最終話
R
kidside
昨日、とんでもない事をしてしまった気がする。
僕は執事と…
思い出しただけで顔が沸騰しそうなくらい顔が熱くなる。
鏡を通して見なくても分かってしまうというのはなんとも言い難い感情である
幸い僕は服を着させられているし、シーツも汚れていない。
しかし、執事も隣に寝ているし、まし てや記憶にあるというのは言い逃れのできない証拠である。
にしても、隣で寝ているケダモノは悔しくも顔がいい。
まつ毛は長いし、目は言うまでもなく綺麗だ。こんなに綺麗な顔立ちなので数多の女性から好意を向けられるだろうに、何故僕なのだろうか。
そんなことを考える片手間、執事のことをじっと眺めていると、執事も起きたのだろうがバチッと目があった。
しばらくどちらも身動きが取れなく、硬直した状態がつづいた。
そうしてるうちに、執事は口角を上げて顔の赤い僕に囁いた
fw「昨日は楽しかったスね♡?」
分かっててやっているのだろうか。
罠に引っかかるかのように僕の顔はさらに熱くなってしまった。
そんな僕にいたずらに笑う彼に朝日が被さって思わず心臓の鼓動が高鳴った。
______それからの生活は大変だった。
我が甲斐田家は言わずもがな有名一家で
その息子が僕だった。僕の将来は全て決まっていて、その敷かれたレールを走ればいいだけだった。
しかし、そんなレールに石が置かれて本来の道とは脱線した。
そんな僕が執事と関係を持つなんて大問題父は大激怒で僕を元の道に戻そうと、fwさんを追い出そうとした。
fwさんは、それに従い。甲斐田家を出ていくことになった。異例の騒ぎはこれで収まると思いきや、これだけでは終わらなかった。
その跡取りの息子が執事が消えた同じ日に
消息をたったからだ。
ネットニュースになるのも早く、こちら側にも情報が筒抜けになった。
行方不明の捜索がされるらしく、見つけた人には金が渡るらしい。
でも、 もうそんなことは関係ない。
もう僕は“甲斐田”じゃないから。
こんなことを息子が言っていたら僕なら確実にショックを受ける。父は僕のことを大切にしていたし。
しかし、それ以上にfwさんの事が好きになっていたのは僕自身だ。
fw「ほんとに、良かったんか?」
kid「うん、あそこにいても僕は何にもならなかったよ、」
kid「それに、好きにさせたのはfwさんでしょ?」
fw「ほんと、hrには叶わへんなぁ」
世界は僕に、色を与えるだろう。
✶⋆.˚thank you for reading︎*:。✡
ありがとうございました!
これにて完結です!
では、本当の本当に終わり
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