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三話:「非日常」
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蜂楽視点
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朝、目が覚めた。
病室の窓から差し込む朝日が眩しくて、思わず目を細めた
そしてベッドの隣には昨日の死神さん…
本を読んでいて、こちらが起きたことに気づいていない。
蜂楽:(……死神さんって、本読むんだ…)
彼の横顔を見ながらゆっくりと上体を起こす。
整った横顔。
ページをめくる手は驚くほど繊細で、
まるで、触れたら静かに消えてしまいそうだった。
蜂楽:(ほんとに……死神、なんだよなぁ…)
なんて思っていたら彼がふと、此方を向いた。
どうやら──気づいてしまったようだ。
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潔視点
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本を読んでいると、ベッドから小さな物音がした。
視線を向けると、少年が起き上がっていて─こちらをじっと見ている。
昨日の事もあり、
彼に見られていると妙に落ち着かない。
気まずく思いながらも静かに視線を逸らした
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やがて、重い沈黙が部屋に落ち…時計の秒針だけがやけに大きく、重たく響いていた。
そんな時重い空気を裂くように、扉が開いた。
入ってきたのは、長い赤髪を揺らす中性的な男、
そして
無表情で下まつげの長い、整った顔立ちの男だった。
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第三者視点
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千切:「蜂楽、見舞いに来たぞ。」
凛:「…」
蜂楽:「凛ちゃんと千切ん!」
凛:「凛ちゃんって言うなクソ蜂…💢」
千切:「元気そうじゃん。顔色も昨日よりマシだな」
蜂楽:(死神さん、隠れなくていいのかな…)
潔は窓際で静かに立っている。
蜂楽は小さく視線を動かし、潔の事をちらりと見る。
そして凛は蜂楽のその視線のズレに気づいた。
凛:「……おい、黄色頭…テメェ誰を見てんだよ、」
蜂楽:「え?」
凛の視線が、ゆっくりと窓際へ滑る。
まるでそこにいると確信している目だった。
その目は、迷いなく“何か”を捉えている、
千切:「…は、? 誰もいねぇだろ、何言ってんだ凛……」
凛だけが空間の一点をじっと見る。
その視線は、明らかに“何もない場所”を見る目ではなかった。
潔は一瞬、凛と視線が合った“気がする”。
偶然とは思えないほど、正確に、
でも本当に見えてるのか分からない。
…死神は本来、人間には見えないはずだ。
なんて思いながら潔は表面上平然を装いながら内心焦っていた。
背筋を冷たいものが伝う。
無意識に息が止まってしまいそうだ、
人間に見られているはずはない。
それなのに、逃げ出したくなるほどの視線だった。
もし、見えているのだとしたら──
彼もまた、蜂楽と同じ側にいるのだろうか。
それとも同類か。
……いや、もしくは…もっと厄介な存在かもしれない。
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短くてごめんね