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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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青い空。白い雲。

どこまでも続く緑の森。

青いスライム。ここ、、、どこですか?




事故にあった。トラックが押し寄せてくることがわかる。あぁ、死ぬんだと思ったが、不思議と死にたくないとは思わなかった。ただ、神様に一つ強く願った。

“チートスキルを持って転生させて下さい”


スライム。

そんなものが地球に生息しているだろうか。ここはどこかなんてわかるはずもない。ただ、一つわかることは、神様はいるってこと。


ここはどう考えても異世界だ。こんなにぷにぷにしていて顔が付いているスライムなんて二次元にしか存在しない。だが、僕の目の前にそのスライムが居る。

異世界は本当にあったのだ!!僕は嬉しさで恐怖なんて何も考えてなかった。


「危ないっ!!」


遠くから声がする。振り返るとそこには勇者のような鎧を纏った長身で青い目の男が一人。大きな剣を持っていた。その剣を抜き、スライムに襲いかかろうとする。


僕はスライムを守った。

守らなければと思ったのだ。


異世界もののスライムは皆可愛く、主人公のおともになるのが僕の普通であり理想。この世界では転生してきた僕が主人公も同然。このスライムは僕の友達になってくれるかもしれない。


「何をしてるっ!!そいつから離れろ!」


男は僕の襟元を引っ張った。

僕はスライムから引き剥がされ、地面に落とされた。

スライムは男に襲いかかった。


スライムには考えられない鋭い牙があった。青く、輝いた鋭い牙。きっと体の一部から作られたものだろう。だとしても、こんなに凶暴なスライムを僕は漫画でも見たことがない。


「大丈夫かっ!?お前、なんでスライムなんか守ったんだ!!」


(だって、僕は)



声が出ない。あぁ、この世界でも僕は声が出ないんだ。転生したら、治ってると思ったのに。僕はまだこの喉と生きていかないといけないのか。


「お前、声が出ないのか?」


男は腰を低くし、僕と目線を合わせて言った。僕は頷いた。書くものなんて持っていない。手話もきっと伝わらない。


この世界にも僕の居場所はないのだろう。

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