「遥?どうしたの?」
『え?あっ…何でもないよ笑』
「え〜?そう?笑」
私の目線の先。
そこには茶色の髪をした少女が居る。
(こんな感情を抱くのも…)
とずっと悶々としている。
何故かって?それは…………
私があの子に恋をしているから。
でも、あの子は同性。
同性の私みたいなのがあの子の事を好きになって良いのだろうか。
好きと言う感情に気付いたのはつい最近の事。
移動教室の時、私が落としたペンギンのペンポーチを拾ってニコッと笑ってくれた時。
前からあの子の事は気になっていたが、ペンポーチを拾ってもらってちゃんと自覚した。自分がみのりに恋をしている事を。
でも…………告白する勇気もなければ友達になる勇気も無い。だって、私なんかが触れていい、見ていい、恋をしていい人じゃ無いから。
もっと、良い人が居る筈だ。
それに…………みのりは、きっと男の子の方が好きだよね。
(…そう、なんだよ、、、何馬鹿な事考えてるんだろ。)
「あ、遥~次体育だよ?更衣室一緒に行こ~」
『あ、うん』
私が席を立ち友達と更衣室に向かっていても、どうしても前を歩いているみのりに目がいってしまう。恋は病と言うが、こう言う事なのだろうか。
「…………ねぇ遥」
『ん?どうかした?』
「あー、いや…実はさ~?その…………」
「……遥って何時も花里さんの事見てるなって思ったの。…だからさ、友達になりたいなら私が何か言ってきてあげようか?私、花里さんと中学の時一緒だったから面識はあるからさ、」
『え!?そ、そんなこと…無い、し、大丈夫だって!!』
「え、そう?…なら、いいんだけど……」
噓……見られてたなんて思わなかった。
それに、何だか恥ずかしい。
(…………そんなに、私みのりの事見てたかな…)
「ふぅ…体育疲れた~」
『そうだね……汗沢山かいちゃったな』
「それなー?早く着替えたーいー」
『ふふっ、更衣室までもう少しだよ』
私と友達が更衣室に入ろうとした時…
「あっ、これ落としたよ!」
後ろから声を掛けられた。
私と友達がほぼ同じタイミングで振り返ると…
「はいっ、どうぞ!」
私のハンカチを持ってニコニコの笑顔で笑っていたみのりが居た。
『っ、!?……………………あ、ありがとう…花里さん、』
「えへへっ、どういたしまして!」
そう思った。
目を一瞬で奪われてしまう、惹き込まれてしまう、様な…そんな気持ち。
「あー…ありがとね、花里さん」
「いやいや、そんな感謝される事では…!」
「いやいや、遥はめちゃくちゃ嬉しいと思うよ?笑」
「へっ?そう、なの……?
……なら良かった!」
『…………え、ぁ、う、うん…嬉しい……!♡』
「「え」」
「ちょ、遥大丈夫…?嬉しいのは分かるけど……」
『ふふっ、あはははっ…♡嬉しい!ありがとうみのり!!』
「え!?あ、う、うん…」
「……( 引」
気持ちが制御出来ない。
興奮する 興奮する 興奮する 興奮する!!!!
気持ちが高ぶっておかしくなりそう。
精神が上手く保てない、好きって気持ちをばら撒きたい!
『ね、ねぇみのり♡?』
「え、え…?ど、どうしたの……?」
「ちょ、遥!花里さん怖がってるでしょ!落ち着いてよ!!」
『__うるさいなぁ。』
「え…」
『アンタは良いよねェ、中学の時からみのりと一緒でさぁ。きっとすっごく楽しかっただろうね』
「な、何の話してんの…?!キモイんだけど!落ち着いてよ!!」
『とぼけないで。』
『あ、みのり、一緒に行こ?私の家♡』
「え…!?ちょっと待って……!まだ授業終わってないよ、、?」
『そんなのいいから…………ねぇ、早く……』
コメント
7件
はるみのという新しい扉を開いてしまったかもしれない…(?) これって続き投稿する予定ありますか、?もしあれば楽しみにしてます🥰
うわあぁぁあは〜る〜みの〜!とうとーい
はるみのぉぉぉぉぉ!!!😭💞 尊すぎて吐きそうですほんとに😇(((((( もうなんか全部好きです続き楽しみです(?)