74日目
ねぇ、さっき彰人に「準備できたら来い」って言われたんだけど…何、、?
意味わかんないし…ま、とりあえず今から言ってくる。
待たせるのも悪いし。
絵名
玄関のドアを開けると彰人が目の前に立っていた。
『わっ…ちょっと、驚かせないでよ』
「あー……悪ぃな」
「……んじゃ行くか、」
『あ、うん…』
彰人、何か緊張…してる…?
……まぁ2人で出掛けるなんて久しぶりだから…かな。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
彰人に着いていくと、着いたのは小さな公園だった。
『……公園?』
「ああ…ベンチ、座るか 」
『うん…』
2人で一緒にベンチに座る。
……何、?何か気まずいんだけど…
「……なぁ、、、」
『な、何…?』
「……お前は、今…死にたいのか? 」
『……、!?』
それは予想だにしない言葉だった。
…どうして?何で、今……
『…ど、どうしたの……?急に…そんな事…』
「……オレは今真剣に聞いてんだ。」
「…はぐらかさずに答えてくれよ」
彰人の目は真剣で、真っ直ぐ私を見つめていた。
…これは真剣に答えないとダメなやつだ。
『……「死にたい」…っていったらどうするの、?』
「…別に。その時はその時だ。」
『ふーん…𐤔』
『……私は今…分かんないの』
「分からない?」
『…うん、死にたいのか…生きたいのか……何もかも、分からなくなっちゃったの』
何故か今は言葉を吐き出せる気がする。
「……そうか、…」
彰人は少し目を逸らす。
「…じゃああの日記を作った時は死にたかったのか?」
『……「あの時は」ね、…今は違う…分からない……ただそれだけ、、』
私の声は今にも消え入りそうになる。
『…ごめん、ごめんね……彰人』
「…何だよ急に。お前らしくねぇな 」
彰人は急に私に近付いてくる。
『な、なに…?』
そして__
__優しく私の頭を撫でた。
優しく、全て包み込んでくれるようなぐらいに。
『っ……!』
「…お前は頑張ってんな」
「「分からない」ってのはそれだけ事に向き合ってるってことだよな?」
『……そんなの、わかんない…』
泣きそうになるのをグッと堪える
「……絵名 」
『、?』
「…答えが出たら、また……教えてくれよ」
「そしたら、その…手伝う…ぞ、、?//」
『、!』
応えたい と思った。
彰人の優しさが空っぽのココロに染みていく。
そして__
『……ねぇ、彰人』
「な、何だ…?」
『…ありがと、、』
私の呪いはスルスルと解けて行った。
そして、目にはほんの少しだけ光が宿った
コメント
2件
おぉ、、!いいなぁ!兄弟愛、