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俺と、染木桜の不思議な関係が始まった。

染木桜が居酒屋に来るのは週に一度、あるかないか位の頻度で、一度だけ、一ヶ月ぱたりと来なかったこともある。

「日秋くん、なんかかっこよくなった?…分かった!髪の毛切ったんやろ! 」

「何も変わってませんよ」

とか

「日秋くんにな、言いにくいんやけど…俺、秋より夏が好きやねん。」

「へぇ、そうですか 」

このように、冗談混じりの話も出来るようになった。

染木桜という男についても、沢山知った。  染木桜がヤクザになったのは、21歳の頃で夜火組の組長からの誘いだったらしい。

『俺自身、普通の人とは少しズレとると思っとったから、組長に誘われて、良かった んかもしれんな。』

と、この前言っていたので天職だったのだろう。                  背中には、龍と虎の刺青が入っているらしく、スーツの袖をまくったところから少しだけ見えたことがある。          一度だけ、見せて欲しいと頼んだが

『まだ二十歳の子に、こんな教育の悪いもん、見せられへんわ』

と、やんわり断られた。


染木桜のことを沢山知ったが、プライベートに関わることは一つも知らなかった。   年齢も、住所も。『染木桜』という名前が本名なのかも分からない。芸能人のように、偽名なのかもしれない。


染木桜と居酒屋で出会ってから、半年が経った時だった。

二人の距離の間には

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