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※あてんしょん※
・C.0.G曲パロ
っしゃあギリ今日!!!!!!
罪の連鎖
こつこつとヒールの音が鳴り響く。
ここは監獄。囚人の更生を促す場所。
……本来であれば、の話だが。
ガチャッ
「…ないこ、もう朝やで」
帽子を深く被った青髪の男は、ドアノブに手を置いたまま声を上げた。
「嘘、そんな時間?」
目を見開いて声のする方へ振り向いた桃髪の手には警棒が握られている。
「はー、もうそんな時間なん?」
「うるせぇ喋んな」
「あでっ」
桃髪の正面に跪く男は、身動きが取れないよう拘束されていた。
「…1人じゃまともに動けねぇ癖に口だけは1丁前なんやなぁ?」
「躾がなってへんのちゃう?」
「うるさいなぁ、」
どうやら青髪と桃髪は交友関係にあるのだろう。2人して跪く男を睨みつけている。
「ほな今日…いや昨日の分は終わりやんな?はよ帰してくれんか?」
おっえー、と気持ちが悪そうに顔を歪めてみせるその男は、薄汚れた白髪をしていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「あ、おかえりしょーちゃん」
「おら起きろほとけ、寝てんな」
「りうちゃんひどーい🥺」
「…相変わらずうるせぇなあいつ」
「りうらもう眠い。今日まろでしょ交代ねー」
欠伸をしながら去っていく赤髪は、青髪らと同じ立場の人間だ。
おちゃらけて話す、水色髪の男によく絡まれているらしく、よくうざったらしそうに愚痴をこぼす。
「ところで、悠佑は?」
にこりと微笑む桃髪、もとい”ないこ”は囚人服を着る2人の男に話しかける。
「さぁ?俺さっきまでこのクソ男に殴られとったし知るかいな」
「脱走でも試みたんじゃないの?」
その言葉と同時に、室内にサイレン音が響く。
「まろ、いってこい」
「えー、めんどくさぁい、」
名を呼ばれた”まろ”とは、先程の青髪の男のことだ。
ヒールなんか履いて、どれだけ余裕なのだろうか
「お前の担当だろ、逃がしたら1週間1人でこいつらの監視な」
「はいはい、いってきますよっと」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
チャラ、
「…まーた金貰っちゃったよ」
その金どこから湧いてくんのかな、と独り言を呟きながら抹茶ラテを飲み進める赤髪の口元には、笑みが貼り付けられていた。
「おら、捕まえてきたった」
「なんでこいつ走らんでも捕まるんや…?」
「賢いの、はい入れ」
「へーい」
数分後、何も無かったかのように並んで歩いてきた2つの影。
先程脱走した”悠佑”と”If”だった。
あぁ、言い忘れていた。まろ はIfの渾名らしい。
「なんで悠くんでもまろちゃんに勝てへんのや?」
「あの人弱そうじゃーん」
「…ヒール履いて余裕ぶってる癖に気づいたら捕まってるんよな」
考え込む仕草を見せる彼は、誰が見ても罪人とは思えないだろう。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ここは一応、表向きでは一般的な収容所である為
他の場所にもある、囚人たちの仕事というものは存在する。
決まった時間に、飯を食い、仕事をし、自由時間があり、就寝する。それだけの生活。
「わーっ!待って待って、ちゃんとやるから!w」
「やんねぇだろお前ッ」
「ほらそこ追いかけっこしてんなー」
「俺は至って真面目だわ!!!」
水色髪、”ほとけ”を追うりうら。また逃亡してるのかと呆れた目を向けられている。
この今日の仕事が終わればまた飯を食って寝るだけ。
変わらずつまらない明日がやってくる。
「…初兎、今日夜また呼び出すからな」
「…好きなようにしてくださーい」
意味が分からない、と手を広げながら返事を返す白髪の男。
それは依存しているのか、はたまた依存されているのか…。
「まろ今夜担当やろ?暇つぶしにおもろいネタ持ってきてや」
「嫌やわ寝ろ」
「えー、つまんな」
「遊び場ちゃうねん」
仲がいいのか悪いのか、お互いの腕を鎖で繋いだIfと悠佑が作業の合間に話を紡ぐ。
意味のあるものかと問われれば、きっと頷いてしまうだろう。
「ほとけ、やれって」
「えー、どうしよっかなー」
「また電気椅子にでも座るか??」
「やだよアレ痛いもん、処刑しないのに座らせられる見にもなってくださいー」
追いかけっこしていた彼は、結局赤髪に捕まったらしく、大人しそうに椅子に座っている。
…一番闇深いことをしているのは彼らなのかもしれない
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ここに集うのは、大罪を犯したもの、それから罪人を”縛る”もの。
狂っているのは罪人なのか、看守なのか。
…囚人を痛めつけることで快楽を得る看守。
きっと彼ら2人には、同等な関係なのだろう。
でなければ、拘束を更に求めるなんてことはしないはずだ。
何度も脱走を試み、執着するように追い続ける彼らには、陰謀があるのか
鍵を見せつけ煽る看守に、やり方が可笑しい、自由を求めるべきと笑い煽る囚人。
その陰謀説が本当なのかは不確定のまま。
暇つぶしと称して看守を呼びつけ、大きな反抗を見せることなく平穏に日々を過ごす彼らの裏はなんなのか。
この看守らは、本来やってはいけないことを囚人にしている、その時点で既に偽りがあるのかもしれない。
そして平穏を装う囚人もまた、何かを求めているのか。
地獄を出た先の自由を求めるのか、楽園での服従での平和を求めるのか。
投げた賽を振り続ければ、その答えが決定することは無い。
どちらも自分の望まない未来を避けるためだけに、賽を止めることを拒み続ける。
さて、本当に囚われているのは一体誰?
Fin.
完結!!多分意味わからんよね僕も分からん()
解説は2話目にございます是非に!
モンスター飲みたいから誰か買ってきて欲しい
病み上がりすぎて買いに行けへんのつらたん🥺🥺