この作品はいかがでしたか?
652
この作品はいかがでしたか?
652
前回の話で
「けれど、俺が変に意地を張って、
『今更なんだよ』『もうお前らのことなんてどうでもいい』
なんて、思ってもいないキツい言葉でアイツらを突き放した。」
っていう文があったと思うんですが、ネットで『意地を張ってしまう心理』を調べたところ、
大切な人に裏切られた経験があり、もう傷付きたくないという心理が働いているらしいです
今のきんさんそのものですね
前置きはこのくらいにして本編へ
knside.
kn「……分かって、たんだ」
俺は、涙で視界を滲ませながら、ぽつぽつと言葉を漏らした。
kn「結局は、信用した方の、勝手だ、って」
kn「相手がその信用に、応えてくれる保証なんて……、どこにも無い、って」
kn「……、友達なんて、結局、そんなもん……、だって」
br「きんさん……」
kn「……でも、でも……!」
kn「……お前たちには……、応えて、欲しかったっ……!!」
kn「それがたとえ……、俺の、エゴだったとしても……っ……!」
kn「お前らだけは……っ!!お前たち……、だけ、は……」
kn「っ……、ぅ……っ、……っ……」
俺の溢れんばかりの想いと共に、今までしまい続けてきた涙が溢れ出した。
息が詰まるような無言の空間に、俺の情けない嗚咽と、冷たい風が吹き抜ける微かな音だけが虚しく響く。
その沈黙を破ったのは、
いつもそばにいてくれた彼だった。
br「……ごめん、ごめんね」
そう、Broooockが絞り出した声は震えていて、少し湿り気を帯びていた。
br「……僕たち、気づいてたよ。…………いや、今更気づいた、の方が、正しいのかも」
br「きんさんは、小学生の頃から、なかなか他の人に心を開かなかったよね」
br「……でも、そんなきんさんが、僕たちには、心を開いてくれた」
br「嬉しかったんだ。僕たちみんな」
br「でも、僕たちはまんまと騙されて、きんさんを裏切った」
br「…………そんなきんさんを裏切ったりなんてしたらきんさんがどうなるかなんて、ずっと一緒にいた僕たちが分からないわけがないのに」
br「これはきんさんのため、この方法が一番最善なんだって」
br「綺麗な言い訳を並べて、きんさんのことを考えてるつもりになってたけど、結局それは僕たちの思い込み」
br「きんさんの気持ちなんて、考えられてなかった」
br「……謝って許されるなんて、思ってないけど」
br「今まで僕たちのせいで苦しい思いさせて、本当にごめんね」
kn「……………………」
Broooockの瞳は、真剣そのものだった。
でも、その蒼い瞳の奥には、“罪悪感”の3文字が渦巻いているように見えて。
俺に許しを乞う気持ちよりも、自分たちへの戒めの方が強いのだろう。
そして再び降りかかる沈黙を、“ズッ友”の彼が息を吸う音が静かに破った。
nk「……きんとき」
nk「……オレたち、きんときがこんなに苦しい思いをするまで、きんときを追い詰めちゃってた」
nk「そんなの、決して許されることじゃない」
nk「だから……ごめん」
sha「……オレたちからも……ごめんな」
sm「……すまなかった」
kr「……気づくの遅くなって、ごめんね」
……やっぱりコイツらは、昔からずっと変わらないな……
どんなに喧嘩しても、最後はちゃんと向き合って、謝ってくれる。
そう思うと、今度は安堵の涙が頬を伝った。
kn「……ぅ……、っ……みんな……っ」
kn「俺の、方こそっ……ごめんね……」
kn「……ずっと、怖くてっ……お前たちを……、っ、突き放してた……っ」
kn「……元に、戻れて……、良かった……っ」
br「……うわぁあぁああん!!ごめん、ごめんね……っ……!!」
br「また、戻れて……、良かったよぉ……」
そしてBroooockは俺を抱きしめ、
流れ出す涙で、互いの服を湿らせた。
────いつもの雰囲気を取り戻した屋上に、1つの音と、妙に間延びした声が響いた
???「……大層感動的なムードのところ申し訳ないねぇ」
コメント
5件
物語の内容最初っから見てないからあれだけど、すごい感動的だってことは分かったჱ̒˶ー̀֊ー́ )((( また暇な時にみてみるわ👀
絶対名前忘れたけどアイツやん() ふっざけんなよ頭かち割るぞ((((((
自然と目から水が……どうしたんだ、?一体?((単純に神作だなと言いたいだけです