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コメント
1件
3回データが飛んで、3回書き直したからめちゃくちゃぐちゃぐちゃな文章ですごめんなさい あとあけおめ
初めて会った時、すごく綺麗な子だと思った。たぶん一目惚れだったんだと思う。
度のキツそうな四角い眼鏡に、濃い緑色のポニーテール。気の強そうな黄色の瞳が印象的で、自然と視線を奪われた。
禪院真希ちゃん
呪術高専に入学してから毎日彼女に話しかけた。もともと生徒の数は少なかったし、何しろ女子は私と真希ちゃんしかいなかったから、仲良くなるのにそう時間はかからなかった。
そんなある日。
『ねえねえ真希ちゃん。』
『真希ちゃんの誕生日っていつ?』
午前の合同呪術実習が終わった後。
日陰で休んでいた真希ちゃんに近づき、私は買ったばかりのお茶を飲みながら、不意にそう尋ねる。
「知ってどうすんだよ」
『祝う!プレゼントあげる!ケーキ食べる!』
自身の呪具をくるくると軽やかに回しながらそう聞く真希ちゃんに、私は三本指を突き出しながら自信満々に言う。
当の本人である真希ちゃんは、いつも通り眉間の間を歪ませ、数秒黙り込むと、ため息混じりの声で面倒くさそうに答えた。
「……1月20日」
小さく告げられたその日付に、私は携帯を開く。
『1月20日……よし、忘れないように携帯のパスワードにしちゃお〜』
「人の誕生日を個人利用してんじゃねぇ」
真希ちゃんはそう言うと、不機嫌そうに腕を上げて呪具を持っていない方の指で私の額をピンっと指を弾いた。が、その指にはほとんど力は入っていない。
真希ちゃんのこういうところがだいすき。
数日後。任務終わりに突然目の前に現れたその呪霊を見た瞬間、凶器で頭を殴られたように立ちすくんでしまった。
生まれて初めて見る威圧感に息をのむ。
──呪霊や呪術師には4つの階級がある。
仮に物理攻撃でのダメージが可能な呪霊だとしたら、四級呪霊というのは木製バットで殴り倒せるレベル。
しかし1級呪霊ともなれば、戦車を使っても勝てるかどうかは心細い。
そして、そんな1級よりも上の存在、特級という階級がある。噂や冗談でしか耳にしないレベルの既存の階級制度の枠を飛び越えた存在。
遭遇した場合、ほぼ100%の確率で死ぬ。
そう説明してくれた五条先生の言葉を思い出した瞬間、血の気が失せて顔がだんだんと青ざめていくのを感じた。
『ぁ、ぅ……』
もしも今目の前にいるこの呪霊がそんな‘’特級‘’だった場合、私は───
『たすけて真希ちゃ、』
ハッと気がついた時、もう既に体は動かなくなっていた。
呪霊はどこだろうと首を動かした瞬間、体の感覚がないことに気が付いた。濃い血と土の匂いにくらくらと目眩がする。 ふと自身の体を見渡した瞬間、骨が剥き出しになるくらいぐちゃぐちゃになった自身の体が見え、声が出なかった。
そんな自分の体に、もう長くは待たないだろうなと静かに理解した。
最後に思い浮かぶのはやっぱり真希ちゃんの顔だった。
これは走馬灯だろうか。
「〇〇」
他県からの出張を終えて戻ってきたらしい真希ちゃんの声が耳に届き、走馬灯の中の私は思わず振り向いた。所々血や土で汚れながらも、いつも通りの綺麗なその姿に駆け寄ろうとした瞬間。彼女の手に何か小さなものが握られているのが見えた。
『真希ちゃんおかえ……え!?それって……』
チラリと彼女の指の間を目にしたその時、彼女の手に握られているものが、私の好きなキャラクターのキーホルダーだと気づき、驚きで口をぽかんと開けて化石にでもなったようにその場に固まる。
そんな私を見て、真希ちゃんはイタズラっ子のような目付きで笑い言葉を返した。
「やるよ。それ好きだったろ」
そう言うと、彼女は私の手に優しくキーホルダーを置いてくれた。金具部分の金属にわずかに移った彼女の体温が自身の指先に伝わり、胸の奥がじんわりと温かくなる。気づけば自然と口角が上がっていた。
『ありがとう……』
真希ちゃんから受け取ったキーホルダーを自身の胸にぎゅっと引き寄せ、嬉しさに動かされるようにして、言葉を紡いだ。
真希ちゃん。
ちゃんとした告白をしなかったのは勇気がなかったからじゃない。
彼女の幸せに私がいてはいけないと分かっていたから。
人生で一番大好きで、大切な人。
結局、最後まで言えなかったけど
愛しています。