
だめだめなまま大学生になって、恋をした
ダメ元で話しかけたら、すごいいい人で、こんな僕にも優しくしてくれた、ふたつ上の桃くん
サークルが同じで、それを口実に連絡先を交換できた。
そこからどんどん仲良くなって、付き合えたときはしぬほど嬉しかった。もう死んでもいいな、とか思ってた
その時くらいからだろうか
僕に対するいじめが始まったのは。
大学生にもなっていじめられるとか、ほんと僕はどれだけダメ人間なんだろう
いじめはどんどん酷くなって、
「桃とは釣り合わないよ」
「ふざけてんの?早く別れなよ」
なんて声があちらこちらから聞こえてきて、耳を塞ぎたくなったのを覚えてる
大好きな人
愛する人
命より大切な人
幸せに、なってほしい
僕なんか忘れて。
最期に声が聞きたくなって、電話をした
泣きそうになっても頑張って堪えて、最後のお願いをした
彼なら、叶えてくれるかなぁ。
『僕のことは忘れて』
なんて言ってみたけど、やっぱさみしいな
一年に一回、
数年に一度でもいいから
思い出してほしい。
僕との日々を。
桃くんのことを誰よりも愛していた、僕のことを。
桃くん、桃くん…
密かに願って、目を閉じた
僕の一番最後のワガママ、聞いてほしいな
ワガママとか言う呪いをかけて、僕は雪みたいに静かに消えていった
今日も疲れたなあ
桃「…ぁ」
雪だ。
ホワイトクリスマスなんて、何年ぶりだろう
積もるかなぁ。
積もらないといいなぁ。
『ねぇねぇ、しってる?』
『数年前、とあるカップルがいたんだけどね』
『彼女さんの方が自殺しちゃったの。』
『彼女さんは死ぬ前、恋人にこんな呪いをかけたんだって。』
『数年に一度、ホワイトクリスマスの日』
『付き合ってた頃に彼氏をタイムリープさせる。』
『愛してるって、怖いよね。』
桃「…変なウワサ。」
「タイムリープなんか、起こるわけないのに」
クリスマスの呪い
end
最後よくわからなくなってしまった!!
ちなみにこれつくってるの十一月!
気が早い!
コメント
5件
時差失礼します。 涙止まりませんでした😖 何回も繰り返してみて、気付きがたくさんあって面白かったです🙇
わー!!!!!😭😭😭✨✨ 「はじめまして、ボクのカノジョ」のゲームみたいな!?!?(?) 違ったらごめん!!!! あれ大好きだからぱすちゃんばーじょん(?)も見れて嬉しい!!!🫶🏻💞 そして感動すぎる…🥺👏