ジウンside
キーンコーンカーンコン
キーンコーンカーンコン
キーンコーンカーンコン
ジウン (ナイフNo.3と言われるだけあるわね。パク・ジミン。私の話を聞いても、疑いの色が消えていない。どうすれば…)
S組は学校長に選ばれたエリート集団。
あいつの息のかかった彼らに目をつけられるのは都合が悪すぎる。
ジウン (一旦家に持ち帰るか…)
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ジウン 「ただいま~」
ソリュン 「おかえりなさ~い」
笑顔で玄関まで駆けつけてくれるオンニ。
思わず緩んでしまう表情を立て直し、口を開く。
ジウン 「オンニ、ごめん。まずい状況」
ソリュン 「…何」
今日あったことを全て話した。
座席や、誰と話したか、学校長の容姿。クラス発表の際に感じた視線。パク・ジミンのこと。
ソリュン 「なるほど。…うーん、」
ジウン 「ジミンは、私の正体について確信には迫っていない。警戒すべき相手が増えたことで、動きにくい状態になっちゃったけど…」
ソリュン 「なっちゃった、ってね…。全く。まぁいいわ、過ぎたことだし。ジミンについては、とりあえず様子見。これからは本領を発揮しない。特に彼らーーS組の前ではってことを約束しなさい」
ジウン 「はい」
ソリュン 「よろしい。そして、クラス発表の際の視線も、今はいいわ。あなたの強さからして、そいつが危ない奴だとしても、まぁ大丈夫でしょう。」
ソリュン 「で、私からも報告。」
ジウン 「なんでしょう」
ソリュン 「学校長の息子が、A組にいる」
ジウン 「むす、こ…」
私は、学校長を殺す為に
日々殺しのスキルを磨いた。
磨ききった先に、
私は奴をも超える殺し屋になった。
でも、私は奴を殺せない。外堀を厚いから。
のこのこ表に出てくるはずなのに、
単体で動くことが全くない警戒心の強い男。
だから私は、奴のいる学校に通い
奴の首を狙いやすい立場を確保した。
ソリュン 「いるっていう情報だけで、誰かまではまだわからないの。私も迅速に調べあげるつもりだけど、あなたの方からも探りを入れてみて。あ、もちろん警戒も忘れずに。」
ジウン 「うん、わかった。いい情報をありがとう。息子に近づけたら、学校長に接近する機会が増えるはず。…必ず見つけ出すわ」
ソリュン 「うん、お願い。」
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