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めんだこ
#政治的意図・戦争賛美✖
KANAME@少しお休み
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#東日本VS西日本
みやまる
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★動く点P★ペア画中★
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「…祖国様!」
「何だ陸?」
鋭い視線と周りを圧倒するオーラ。俺は祖国様の凛々しいお姿が大好きだ。
「祖国様は好きな方はおられないのですか?」
「ゲホゲホ!…お前、祖国様に不躾な質問をするな!💢」
「空、祖国様の前で喧嘩はやめろ」
相変わらず俺に突っかかってくる海と、それを仲裁する空。そして、そんな俺たちの様子を眺めている祖国様は一見冷たそうに見えて、我が子を見守るような温かさがあった。
「…それで、どうなのですか!?」
(これでいるって答えられたらどうしよう…。)
本当に馬鹿な質問だ。「いる」と答えられたら傷付くくせに。それでも、祖国様を知りたいという気持ちの方が大きいのだから仕方ない。
「いるぞ」
「……え?」
(やっぱりそうか…。)
予想はしていたがそれでも驚いてしまう。
それは隣にいた海と空も同じのようだった。
「何故そんな顔をする?」と怪訝そうに尋ねる顔ですら美しくて見入ってしまうから困ったものだ。
「祖国様にお好きな方がいるとは思わなくて…」
「どんな方なのですか!?」
興味津々に尋ねる海。さっき、不躾な質問をするなと言ったのは誰のことやら。珍しく、空も聞きたそうにしている。
胸が苦しい。次の言葉を聞くのが怖い。…でも、聞きたい。
そんな相反した気持ちが渦巻いて頭の中を支配する。
「…誰って、無論お前達だろう」
何を言ってるんだと言わんばかりの顔でこちらを見られた。
「……!!///」
「俺も祖国様が大好きです!」
「いや、私の方が好きです」
ドクン、ドクン…
珍しく言い合っている海と空の声が掻き消されるほど心臓が煩い。早く私も好きだと伝えたいのに、言葉が上手く出てこない。
「大丈夫か、陸?」
心配そうに俺のおでこに手を当てる祖国様。
(ち、近い…)
それにより、顔がさらに赤くなり体が熱を持つ。緊張で体が震えて頭が真っ白になっていく。
「大丈夫、です…」
やっとの思いで絞り出した声は思った以上に小さくて震えていた。
「何かあったら言え」
ポンポンと頭を撫でて歩き出す後ろ姿にまた胸が高なった。
(もう少し手を伸ばしたら、触れられるのに…)
Side 日本
国の化身である私の役目は日本とその民を守ることであり、この国を発展させること。それ以上も以下もない、はずだった。
時が進むにつれ、近代化に伴い陸、海、空が生まれた。
長い間一人で生きてきた私に、この子達が初めて人の温かさを教えてくれた。
国を守ることが義務から願いへと変わっていった。全てはこの子達が安心して暮らせる国を作りたかったから。
…ずっと笑っていてくれるならそれ以上の願いはなかった。
それなのに…
私はこの手でその平和を壊してしまった。
「第二次世界大戦」。経済制裁を受け、瀕死の国民を救うためには周辺国を攻めるしか方法が無かった。じっとしているだけでは、ただ死を待っているのと同じことだったからだ。
しかし、それがフィリピンやインドネシアを初め他の国への免罪符になるとは思っていないし、許されないこともわかっている。
全世界に罵倒されてもいい。
罰なら全て私が受ける。
だから、犠牲になるのは私だけでいい。
…なんて、虫が良すぎる話だった。
まるであの子達の死が罰だとでも言うように、あまりにも簡単に私から奪っていった。
「無条件降伏するなら許してやるよ」
…今更そんなことをしたところであの子達は帰ってくるのか?
