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ちょいロマどーーん
(夜。万事屋の一室。畳の上には鍋、酒、つまみ、パフェ、そして異様なテンションの人々。)
神楽「彩音復活祭りアル‼︎ ほれ飲めぇぇ‼︎」
新八「やめて神楽ちゃん、それドンペリだよ!? 彩音さんまだ病み上がりだから!」
神楽「そんな細けぇこと言うなダメガネ‼︎ 生きて帰ってきた祝いアル‼︎」
桂「そうだ、めでたい時は爆弾も添えるべきだ。」
新八「いや待って桂さん!? 祝い方の概念おかしいから!?」
エリザベス「(“ドーンする?”の札)」
新八「やめてぇぇぇえ!!」
(銀時、ちゃぶ台の向こうでパフェの上のあの細長いやつ咥えながら)
銀時「……ッたく、どいつもこいつも騒がしいな。ま、病人が笑ってんならいっか。」
(彩音、苦笑しながら)
彩音「……アンタが一番嬉しそうに見えるけどね、銀時。」
銀時「ん?気のせいだろ。オレはただパフェと団子が好きなだけで。」
神楽「照れてるアル照れてるアル‼︎」
銀時「うるせぇ!!」
(鍋ぐつぐつ。皆で囲んでいる)
桂「では、私から乾杯の言葉を。」
新八「え、桂さんが!?」
桂「攘夷の志を胸に、友情と愛とアルコールを——」
神楽「長いアル‼︎」
銀時「乾杯!!(ドンッ)」
全員「乾杯〜‼︎」
(ごちゃごちゃと食べながら)
彩音「……本当に、ありがとね。あんたたちがいてくれて、アタシ……ちゃんと帰ってこれた。」
(静まる一同)
新八「彩音さん……!」
神楽「……心配したアルよ。」
銀時「……ったく、余計なことすんなって言ったのに、勝手にカッコつけやがって。」
彩音「……ふッ、だってアンタが無茶するから。」
銀時「……ッは、似た者同士だな。」
(ふっと笑いが戻る)
(しばらくして。酔いが回った神楽と桂が暴走)
桂「さぁ‼︎第二ラウンドはカラオケ大会だ‼︎」
新八「ここカラオケじゃねぇぇぇえ‼︎」
神楽「歌うアル〜‼︎ “き〜み〜が〜よ〜は〜〜‼︎”」
新八「やめろぉぉ国歌斉唱するなぁぁ‼︎」
(銀時は隣でこっそり彩音に耳打ち)
銀時「なぁ、こんな騒ぎの中で言うのもアレだけどよ……」
彩音「……ん?」
銀時「生きててくれて、ありがとな。」
(彩音が少し赤面して)
彩音「……こっちの台詞だっつーの。」
(目を逸らして微笑む)
(神楽たちが酔っぱらいダンスしてる後ろで、二人の間だけ穏やかな時間が流れる。)
(そして宴も終盤)
新八「……みんな寝ちゃいましたね。」
(床には神楽と桂が雑魚寝)
エリザベス「(“もう寝る”の札)」
銀時「ッたく、子どもかよ。」
(彩音、縁側で夜風に当たりながら)
彩音「……なんか、こういうの、悪くないな。」
銀時「……あぁ。」
彩音「昔は“守る”ばっかで、こんな風に笑ってる時間なんてなかったから。」
銀時「……じゃあ、これから作りゃいいだろ。オレらと一緒にな。」
彩音「……ふふ、アンタってほんと、ずるい。」
銀時「まぁな。」
(彩音、ふと銀時の肩にもたれかかる)
彩音「……ちょっとだけ、借りる。」
銀時「ッ……好きにしろ。」
(静かな夜風。宴の残り香。二人の影が寄り添う。)
次回!真面目回やります!温度差で風邪ひくなよ!