テラーノベル
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練習終わり。
「終わったぁ……!」
太智が床に大の字になる
「もう動けへん」
「さっきまで元気だったじゃん」
柔太朗が笑いながら隣に座る
「それはそれ、これはこれや」
「ふふ」
太智が天井を見たまま手を伸ばす
「じゅう、水」
「はい」
すぐ隣に置いてあったペットボトルを渡す柔太朗
「ありがと」
「開ける?」
「……開けて」
「甘えた」
柔太朗は笑いながらキャップを開けて、そのまま太智に渡した
「どうぞ」
「じゅう優しい」
「だいちゃんが疲れてるから」
太智はごくごく飲んで、大きく息をつく
「生き返ったぁ!!!」
その顔がおもしろくて、柔太朗が吹き出す
「ははっ」
「なんやねん」
「いや、飲み終わったあとの顔(笑)」
「そんな変?」
「うん」
「ひどっ」
二人で笑い合う
そこへ舜太が通りかかる
「また笑っとる」
「しゅん、」
柔太朗がまだ笑いをこらえながら太智を指さす
「今ね、水飲んだあとがすっごいおじいちゃんだった」
「え、見たかった!」
「なんでや!」
太智までつられて笑い出す
「じゅう、お前笑い方うつるねん!」
「だって、だいちゃんがおもしろいから」
「違うって!」
「ははは!」
結局、何がそんなにおもしろいのか分からなくなって、二人とも声を出して笑ってしまう
その様子を見た勇人が小さく笑う
「またその二人笑ってる」
仁人も振り返って、
「ツボ浅いよね」
「うん」
勇人がうなずく
「柔太郎って、だいちゃんといると一番笑う」
「太智もね」
仁人がそう言うと、
離れたところではまだ二人が笑っていた
「もうあかん(笑)!」
「だいちゃん、それ言わないで(笑)!」
「だから何がツボなん!」
「分かんない(笑)!」
誰にも分からないことで笑い転げる二人を見て、勇人は肩をすくめる
「……平和だなぁ」
仁人が静かに笑った
「うん」
「見てると和む」
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お互いがツボのしおたろうと後方保護者面のさのじん。しゅんちゃんはかわいい
コメント
1件
読了しました!練習後の何気ないひとときなのに、めちゃくちゃ温かい空気が伝わってきました。特に「誰にも分からないことで笑い転げる二人」って、仲良しの証拠ですよね。勇人さんの「平和だなぁ」に仁人さんが「うん」と返すところ、静かな余韻がすごく好きです。部活のこういう何でもない日常が、実は一番宝物なんだろうな…。ねむ子さんの描く、距離感の自然な会話劇、じんわり沁みました🌷