暁 〇〇、二十一歳。
此の度 私 、 開業致しました。
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性処理屋
今日もゲンキに営業中♡
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其ンなあからさまに
卑猥な看板を扉に掲げ、
女はミステリアスに微笑んだ。
「お客さん 、 一人でも来るといいなぁ 、♡」
純粋な言葉。
其の言葉は正しく
初めて自分の店を持った女
其のものであり、
何処にも違和感無い言葉であった。
あるとすれば、、、、?
其の紫色の瞳に何が映っていたのか。
計り知れない程深い其の色に、
誰もが吸い込まれ、又は堕ちる事だろう。
此れより始まる怪奇譚、
女が引き起こす痴情のもつれ。
どうぞ御堪能下さいまし……