“コツコツコツ”
まただ、、、
3ヶ月ぐらい前から
毎日のように聞くハイヒールの音
詳しくはわかっていないが背後に視線を感じる
3ヶ月前はちょうどゆあん裙と
付き合い始めた時期
メンバーに相談すると
嫉妬したストーカーでは?
と返された
当のゆあん裙はまだこの事を知らない
本当なら1番に伝えるべき相手だが
迷惑や心配をかけたくなくて黙っている
だがある日突然ゆあん裙から電話がきた
『ストーカー被害にあってるの!?』
電話越しの第一声がこれだと凄く驚いてしまう
ゆあん裙に伝えたのは見当はつくのあ彡だろう
1番心配してくれて外出時はよく一緒に
ついてきてくれる
ありがたいような。。。
「う、うん、、」
とにかくここまできたら隠せない事がわかり
ゆあん裙に全てを話す
ゆあん裙と付き合い始めてから
被害に遭ってる事
迷惑かけたくなくて言わなかった事
ストーカーに思い当たる筋はない事
『そっか、、苦しかったよね、、、』
電話越しからの優しくてでもどこか悔しそうな
声が聞こえ今まで我慢していた涙が一気に
溢れてきてしまった
『安心して、これからは俺がえと彡の事
ちゃんと守るから…!!』
その言葉が聞けただけでも十分だったのだが
それからというものの外出時はゆあん裙が
必ずついてくるようになった
どうしてもの時だけのあ彡がついてきてくれた
そんな生活が数週間続いたある日
“コツコツコツ”
間違いはない、あの時のヒールの音が耳に入る
肩をすくめ目をギュッと閉じる
そんな私に気づき
『少しスピードあげようか』
ゆあん裙にそう言われ手を繋ぎ歩く
それに合わせるかのようにヒールの音も
早くなる
(怖い、、怖いよ、、)
震える事しかできない自分が情けなかった
しばらく歩くと後ろから荒げた声が聞こえた
[ねぇ!!気づいてるんでしょ!?]
[そこの女ゆあん裙から離れて…!!!]
えっ、、?
2人で振り返るとカッターを持った女が
立っていた
恐怖で仕方がない
『お前、、まさかッ』
隣にいたゆあん裙がハッとした表情になる
『同級生の夢花だよな』
ゆあん裙の顔はみるみる血の気が引いている
『なんで、、なんでここにッ』
[そんなの当たり前じゃん❤︎]
[ゆあん裙が好きだからだよ]
あとから聞いた話によると夢花という子は
中学生時代にゆあん裙と
付き合っていた子らしい
『えと彡だけには手を出すな、、』
今まで見たこともないような顔で
夢花を睨むゆあん裙
そんなゆあん裙をみてしばらくしてから
口を開く
[へぇ、、えと彡って名前なんだ]
[そんなにえと彡が大事??]
『決まってるだろ、、。。』
[じゃぁ、、消せば私に
好きって言ってくれる?]
は、、?と思っていた時だった
カッターを持った夢花が鬼の形相でこちらに
走ってくる
[ゆあん裙を返せッ…!このクソ女ッ…!!]
怖くて現実を受けいることができない
目をつぶって身を縮めた直後だった
カッターが落ちた音がした
ゆあん裙が間一髪のところで手からカッターを
振り払ったらしい
『大人しくしてくれ。。。』
『今回のことは警察沙汰にさせてもらう』
[そんな、、ゆあん裙目を覚まして…!!]
『覚すのはそっちだろ?大人しく自首しろ』
そういい落としたカッターをゆあん裙が拾う
しばらくしてゆあん裙が呼んだ警察が来て、
署に連行されていった
『怖い思いさせてごめん。。。』
「ううん。。。大丈夫」
あとから聞いたら夢花は中学生からずっと
ゆあん裙に依存していたらしい
ゆあん裙が実家から離れたことで
一旦離れたらしいがやっぱりまたこうやって
ゆあん裙を追いかけていたらしい
でも、、誰にも言わないつもりだけど
私の事を大事って思ってくれてることが
聞けてよかったかもと
少し口元が緩んでしまった
コメント
1件
うおお感動的…✨ 単純にてえてえし🍗くんカッコ良すぎやて