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アフレコの合間、スタジオの休憩スペース。
テーブルには宮野と内山。
さっきの芝居の話をして、少し笑って、
和やかな雰囲気――だった、そこまでは。
入野自由が、そこへやってくる。
入野自由:「……よ、内山。マモちゃんも一緒だったんだ」
宮野真守:「お~、自由くん!おつかれ!こっち来る?」
入野自由:「いや、俺はいいや。ちょっと内山に用があって」
一瞬、静まる空気。
その張り詰めた感じに、内山は居心地が悪そうに目をそらす。
宮野真守:「……ねえ自由くん。さ」
笑顔のまま、でもその目が一変する。
宮野真守:「君って……うっちーの“なに”?」
入野自由(ピクッ):「……は?」
宮野真守:「俺さ、あんまり人と競争とかしないタイプなんだけど――今回は、負ける気しないんだよね」
入野自由:「……意味分かんない」
宮野真守:「分かってるくせに。君も気づいてるでしょ?うっちーが、だんだん変わってること。その理由、自分だって思ってるよね?」
入野自由:「……ッ」
自由が言葉に詰まる。
宮野真守:「でも――“自分だけ”だなんて、思わないでよね」
宮野は、あくまで優しく微笑む。
でもその声は、まるでナイフのように鋭く、まっすぐ。
宮野真守:「俺、ちゃんと狙ってるから。うっちーのこと。あの子が誰かに取られて泣く姿なんて、俺は絶対に見たくないんだ」
内山昂輝:「……宮野さん……」
入野自由:「……ッ」
自由は何か言おうとしたけど、言葉が出ない。
そのまま踵を返して、休憩スペースを後にする。
内山は宮野の言葉に戸惑いながらも、
心のどこかでその強さに惹かれている自分を感じていた。
シーン終了
宮野真守、恋のライバル宣言。
自由は押され気味。
だけど、彼の心にも火がついて――?