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暗い場面が多いので気分を損ねる方はUターンしてください。あと、超長いです。
これは自分を見つけて欲しいと思っていた子の物語。
赤くん:もう朝か…起きよ(モゾモゾ)
おはよ〜
黄くん:あ、赤!おはようございます!
みんな:おはよー
紫くん:赤くんご飯できてるよ。
赤くん:ありがとう!いただきます。
自分の部屋を出たらもうそこにいるのは俺じゃない。俺なのに、俺じゃない仮面を被った誰か。
泣いたら状況が悪くなる。気まずい空気が流れる。周りに迷惑がかかる。反抗したら反抗したで、状況が悪化することに変わりは無い。
そんなの、誰だって嫌じゃん?だからね
俺は
赤くん:おいしかったー!いってきまーす!
紫くん:行ってらっしゃい!気をつけてね!(すぐにドアを閉め部屋に戻る)
赤くん:(…朝だし忙しいもんね。)
赤くん:おはようございます
クラスメイト:おはよー!赤!
赤くん:おはよー!げっ!今日小テストじゃん…テスト勉強忘れた…
クラスメイト:”小テストごとき”でテスト勉強すんの?偉すぎだろ(笑)
赤くん:…偉いでしょー笑?
友達は多い方だと思う。でもそれは仮面を被った俺、本当に分かり合える友達なんかじゃない。本当の俺はいつも暗いところで独りぼっち。舞台の脇役で、みんなのことをライトで照らすモブ係。軍団の中入りにくいな…
あーあ
休み時間
赤くん:(休み時間か…次の準備っと…あ、独りだ。まぁいいや白くんのとこ行こ…)
俺は話しの外側と内側の人間で分けるとしたら、外側の人間だと思う。自分の机には誰も集まってくれない。自ら、その軍団の輪を一瞬引き裂いて割り込む以外、俺が会話に入る手段を、今の俺は知らない。楽しく話している裏で、孤独な気持ちになってしまうな。
部活
赤くん:お願いします。(体育館に入る)
(いいな…喋る相手がいて。あれ、今日桃くん休みか…準備しよ…)
帰宅
赤くん:ただいまー(鳴き声だけが聞こえる)…(また怒らせたのか…)
赤くん:(部屋に入る)ただいま。
黄くん:もう!青兄なんなんですか!?
青くん:黄くんこそなんだよ!
怒られてるところにいるのってなんか嫌じゃない?自分は怒られてなくても一緒に怒られてる感じがするの。
巻き込まれることは多いよね(笑)
赤くん:(俺…なんで生まれてきたんだろ。俺無しの家族の方が向こうにとっても良かったんじゃないか?私はズルくて、嘘つきだから。)
赤くん:何をしたって俺は褒められないし、褒められるのは下の子だけ。
ピアノも習字もバレーも何もかも上手くいったって褒められるのは俺じゃない。
赤くん:あれ…最後に褒めてもらったのいつだっけ…
褒めてもらいたいからやってるんじゃない。そんなのはわかってる。わかってるのに…
これで学校の友達とかに帰り道一緒に帰ろって誘われてみたいとか言ったらわがままになるかな?誘う側じゃなくて、誘われる側。憧れるな…
ずっと独りで闇の中をさまよっている。
仲間探せばいいじゃん!そういう意見の方がきっと多いだろう。でもね、できるならとっくの昔にやっていたよ。でもそれが出来ないから、俺は俺自身が嫌いだ。
家にも俺の居場所なんてない。クラスも部活も、家の中でも、俺は何処に言ったってひとりぼっちさ。
ハズレくじを引いたのかな。
でも、選べるものじゃないから仕方ないよね。もし、本当に私の事、心から望んで受け入れてくれる人と出会えたら、その時は肩を並べて他愛もない話で帰り道に楽しく話していたいな。
みんなに迷惑をかけないように、気まづい空気を作らないように、いい子を演じるために今日も俺は