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須梨槃特は素直で心での優しい少年でしたが、とても物覚えが悪く、すぐに忘れてしまうのです、ある時友達が「すりはんどく?」と名前を呼んでも返事がありません、なんと自分の名前を忘れてしまったではありませんか、これには誰もが驚きすっかり揶揄われてしまったではありませんか?。
ある日須梨槃特はお釈迦様のもとで修行していた弟子のお兄さんにこう頼みました。
「お願いです僕もお兄さんと一緒にお釈迦様のもとで修行したいので弟子にしてください!!」兄は言った「お前は物覚えが悪いからだめだ!!」須梨槃特は言った「一生懸命頑張ります」兄は言った「だめだ!!無理だ諦めろ!!」、須梨槃特はもう一度言った「お願いです、頑張ります、どうか僕を連れて行ってくださいお願いします」、兄は言った「仕方ない決してみんなに迷惑はかけるなよ!」。
須梨槃特はお釈迦様の弟子達と一緒になって修行を始めました。
それから長い月日が経ちました、しかし須梨槃特は何も覚えられませんでした。
兄は言った「いつになったら覚えるんだ!、お前みたいな物覚えの悪い奴はいない、帰れ!!」。
須梨槃特は言った「兄さん、、、」、須梨槃特は泣きながら家に帰ろうとしました、それを見たお釈迦様は声を掛けました。
「須梨槃特何処に行くのだい?」
須梨槃特は答えた「お釈迦様、僕は愚か者で何も覚えられません、兄からもう帰れと言われました」
釈迦様は答えた.「須梨槃特何も心配することは無いのだよ」、こう言ってお釈迦様は須梨槃特の頭を撫でて修行の場へ戻って行きました。
釈迦様は説法した「須梨槃特、お前はこれから話す十四文字の言葉を覚えなさい、、、、何年掛かってもいい諦めずにやりなさいいかい?」、
須梨槃特は言った「はい」。
お釈迦様は須梨槃特に十四文字の言葉教えられました、その内容は心の中から汚いものを掃除しなさい!と言うものでした、須梨槃特はそれからと言う物お釈迦様の恩に報いる為精一杯修行に励みました。
ところが兄がこう言った「ハハハハお前、たったの十四文字の言葉が覚えられないのか?、私は十四文字どころか六万の教えを誦じることが出来るぞ!」.
須梨槃特「六万!?」、兄は言った「お前など何をやっても無駄ださっさとここから出て行け!!!」ペッ「ハハハハ」。
須梨槃特心の声「、、、お釈迦様と約束したんだ何年かかっても立派な人間になるんだ!!」.
来る日も来る日も須梨槃特は修行を続けて行きました「塵払い垢除かん!!」。
須梨槃特が愚直に修行をしている頃、お釈迦様を嫉妬し裏切り陥れようとした兄のダイバダッダは地獄に堕ちてしまいました!!「うわわわわあ!!!」。
やがて須梨槃特は修行をやり抜き、神普明如来と言う仏様になりいつまでも沢山の人に慕われ尊われたのでした。
須梨槃特は世界一の忘れん坊と言われていましたしかし彼は師匠である釈尊の言葉を信じ決して努力を怠りませんでしたその結果須梨槃特は仏神である普明如来になりました、信心は頭の善し悪しなどでは決まりません!、どこまでも純粋な信心を貫き努力を続ける人が必ず勝利と福運の人生を歩んでいけるのです、
塵払い垢除かん、、、「塵(ちり)を除く、垢(あか)を除く」。