【アングレカム】
君はどこかずるい人だった。
綺麗な顔立ちにスラッとした体型
いかにも「美男子」という言葉が似合ってた君。
そんな君が、こんな平凡な俺を好きになるなんて
漫画の世界でしかみたことがなかった
君は美しい姿をしていながらも、中身も美しかった
常に笑顔で、明るくて、太陽みたいな存在だった
だからこそ信じれなかった__
__君が余命宣告を受けるなんて。
入院中も君はずっと笑顔だった
病院に泊まりは難しくても、毎日お見舞いへ行った
でも君の笑顔はどこか元気がなく、寂しげであった
まったく。
眠る前くらい弱音を吐いたっていいのに。
ある日突然、いつも通りお見舞いへ行くと
君は、帰らぬ人となっていた。
歪む視界で、ぼーっとしていると
机の上に、昨日までなかったなにかが置かれているのを見つけた。
近づいて見ると、そこには1輪の花と、紙が添えてあった
『アングレカム』
止まることのない涙に 負けんじと
スマホに打つ指を止めなかった。
青「っ…!」
やっぱり君は、ほとけは
どこかずるい人だ__。
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