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「付き合ってください…!」
「ごめんなさい、付き合えません。」
まただ。
女子から告白されても
何も感じない。
これっぽっちも嬉しいとも思わない。
これはおかしいのだろうか。
僕は幼馴染みの彼にしか興味がない。
ぽつり。
〜〜〜
0日目
ー朝 登校中ー
「ツッキーー!!おはよっ!」
「ん…おはよ、山口」
彼の名前は山口忠。
いつも一緒にいるから幼馴染みって
いえばいいのかな、分からないけど
とりあえず彼と挨拶を交わした。
「なんかあった…?」
「いや、なんでもないよ」
「それならいいんだけど…体調悪くなったりしたら、ちゃんと休んでね」
「うるさい山口、。」
「ごめんツッキーっ!」
僕はいま呆れたように見えたかもしれない
だけどこう思っていた。
はあ、彼はなんて優しいんだろう。
素直になれないけど、本当はすごく嬉しい。
昔からそうだ。
僕に何かあったら気にかけてくれるし
助けてくれるし…
山口がずっととなりに居てくれたら…
「心地いいんだろうな…」
「ん、どうしたのっ?」
「なんでもない」
「そっか!あ、日向影山おはよう!」
山口と会話を交わしていると
そこには聞き飽きた声の主たちがいた。
「お、山口!それに月島、おはよ!」
「相変わらずすごいね、日向は毎日自転車で
登校してるんだね~」
「まあな!意外とあっという間だぞ!」
「………」
山口は褒め上手だ。だけど、
僕を褒めれば、みんなも褒める。
当たり前だけど…なんか…これ、
凄く嫌だ。
「ツッキー…?だいじょうぶ…?」
「…あ、」
「なんか気分悪そうにしてたよ…?」
「お前、具合悪いのか…?」
「べつに大丈夫。君らに気にされるくらい僕もやわじゃないから。」
「なんだとー!ま、元気そうなら良かった、じゃあおれたちもう行くなーまたなー!」
「あ、おい!日向待てボゲェ!!」
「ははは…ふたりとも、いつもどんなときもライバルって感じだね〜」
「…そうだネ。ゴホッゴホッ(咳ボコり)」
「あ、!ツッキーぃ!?ほんとに大丈夫、?保健室行った方がいいんじゃ…。俺ついてくよ!」
「一応行ってこようかな。山口、ついてきてくれる…?」
「まかせろツッキー!!」
第2話につづく