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コメント
6件
うっっ!!最高...ありがとうぅ!伊波と緋八に笑顔が戻って嬉しいよ...
😭😭😭🫵🏻🫵🏻🫵🏻
女の子ヒーローすぎる! 尊敬! 最&高!
「」伊波
〔〕緋八
()その他
🐝🤣 desi.
俺らは次の日も病室に行った。
アイツらが起きていることを願いながら。
ガラガラ,,,,と古臭い扉が開く。
誰1人起きていない。
今日は花の水をライと変えに来た。
〔,,,,花の水換えに来てやったよ,,,,。〕
「,,,,。」
水道の方へ行く途中、泣き声が聞こえた。
(お母さぁん,,,,!!!!!!!)
(ッッッッ,,,,)
泣く女の子と黙って俯くお父さん。
嫌な予感がした。
俺らがヒーロー活動を休んでいる間に,,,,
多くの人が死んでいた。
俺は泣く女の子の方へ歩いていった。
〔大丈夫,,,,?〕
(あのねッお母さんが怪獣にッッッ,,,!!!)
と話す女の子。
予想が的中したことがあまりにも嫌だった
無意識に女の子の頭を撫でていたようだった。
〔俺らの仲間な,,,,?怪獣にみんな守ろうとして俺ともう1人だけを残して意識不明なんよ,,,,。俺らも頑張ったけど無理だった。大切な人,,,,無くしてしまってごめんな,,,,。〕
そう、女の子に言った。
(お兄ちゃん、ヒーローなの,,,,?)
そう言われた。
今の自分にヒーローの資格は無い。
けど、諦めてはならんことが起こったのだから。
〔うん。俺はヒーローだよ。〕
そういった時にその子の顔がぱぁっと輝いた。
(かっこいい,,,,!!!!私もいつかヒーローになりたい!!)
俺は驚いた。
普通はなんで助けんかったん,,,,ってなるはずやのに。
かっこいい,,,,。
ヒーローになりたい,,,,?
でも,,,,そう言われて救われるものがあった。
俺らをかっこいいと,,,,求めてくれる人がいたのだから。
〔ヒーローにきっっとなれる。強くて優しい綺麗なヒーローにお嬢ちゃんはなれるよ。〕
俺は微笑んでそういった。
ついでにその子にポッケに入っていた飴玉をあげた。
(え?!いいの?!ありがとう!!!)
と、ものすごい笑顔で。
〔強くなって,,,,ヒーローになってな。それまでお兄ちゃんたちが守ったるから。〕
この子だけは,,,,何があっても守らなければ,,,,と思った。
「マナ,,,,。なにしてんの,,,,?」
〔あぁ,,,,ライ,,,,。〕
ライがこちらに歩いてくる。
小さな女の子を見て目を見開くライ。
「どしたんその子,,,,。 」
俺は全てを説明した。
(お兄ちゃんもヒーローなの?)
と、ライに聞く。
ライは笑顔でこう言う。
「そう。お兄ちゃんもこのお兄ちゃんもヒーローだよ。」
アイツらが意識不明の状態の中久しぶりにライの笑顔を見た気がした。
自然で,,,,柔らかい笑顔。
(ヒーローって,,,,かっこいい!!!!)
ライは驚いた顔をしていた。
「ヒーローはかっこいいけど、失っちゃうことがあるの。でも、君は絶対皆を失わずに仲間を守り、自分を大切にして、ヒーローになれるさ。きっと。」
俺はそれを見て気がついた。
この子には悲しい思いをして欲しくないと。
だからそう言ったのだ。
まだ現実を突きつけるのには早すぎる。
俺らが言ったことは本当な気がする。
優しい子になれて仲間を守れる。自分を大切にするヒーローになれる気がする。
この子にはそう言ったパワーがある。
(お兄ちゃん達もさ!暗い顔せずに前向いて歩こうよ!!!私にはまだ分かんないけど仲間の人達が意識不明,,,,?なんでしょ?なら、それまでその人たちの分まで明るい顔でいた方がいいんじゃない?)