「…あの子達がいなくなった時点で私は生きている意味などない」
「後悔するぞ?」
「…後悔なんて、とっくの昔に嫌というほどしたさ」
それならば、あの子達が最後まで守ったこの国を私も命懸けで守るのが義務だろう?
…ああ、痛い…苦しい…喉が乾いた
(さっき米帝の戦闘機が一機飛んできたかと思ったら、こんなものを作っていたなんてなぁ…。)
目に広がる光景が本当に自分の国かと疑うほどだ。
倒れている人は内臓が露になり、爆風により飛んできた破片が全身に刺さっている人もいる。
橋の上や海は死体で埋まり、死体を踏まないと通れない。
まさにこの世の終焉そのものだった。
…最初から我らに勝機など無かったのだと痛感した。これだけの威力なら、きっと骨も残らない。
せめてもの救いはあの子達がこの苦しみを感じずに済んだこと。
こんな事を言うのもなんだが、きっとあの時死んでいた方が何倍も楽だっただろう。
(来世でもあの子達に出会えたらどんなに幸せだろうか…。)
考えても無駄なこと。
あの子達は私を嫌っているだろうから、こんな願いは迷惑でしかない。戦争を起こして自分たちを死なせた奴など憎まないわけないだろう?
特に陸。あの子は私を殺したいほど恨んでいるだろう。
いつも私と目が合うと視線を逸らし、近づけば体を震わせていた。
死ぬ間際だと言うのに、思い出されるのはあの子達のことばかりだ。
もっと話しておけば良かった。もっと傍にいれば良かった。もっと、もっと…この思いに早く気づけばよかった。
「…陸、海、空。どうか、しあわせに…」
あの時言えなかった言葉。
そうして、長かった戦いについに終止符が打たれた。
Side 陸
「祖国様、いらっしゃいますか?」
「…入れ」
障子の奥から声が聞こえる。
「失礼いたします」と入った俺の目に飛び込んできたのは、愛しい人の姿。
「要件は?」
思わず固まってしまった俺の思考が呼び戻される。
「…俺にも召集令状が届きました。やっとお国のために命を散らすことができます」
「…そうか、お前は立派だ」
「はい!(ニコッ)」
こんな状況でも貴方に褒められたことが嬉しくて、満面の笑みで返事をした。
「……。」
それなのに…
“どうして貴方は苦しそうな顔をされているのだろうか?”
「…では、行ってきます」
「……ッ、ああ」
最後何か言いたそうな顔をされた気がしたが、気にせず軽く会釈をして外に出た。
その後、貴方が1人で泣いていたことを知ったら何か変わったのだろうか…?
<span style="font-size: 24px">バンッ!</span>
銃声と同時に腹から血がボタボタと流れ落ちる。急所からは外れたようで、朧気だが意識は残っている。
「陸軍様!その怪我ではもう戦えません!!」
「…1人でも多くの兵を殺さなけば」
後ろから聞こえる兵士の声を無視して、フラフラと立ち上がる。
「俺たちも陸軍様に続くぞ…!」
「あれこそ真の日本国民であり軍人だ!!」
後ろから俺を賞賛する声が聞こえてくる。
違う、そうじゃない…。
俺は周りが賞賛する、崇高な軍人でも尊敬されるべき国民でもない。
俺はただ、大切な人を守りたいという当たり前の願いを持った人間だ。
ここで勝たなければ日本は属国にされてしまう。それは3000年という歴史を積み重ねてきた「日本」という国が無くなるということだ。
(…そんなこと、絶対にさせない)
例え周りから、非国民だと言われてもいい。貴方が貴方として生きていてくれるなら何もいらないんだ…。
「…国や大義のためじゃない。俺は守りたいもののために戦ってるんだよッ!!」
<span style="font-size: 20px">バンッ</span>
2026年8月15日
今日は戦後81年目の終戦記念日だ。
「靖国で会おう」と約束して去っていった軍人たちのご冥福を願いながら手を合わせる。
彼らは何故そこまで必死にこの国を守ろうとしたのだろう。
愛国心?国のため?名誉のため?大義のため?
