回収業者

【回収業者】

深夜に目が覚めた。なんだか嫌な夢を見た。殺される夢である。それはもう残酷に。

そんな時分、玄関のチャイムが鳴った。こんな夜半に？なんの用事だろう？ドア越しに覗き込むと、男が1人。制服を着ている。胸元のプレートには会社名が書いてあるようだ。陰で半分ほど見えない。回収業者の文字だけ見えた。

廃品業者か何かかと思いドアを開けた時に、プレートが全部見えた。『伏線回収業者』。なるほど、あの夢。