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___数日後
今日は女研の撮影日だ。
「やば、早く入らないと…」
あの夜、俺はひたすらまちこさんの愚痴という名の惚気を聞いた。まちこさんはお酒を飲んでいたのに対して、俺はお酒を飲まなかった。理由は、単純にまちこさんがせんせーに対してどう思ってるか知りたかったから。
…いやぁ、凄かったな
棘のない言葉の暴力とはこういう事を言うのかと思った程だ。俺にはかなり効いた。心臓を押さえたくなるほどに。
なんて思い出しながら、discordに入る。
👾「ま〜ちこちゃん、ご機嫌麗しゅう?」
🌱「元気ですけどぉ?てかそのキャラ何?w」
…早速やってるなぁ
discordには、メンバー全員が居た。どうやら俺が最後だったらしい。
👑「お、キャメさん入ってきた。」
🍈「ごめん、遅くなりましたー」
👑「俺もさっき入ったから大丈夫」
👑「じゃあ撮影始めるかー」
「「「おー」」」
___ピロンッ
近くに置いてあった携帯の通知音が鳴る。
携帯を見てみると、画面には
“今度いつ2人で飲みに行けますか?”
の文章が
「ふはっw」
思わず吹き出してしまった俺に対して、まちこさん以外のメンバーが反応する。
👑「え、え、どうした?キャメさん」
🩷「キャメさんが壊れたー!!」
🍈「いやいや違う違うw思い出し笑いだから」
🗽「それでも怖いよww」
👾「思い出し笑いてwびっくりしたわ」
🍈「ごめんごめんw」
と言いながら俺は、皆の会話を他所に
“明後日なら空いてるよ!”
と返信する。
明後日もきっと彼女は、惚気を吐き出すだろう。それを何となく楽しみにしている自分がいる。
…次はどんな愚痴を吐いてくれるのだろう
そんな事を考え、少しニヤケながら、俺は皆の会話に耳を傾けた。
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