「また夏が来たら約束の場所に集まろう。」
登場人物紹介
・松村 雪 (まつむら ゆき)
あまり人と関わるのが苦手。あだ名はなんか小さいから「小雪」(こゆき)
・木村 勝希 (きむら かつき)
勇気があり、ガキ大将的な存在。あだ名は「かっちゃん」
・水澤 友里菜 (みずさわ ゆりな)
自称世界一可愛い。けどみんなに対しては優しい。
・杉浦 陸 (すぎうら りく)
おどおど系の頭いい担当。みんなから「おどおどすんなよー」とからかわれている
・ユウ
不思議な男の子。雪達と約束をかわす。
1.始まりの過去 ー続編ー
「また夏来たら約束の場所に集まろう」
不思議な少年はそう言った。雪達は困惑しながらも少年に聞いた。
「またなつ?やくそくのばしょ?なにそれー」
「まだまだ子供だねぇ君たちは」
友里菜が返した言葉に、不思議な少年は笑いながら答えた。その答えが気に入らなかったのか、勝希が言った。
「はぁ?なんだよこどもって!おまえもこどもだろ!」
不思議な少年は、「にっ」と笑いながら
「ちょっと違うね。君たちよりは年上じゃない?君たち、まだ保育園児だろ?」
「え、な、なんで分かったんですか?」
「僕は君たちのこと結構知ってるつもりだし?なんなら会ったこともあるんだ〜!」
少し子供っぽい口調で、雪達に言った。
「てかもう5時じゃん!良い子は帰りなよ〜」
「え?もう5時なの?」
「はやくかえらなきゃかあちゃんに、おこられる!」
「おかあさんにはおこられたくなぃぃ!」
雪以外は焦りながら、続々と帰っていく。
「君は帰らなくていいの?雪ちゃん」
「えっ、あぁうん。まだ、大丈夫」
雪は少しぎこちない表情で言った。不思議な少年は少し驚きながらも、優しく声をかけた
「どうしてまだ帰らないの?」
「ええと、おかあさんたちまだかえってきてないし、いえにかえってもだれもいないから。けど6時くらいにおばさんがくるから、それまでにかえればだいじょうぶ。」
「………」
不思議な少年は、少し黙ってからまた雪に言った。
「そっか。寂しいんだね」
「うん。ねぇきみのなまえってなに?」
雪は会った時から知りたかったらしいが、みんなが色々なことを言うもんだから言えなかったという事を明かした。
「うーん。そうだねー。ユウとでも呼んでよ」
「わかった。ユウよろしくね」
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