俺はふわっちが大好きだ。恋愛対象として。
なんで好きになったのか分からない。
ふわっちは顔立ちが良くて、周りから愛される性格。完璧と言っても過言ではない。でも、当の本人はそれを自覚していない。そこが、愛される理由なのだろう。
いや、愛されて当然と断言するべきだ。
一目惚れ、ではないと思う。ふわっちと俺では生きている世界が違うと考えている。思っているからの方が正しいかな。現に、ふわっちと同じ空気吸えてるしな。
今はふわっちと待ち合わせをしている。やっとの事で抜けてきた。
まぁ、時間制限付けられちゃったけど。
渡すものがあるからだ。
『あきな~~ッッ!!!!』
白い息をもらし、ふわふわの銀髪を空に踊らせて走っているふわっちがきた。
成人男性とは思えない。とても愛らしい。
『ハァ…ハァ…ごめ………おそく…』
「うんん、大丈夫だよ。」
仕事の合間に来てくれたのだろう。香水の匂いがする。
『……んで、なんの用やったっけ??』
「いや、これ渡すだけ。」
俺は花束を渡した。少しの希望を込めて。
花言葉を必死に検索して選んだ花と俺が好きな花。気づいてくれるかな。
『おぉ!!✨✨✨』
『姫から貰う貢ぎ物より、明那から貰う物の方が嬉しいかも……』
「お客さんに失礼じゃ??」
『良いの良いの。』
ピピッピピッ
『??何の音??』
「!?、ごめ、時間だわ。帰るね。」
やばい。こんなに時間無かったんだ。
『ん…また転ばないようにな。』
「……ぅん……ふわっちこそ…」
俺はそう言葉を残し、その場を後にした。痣の事気づかれてたんだ。隠さなきゃ……
『もし~』
??[どうしたの?]
『明那が花束渡してきたよ~』
『そろそろ良いかな。ありがと、叶さん♡』
叶[んじゃ、僕の計画にも付き合ってよ♡]
『り~~』
叶[ふわっち……もしかして明那気づい]
タンッ
ッーッーッー
END
渡した花
・一本のバラ
・スノードロップ
・蓮の花
ラッピング
・クローバーが描かれた物
(花の色あいがあまりなのは許して下さい……花言葉だけで選んだので……)
コメント
3件
花言葉が入ってるお話大好きなんです😭花言葉っていいですよね…そんなsinoさんに白い薔薇を送ります。