急激な感染拡大を受け政府から緊急事態指令都市として全域封鎖された西日本。警察、消防、警衛から約28500人の選抜されたメンバーが西日本の人命救助を行うために集結した。 ……………………………………………………………主要当時人物一覧
特別救出部隊第1班主要メンバー
蔵島壱成(18)…2代目主人公 警衛隊ULTIMATE所属
中島佑紀弥(18)…警衛隊ULTIMATE所属
松浦風雅(18)…警衛隊ULTIMATE所属
岡島拓也(28)…警視庁第1機動隊所属
藤浦凌駕(25)…警視庁第1機動隊所属
上本泰斗(25)…東京消防庁特別救出隊所属
川島秀平(25)…東京消防庁特別救出隊所属
武田英智(48)…特別救出部隊第1班班長
(神奈川県警第3機動隊所属)
三倉龍介(50)…特別救出部隊長
(警衛局監察部所属)
訓練が始まりもうすぐ1ヶ月が過ぎようとしていた。
「教育隊の時よりきつくね?」食堂で夕食を取りながら松浦が呟いた。
「確かに、救出訓練は初めてだしな。」中島が言った。
「この島さ、なんか虫多くね?毎回蚊に刺されんだけど」そう言いながら蔵島は腕に目をやった。
「確かに虫多いなー」そう言いながら松浦も腕に目をやった。
その時奥から警察の紋章が入った服を着た男達がやってきた。
その中には蔵島達が配属された第1班の岡島拓也、藤浦凌駕の姿があった。岡島は、蔵島達が目に入ると笑いながら駆け寄ってきた。
「おい、訓練ごときであんなに苦戦しとって大丈夫か?お前ら笑」岡島は煽り口調で喋った。
「本番では、ウイルスもいる。お前らこそ大丈夫か?笑、感染でもしてみろ俺はすぐにお前を殺す。」そう言うと松浦は前髪をかきあげながら、岡島を睨みつけた。
「喧嘩売っとんのか?お前らよりも年上だぜ?敬語というものを教えやらねーとなー。なんせ警衛官は頭が悪いからなー」そう言うと岡島は松浦を睨みつけた。
「喧嘩?やってやんぞ?来いや」松浦は近くにあった椅子を蹴飛ばすと岡島の胸ぐらを掴んだ。
「警官に喧嘩売るとはいい度胸だな。」そう言うと岡島は松浦の腕を掴んだ。
「お前ら、何してるんだ。やめろ」特別救出部隊の幹部役を務める男が止めに入った。
「松浦、ここから離れよ。」そう言うと中島は松浦を連れて食堂から出ていった。翌朝遂に西日本での救出訓練が行われる事になった。
この日28500人の特別救出部隊員らに日本国旗が刺繍された紺と青の隊服が支給された。
「今日から西日本での救出訓練を開始する。1ヶ月間行ってきた訓練の成果を見せる時が来た。これまでの訓練の成果を精一杯出てこい。」隊長に就任した
三倉龍介からの言葉が終わると班に別れ、それぞれヘリに乗った。
「俺達1班は、大阪方面での救出活動を行う。集団行動を忘れず1人でも多くの生存者を救出する。以上だ」1班班長の武田英智が言った。
「緊張してんの?」顔が強ばっていた蔵島達を見て消防から来た上本泰斗が言った。
「少しだけな」中島が言うと上本は小さく微笑んだ。
「人命救出に関しては俺ら消防の方が技術は上だと思う。蔵島達警衛は銃器での警戒を行って欲しい。俺らが救出を行っている間の警備だ。」
「わかった。」中島が言うと上本は中島の背中を叩いた。
「大丈夫だって。考えすぎなんだよ笑楽に考えろ。1ヶ月だけだぞ?救出活動は。この1ヶ月が終われば特別救出部隊は解散。あと1ヶ月しか俺達は一緒に働けない。楽しもうや」
上本の言葉に蔵島達は笑顔で頷いた。
その頃西日本地区にとある武装グループが動いていた。
「もうすぐ特別救出部隊が来る。それまでに何としてでもウイルスの成分を手に入れろ。奴らに持って行かれては俺ら下級国民は死に追いやれる。」
「ゆくぞ」救出活動に来た特別救出部隊、そして謎の武装グループ。
この2つがまさにもうすぐぶつかろうとしていた。
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