テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「ねぇ、清水さん?」
授業が終わった休み時間
隣の席の桜木さんにコソコソと話しかけられた
「昨日さ、出掛けてた?」
「うん、出掛けてたよ」
「聞きたいことがあるんだけど…」と、逸る気持ちを押さえるように声を発した
「灰谷兄弟とどういう関係なの…?」
桜木さんも、ふたりのことを知ってる…!
「なんで二人のこと知ってるの?」
「そりゃあ知ってるよ
“六本木のカリスマ”
六本木ここを二人だけで仕切ってる有名ヤンキーなんだし」
「えぇ??!」
私の大声が教室中に響いた
片手で口を塞ぐ
「ご、ごめんなさい…」
「いいよいいよ
で、話戻るけど
どういう関係?
まさかパシリ?!脅されてない…?」
「そ、そういう訳じゃないよ
ただの幼馴染み」
「幼馴染みなの?!
ま、マジかぁ…」
二人が有名な不良だったなんて、初耳だ
一応、二人に話してみよう
─────
───
─
なんだろう、やけにこの先にある空き地が騒がしい
いね
56
まきぴよ
4,970
数人の男性の声が聞こえる
ここを通らないと家に帰れないんだけどな…
空き地にいる人にバレないよう、こっそり忍び足で横切ろうとした
ふと、空き地が目に映った
「…え?」
数人の男性が地面に転がる中、蘭くんと竜胆くんがそこにいた
私の声に気づいたのか、二人はこちらに視線を向けた
「あー、バレた」
少量の血がついた顔で笑う蘭くん
笑えるような状態じゃないでしょこれ
「な、何やって…」
「望華には関係ねーから」
みつあみを警棒に巻き付ける
竜胆くんは顔についた血を親指で拭き取った
二人が不良なのは本当だったんだ
「二人とも、六本木を仕切ってるって本当…?」
「まぁな」
なんでだろう
怖くない
二人が不良だってわかっても嫌な気持ちにはならない
自然と、二人のすることを受け入れてるんだ
「嫌か?
こんな俺らで」
私は首を横にふった
「嫌なんかじゃないよ?」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!