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「ねぇ?皆もニャンくん歌上手いと思うよね!?」

そう彼が皆に聞くと皆頷き始めた。

そう誰かに褒められた事が無い僕は視界が真っ白になるのと同時に少し気持ちが軽くなった気がした。そっか、今まで気持ちが重かったのは承認欲求が満たされて無かったから、、。

それから1週間後

僕は学校で少し友達が増えた、、、からか彼と話す回数はだんだん減っていった。ちょうど夏休みに差し掛かる7月後半、先生から皆に聞かせられた言葉はまた僕の心に鉛を沈ませたようだった

「ウォルピスカーターくんが転校します」

目の前が真っ黒に染まった。

放課後。彼に会える最後。

「ねぇ、ウォルピス」

「んー?」

「ちょっと真面目な話していい?」

「え、なに怖い」

「今までさ、俺ウォルピスの事が好きだったんだよね」

そう僕が呟いた瞬間、彼の顔は赤く染まり涙が零れ落ちた。

「俺もぉっ、、」

「え?え!?なんで泣いてるの」

「俺も、俺もニャンヤオの事好きでぇ、言ってくれるかと思わなかったからぁ、」

そうして、僕の夏は始まりを迎えた。

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