コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「えっ、ふわっち、応援団なん!!!?」
驚いた顔で聞いてくる明那。なんで気付いたんやろって思ったけど、俺、はちまき頭に巻いてたわ。
いつもとは違い、髪をあげていてめちゃくちゃ格好いい。
シてる時みたいでちょっとドキドキしてしまう。
『ぁ、おん、無理やり押し付けられた、』
『明那は?』
そう聞くと明那は、なんて言えば良いんや…、なんというか、えっへんって威張るような格好をして俺に言った。
「ふふん、勿論。白組応援団長よ!!!」
と、手に持っていたはちまきを見せつけてきた。
「っていうか、ふわっち赤組じゃん……敵…」
しょぼんって効果音が付きそう。
やなくて、俺は赤組。白組の敵。明那の敵。まぁ、クラス違うしな。
『言ってなかったけ、?』
「言ってない、言ってない!!」
ーー
それから少し話をした。
「あっ、もう行かなきゃだ……」
「ふわっちに負けないからな!!!」
余計な気持ちを口走りそうな口に蓋をする。
『ん、頑張れよ!、』
俺も負けじと言葉を放つ。
手を振った。
明那が俺に背を向けて小走りで離れて行く。
ちょっと寂しい、なんて思いながら俺も背を向けて歩きだす。
ふわっち~!!!!!!!
と呼ばれた気がして振り向いた。
ちゅっ
「これ頑張ってのちゅー、!!!!!!!」
突然の明那に体が硬直する。だんだんと状況に頭が追い付いてきて、自分の顔が真っ赤に染まるのが分かる。
「んは、ふわっち顔真っ赤~、かわいい~」
「んじゃ、頑張れよ!!」
今度こそ、明那は俺に背を向けて行った。
『あきなのばかぁ、、///』
明那になんか絶対に負けないもん。
END