…はたまた、愛する人の幸せのため?
どんな理由であれ、今の平和はその時「たたかった人々」の犠牲の上に成り立っている。
「我が国のために命をかけてくださり、ありがとうございます」
「日本!」
お参りがするだあと、歩いていると誰かに声をかけられた。
振り返り、その顔を見て自然と口元が緩む。
「どうしました兄様?」
「日本は、その、好きな人はいるか?」
「急に何言い出するだ、陸」
「そんな人いないよね!?」
言い争っている兄たちを見て、ちょっとした悪戯心が湧く。
「もちろん居ますよ?(ニコッ)」
「「「……!?」」」
「え!?誰!?」
「日本に好きな人が…」
「どんな人なんだ…?」
「ふふっ、何言ってるんですか!勿論兄様たちに決まっているでしょう?」
愛する人の顔を見て、他愛もない話をし、笑い合う。
そんなどこにでもある小さな幸せを守るために、私はこれからもこの国を守っていく。その思いは誰にも評価できないし、されるべきでも無い。
きっと貴方々も同じではないだろうか?
「陸兄様、海兄様、空兄様、大好きです(ニコッ)」
「「「…..!?///」」」
「〜〜ッ///」
「きゅ、急にどうしたんだ?///」
「僕も日本を愛してるよ〜♡」
「言える時に言っておかなきゃと思ったんですよ」
これから先、何が起こるか分からない。だからこそ、後悔しない「今」を紡いでいきたい。
「日本、安らかに眠れ」
日が傾き、誰もいなくなった日本の墓の前に一人の男が立っていた。
もう夕方と言うには少し遅く辺りは静かだ。
片方の花立には三本の白菊を、もう片方には2本の赤い薔薇と1本の青い薔薇を。
これをあいつが見たらセンスもなければ、そもそも目の前に現れるなと言っただろう。
もしかしたら、薔薇は不快だと手折っていたかもしれない。
「…死んだ後くらい伝えさせてくれ。もう時効だろ?」
暗くなった景色の中で赤いバラが一際目を引いた。
〜あとがき〜
今回は終戦記念日を記念し、初めて小説を書かせていただきました!長かったと思いますが、ここまで読んでくださってありがとうございます。
分かりずらかった方もいると思うので少し補足をしておきます。
現代では、
祖国様➝日本
陸、海、空➝自衛隊陸軍、海軍、空軍
として、転生しています。
記憶を無くし、立場も違う4人ですが、どこか面影を感じますね。
「たたかう」とは、「戦う」と「闘う」の2種類があります。
「戦う」は明確な相手と勝ち負けを争う場合、「闘う」は困難な状況に打ち勝とうと努力する場合に使うそうです。(Google引用)
「たたかった」のは 戦地で戦った軍人だけではなく、どん底から日本を発展させた方々、軍人を支えた家族、苦痛を乗り越えた方々全てです。
戦争によって犠牲になられた方々のご冥福を、戦時中・戦後をたたかい抜かれた全ての方々に心からの感謝と敬意を。
これからも、この平和が続きますように。
(※一個人の考え方として見てくだされば幸いです。)
⚠️戦争賛美、政治的意図はありません
この話はフィクションです。
ー終ー
コメント
1件
読了しました…。重くて、でもどこか温かい余韻が残るお話でしたね。 特に“国や大義のためじゃない。俺は守りたいもののために戦ってる”という陸の叫びが胸に刺さりました。国としての責務と、一人の人間としての愛の間で揺れた祖国様の苦しみも、静かに泣けてくるほどリアルで…。 転生後の、あの何気ない「大好きです」のやりとりがあるからこそ、過去の痛みが報われた気がして、最後はほっとしました。初めての小説とは思えない完成度です。桜花さんのその誠実な視点、とても好きです。