そう女の子が言ってくる。
俺は,,,,見失っていた。
アイツらの分まで,,,,ということを。
俺には来るものがあった。
涙が溢れた。
でもその涙は悲しい涙じゃない。
笑顔溢れる優しい涙だった。
〔そぉやなッ,,,,!俺らもアイツらの分まで頑張るわ,,,,!!〕
俺は笑顔いっぱいに笑った。
ライも泣きながら笑ってる。
見つけられるものがあったのだ。
その後女の子とはバイバイし、アイツらがいる病室に戻った。
「お前らを、かっこいいって言ってくれる子。いたよ。」
ライは泣きながら病室にある椅子に座って笑顔でるべ達に言った。
「でもな,,,,お前ら居なきゃ寂しいよッ,,,,。」
俺はライを支えなアカンと思った。
〔俺もさ,,,,頑張るから,,,,お前ら早よ起きてや,,,,?〕
とウェン達の頭を撫でながら言った。
💡desi.
マナが花の水を換えに行ったっきり帰ってこなかった。
病室を出て探しに行こうとするとある家族に話しかけていた。
どうしたんだろう。
でもその女の子とお父さんはもうひとつの病室の前で泣いていた。
俺は全てを理解した。
お母さんが居ない。
という事は,,,,死んでしまったのだ。
俺らよりも残酷な現実だった。
まだ、女の子は幼い。
マナたちの方へ行く前に看護師さんとすれ違ったから話を聞いてみた。
(あそこの家族,,,,はあまり詳しいことは説明出来ませんが,,,,お母様が不慮の事故で亡くなられたそうです。)
と悲しげな表情でそう言った。
不慮の事故。
昨日KOZAKAーCが出現したと緊急命令が入った。
俺らは敵共を殺すのに必死で救助なんかしなかった。
何をしていたのだろう。
何故助けられる命を助けなかったのだろうか。
そんな自分が憎たらしい。
あの時微かに女の子が助けて。
って言ったのが聞こえた気がする。
それを、助けられなかった。
仲間の仇を打つのに必死だった。
何も守れなかった。
悔しい。
俺は,,,,ヒーロー失格だよ,,,,。
「あ,,,,。教えて下さりありがとうございました。」
とそう言ってマナの方へ歩く。
「マナ,,,,。なにしてんの,,,,?」
〔あぁ,,,,。ライ,,,,。〕
「どしたんその子,,,,。 」
マナが全て説明してくれた。
やっぱりね。と理解した。
(お兄ちゃんもヒーローなの?)
あまり胸を張って言えることじゃないが。
俺は笑顔でこう言う。
「そう。お兄ちゃんもこのお兄ちゃんもヒーローだよ。」
アイツらが意識不明の状態の中久しぶりに
笑った気がした。
(ヒーローって,,,,かっこいい!!!!)
かっこいい,,,,?
俺は驚いた。
こんな俺がかっこいい,,,,?
でも,,,,。
「ヒーローはかっこいいけど、失っちゃうことがあるの。でも、君は絶対皆を失わずに仲間を守り、自分を大切にして、ヒーローになれるさ。きっと。」
この子はきっと優しいヒーローになれる。
俺はそう思ったのだから。
あとこの子はまだ幼い。
今の事情を説明するときっと
落ち込んでしまうだろうから。
こんな俺たち
に失望されぬように。
(お兄ちゃん達もさ!暗い顔せずに前向いて歩こうよ!!!私にはまだ分かんないけど仲間の人達が意識不明,,,,?なんでしょ?なら、それまでその人たちの分まで明るい顔でいた方がいいんじゃない?)
そう少女が言った時にブワッと感情が溢れた。
我慢していた思いと感情。
全てが溢れた。
こんな小さな子に気付かされたのだ。
俺は今あいつらを失ってから初めて心から涙を流し心から笑顔をみせたのだ。
〔そぉやなッ,,,,!俺らもアイツらの分まで頑張るわ,,,,!!〕
マナは心からの感謝と笑顔と涙をみせていた。
その子には明るい子に育って欲しいと思った。
アイツらが起きない限り俺らは少人数で戦うことになる。
でも、この少女が言った言葉を大切に心の奥底に閉まっておこう。
と思った。