テラーノベル
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神作を残したいという気持ちだけで作り始めました。
不思議の国のアリスをモチーフにし、作品を作ります!
書ききれる限り第1話で終わらせる予定です
『午前0時のアリス』
――「時計を追いかけてはいけない」
1人の少女は、毎晩同じ夢を見る。
白いウサギが時計を持って走っている。
「遅れる、遅れる!」
その背中を追いかけるたび、夢はそこで終わっていた。
ところがある夜。
ウサギが初めて振り返った。
「……やっと見つけた」
次の瞬間、少女の足元から世界が崩れ落ちる。
目を覚ますと、そこは奇妙な国だった。
空には逆さまの時計。
道には笑う花。
森には名前を失った人々。
そして、誰もが少女を見てこう言う。
「おかえりなさい、アリス」
⸻
この世界のルール
この国では、「名前」が存在そのものを決める。
名前を忘れた者は、自分が何者だったのかも忘れてしまう。
そして国の中心にいるのが――
ハートの女王
「この国で一番偉いのは私じゃないわ。」
女王はそう言う。
「この国を夢見ている“誰か”なの。」
少女は、自分がなぜ「アリス」と呼ばれるのかを探しながら、不思議な住人たちと出会っていく。
⸻
白うさぎ
時間を守ることだけに執着する少年。
いつも時計を持ち歩き、
「あと3分」
「あと2分」
「あと1分」
と呟いている。
彼だけは、少女を「アリス」と呼ばない。
「君はアリスじゃない」
その理由を、最後まで教えてくれない。
⸻
チェシャ猫
どこにでも現れる謎の人物。
質問をすると質問で返す。
「ここから出るにはどうすればいい?」
「出たあと、どこへ行くの?」
「……それは」
「答えられないなら、まだ帰る場所がないんだよ」
いつも笑っているのに、目だけは笑っていない。
⸻
青いキノコ
食べると身体が大きくなったり小さくなったりする――
……わけではない。
この世界のキノコは、「記憶」を変える。
食べれば忘れたい記憶を消せる。
ただし、一度消した記憶は二度と思い出せない。
少女はそこで、自分の記憶に違和感を覚える。
「……私、何を忘れてるの?」
⸻
そして真相にたどり着くために、 少女は女王の城へ辿り着く。
そこで初めて、自分がこの国へ来た理由を知る。
この国は夢ではなかった。
「現実から逃げた人々の記憶」が集まってできた世界だった。
そして「アリス」とは人の名前ではない。
この世界に迷い込んだ者へ与えられる、
“現実に戻ることを忘れた人”の呼び名。
貴方もまた、現実世界で何かを忘れてしまった。
だから白兎は言った。
「君はアリスじゃない」
「君は――」
「帰ることをまだ覚えている人だ。」
そして時計が午前0時を指す。
この世界にいられる時間は、あと一時間。
少女は選ばなければならない。
ここに残るか。
それとも――
忘れていた現実へ帰るか。
#不思議の国のアリス
ぴのん
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285
#不思議の国のアリス風
天雲玲
コメント
1件
うわ、これめっちゃ好みのやつ…!1話でここまで世界観詰め込んでくるのすごすぎ。「名前=存在」っていうルールと、白うさぎが「君はアリスじゃない」って言う伏線、めちゃくちゃ効いてる。キノコの記憶改変とか、原作アリスの再解釈の仕方がオシャレで泣ける。現実逃避の世界って真相も含めて、短編の密度がエグいっす。続き出さないって言うけど、これは余韻で殴ってくるタイプ…🔥