ｶﾞﾁｬ

スマイル

「…ただいま」

絵里菜

「あ､おかえりなさい！」

絵里菜

「来夢とはどうでしたか？」

スマイル

「…好きって伝えれなかった」

絵里菜

「…でも､自分なりに頑張ったんでしょ…？」

スマイル

「…頑張った」

絵里菜

「なら大丈夫ですよ！」

絵里菜

「それはそれでも勇気を出したってことです！」

絵里菜

「また次頑張りましょ！」

スマイル

「…ありがと…ｗ」

絵里菜

「さ！ご飯できてるんで」

絵里菜

「早く食べちゃいましょ！」

スマイル

「うんｗ」

絵里菜

「みなさ～ん！兄さん帰ってきました〜」

スマイル

「…」

頑張った…か

そうか。これは頑張ったのか

じゃあ

スマイル

「次はもっと頑張らないと…(ﾎﾞｿｯ」

絵里菜

「？なにか言いました…？」

スマイル

「あぁ､なんでもない。独り言」

絵里菜

「？そうですか…」

＿＿＿＿＿＿＿＿

来夢

「ただいまー…」

らっだぁ

「来夢〜！！！」

来夢

「はーい…兄貴…ただいまー…」

らっだぁ

「…えっ？お前熱でもある？←」

来夢

「なんでそうなるんだよバカ兄貴」

らっだぁ

「だって…」

らっだぁ

「いつもなら､ハグを少し断るから…」

来夢

「え？何？断ってほしかった？」

らっだぁ

「あー⤴そういう事じゃないです」

らっだぁ

「いつもと違うからさ…」

らっだぁ

「何かあった…？」

来夢

「…」

来夢

「いや…特には…」

らっだぁ

「まーた嘘ついて」

らっだぁ

「そうやって1人でいつも溜めてる」

らっだぁ

「たまには頼れよ」

らっだぁ

「なんかされた？」

らっだぁ

「それとも､嫌なことあったか？」

来夢

「…」

来夢

「片思いが辛い」

らっだぁ

「…なるほどねぇ〜」

来夢

「好きと伝えたいけど」

来夢

「伝えれない…」

来夢

「なんでなんだろ…」

らっだぁ

「…それは」

らっだぁ

「不安があるからだよ」

来夢

「不安…？」

らっだぁ

「そうそう」

らっだぁ

「人間は､自分のいいところを探せ

って言われたら」

らっだぁ

「まず最初に短所が思い浮かぶ」

らっだぁ

「いわゆるマイナス表現」

らっだぁ

「来夢はそれに近い感じ」

らっだぁ

「好きって言ったら」

らっだぁ

「断られるかも」

らっだぁ

「その気持ちのせいで」

らっだぁ

「壁ができちまってる」

らっだぁ

「そんな感じだな」

来夢

「…壁」

らっだぁ

「ま､ゆっくりでいいんだよ」

らっだぁ

「その不安の壁を壊すのは」

らっだぁ

「ゆっくりでもいいんだ」

らっだぁ

「兄ちゃんは応援してるぞ！」

来夢

「…兄貴」

来夢

「兄貴の方が熱出したんじゃね？←」

らっだぁ

「何故！？」

来夢

「良いこと言いすぎ」

らっだぁ

「はぁ！？」

来夢

「…まぁ」

来夢

「ありがとｗ兄貴！」

らっだぁ

「はい。スクショ20枚完了←」

来夢

「やっぱりシスコンだなオイ()」

＿＿＿＿＿＿＿＿

絵里菜

「♪〜」

兄さんと来夢…

どっちも両思いなの

気付いてないなぁ〜ｗ

絵里菜

「どっちとも頑張れ〜ｗ」

絵里菜

「にしても…」

絵里菜

「いいなぁ…恋…」

絵里菜

「なんかいいなぁ←」

私も彼氏欲しい！！！←

ﾋﾟﾛﾝｯ

絵里菜

「…？」

絵里菜

「誰からだろ…」

1件のメール…誰だろ…

絵里菜

「！…嘘でしょ…！？」