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初コメ失礼します……2人の空気がめちゃくちゃ甘ったるくてゆるくて好きです😭😭 jpの「エ口いって思ったでしょ」がズルすぎる……最後の照れて誤魔化すyaくんも最高に可愛いです😭
初コメ失礼!! 本当にご馳走様でした!!書くの上手すぎてホンマに…射抜かれましたぁ!!胸が血だらけで困っちゃいますぅ!!早くフォローしたい…😭
わーー!!早く見れた最高ーーー!!!!!です!!!!!!! jpさんならyaくんのでんぐり返しさえも尊く感じてそうですよね🙈(その通りですが。) jpyaの鳥取旅行は国が作った額縁に入れておくものでしたがそれをあめだまさんが小説へと化したことでノーベル賞レベルになってしまいました🤩!!!
―焦っている君を見るのが、少し楽しかった
いきなりだが俺、ゆあんはじゃぱぱと共に鳥取へ旅行中だ。
なんとも、ある動画の罰ゲームで「鳥取ででんぐり返し」を引いてしまったばっかりに、こうしてここまで来る羽目になった。
俺がまだ未成年ってこともあって、付き添いとして来てくれたのがじゃぱぱ。
……とはいえ、内心では完全にデート気分で浮かれているのは内緒だ。
「ホテル行こ」
「チェックイン先すんの?」
「うん。後でもいいけど」
「いや、先しとこっか」
意外と鳥取は寒くて、肩をすくめながら並んで歩く。
歩幅は自然とじゃぱぱのほうが大きくて、少し遅れながらついていく形になる。
その背中を見て、ああこいつ大人なんだなって、今さら実感した。
……まあ、俺もあと一ヶ月で大人だけど。
チェックインを済ませて鍵を受け取る時、店員に「ご兄弟ですか?」と聞かれた。
二人同時に否定して、それ以上は何も言えなかった。
恋人です、なんて言えたらどれだけ楽だろうな。
部屋に入ると、天井から下がるシャンデリアが目に入る。
静かな空調の音と、ふかふかのカーペット。
大きな窓の向こうには、冬の鳥取の街が映っていた。
「……すご」
「結構ちゃんとしてるでしょ?」
このホテルを選んだのがじゃぱぱだと思うと、胸の奥がじんわり温かくなる。
俺がこいつの恋人なんだって、改めて実感してしまって
――その感情は、そっと胸の奥にしまった。
「鍵もらえたし行くか」
「ん?ああ」
声をかけられて我に返り、何でもないふりをする。
顔、赤くなってないよな……?
荷物を置くと、すぐにじゃぱぱに手を引かれて部屋を出た。
当たり前みたいに繋がれるその手が、やけに熱い。
ホテルを出て、鳥取砂丘へ向かう。思ったより近かった。
「着いた!」
「ちょ、はしゃぎすぎ。リスナーに見つかるって」
不貞腐れた顔をするじゃぱぱが、どうにも可愛くて。
頭を撫でようと手を伸ばしかけて、身長差に気づいてやめた。
風が強くて、砂が舞う。
目を細めながら、意味不明な罰ゲームをこなす俺を見て、じゃぱぱは腹を抱えて笑っていた。
……まあ、嫌じゃない。
無事(?)にでんぐり返しを終えて、砂まみれのままホテルへ戻る。
「だあー!疲れた!」
ベッドに倒れ込もうとするじゃぱぱの腕を、とっさに掴んだ。
「待て」
「えぇ」
「先に風呂だろ。砂ついてんだぞ」
不満そうにしながらも、じゃぱぱは観念したように立ち上がる。
「じゃあ先入る?」
「……一緒じゃないの?」
思わず目を丸くした。
「え、一緒に入んの?」
「嫌?」
一瞬、言葉に詰まる。
視線を逸らしながら、小さく息を吐いた。
「……別に、いいけど」
断る理由なんてない。
ない…はずなのに、頭の中では余計な妄想が止まらなかった。
「タオル取ってくる」
背中を向けたじゃぱぱを見送って、深呼吸。
ヘタレか、俺は。
和風の引き戸を開けると、湯気の向こうでじゃぱぱがお湯を掬っていた。
「あ、ゆあんくん。遅い」
「ごめんごめん」
「背中流してあげよっか?」
「自分でできるよ」
見上げると、楽しそうに笑われる。
つられて、俺も笑ってしまった。
体を洗いながら、気づいたら何度も視線を送っていて、気づいたじゃぱぱに思い切りいじられた。
だって、好きなんだから仕方ないじゃん。
気を紛らわそうとお湯に足を入れる。
「あつっ!」
「いきなり入るからでしょ」
じゃぱぱも次の瞬間、同じ声を上げて笑った。
流石にのぼせても困るので、早めに二人で風呂からでる。
白い湯気が浴室いっぱいに広がった。
風呂上がり、じゃぱぱにタオルを渡すと「さんきゅ」と軽く受け取られる。
火照った体と、濡れた髪。
無意識に見ていたらじゃぱぱの口元がわずかに緩み
「エロいって思ったでしょ」
「は!?」
図星を突かれて言葉を失う。
「ほら、拭きなよ。風邪ひくよ」
誤魔化された気がして、少しだけムッとしながらタオルを取った。
「……わーったよ」
湯上がりのお茶を啜りながら、じゃぱぱが椅子にもたれる。
「いや、おじいちゃんか」
「たまにしかないオフなんだから」
その横顔を見て、ふと思ったことを口にした。
「なあ、なんで今日俺と来てくれたの?」
するとじゃぱぱがこちらを見て、少しだけ間を置く。
「そりゃさ」
立ち上がって、ベッドに腰掛けている俺の前に来る。
愛おしそうに俺を見つめながら伝えてくるその言葉は、甘ったるくて仕方がなかった。
「ゆあんくんと――恋人との旅行なんて行くしかないじゃん」
ゆるく笑ったその言葉で、胸の奥に溜まっていた不安が全部ほどけてしまう。
「俺も」
「ん?」
「じゃぱぱと、デートみたいで楽しかった」
言い終えた瞬間、自分でもわかるほどに顔が熱くなった。
数秒経っても何も言わないじゃぱぱに異変を感じ、恐る恐る見上げるとじゃぱぱが真っ赤な顔で言葉を失っている。
「あー…いや、そう、だったんだ」
口元を手で抑えながらどこに目を向けたらいいか分からず俯くじゃぱぱ。
視線が泳き、喉が小さく鳴る。
ああ、こいつもちゃんと――ここに来るまで
―――俺の事意識してくれてたんだ。
真っ赤な顔で固まっているじゃぱぱを見て、思わず口元が緩んでしまう。
どうやら、浮かれていたのは俺だけじゃなかったらしい。
「はぁ〜!!今日は沢山あって疲れたしもう寝るか!」
「ゆあんくんってたまにそういうところあるよね」
「何が?」
「なんもない」
end