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【登場人物】

フウズ・喋るケムリ

シャル・少女

【始まり】

とある森の中に、温かい日差しが当たっていた、小さなボロボロのお店がありました。

そのお店は「シャル」という少女が、一人で手作りケーキをつくって売っていました。どうやらそのシャルがつくったケーキ、見た目はアレですが… 味はとても美味しくて心がこもっているそうです。

…ですが!そのケーキはたった10円で売っているそうですよ。

その噂を聞いた「フウズ」という自分勝手だが、とてもえらい上司を務めてる渦巻きの形をした喋るケムリは、そのシャルの手作りケーキが本当に美味しいのか、そして本当に10円なのか、を確かめるためお店のシャルに直接会いに行くことにしました。


シャルは「お客さん…、誰も来ないなぁ…」と濡れた雑巾で床を拭きながらそう呟いたとき

ドォン!!

という大きな音をたてて古びたドアが吹き飛びました!シャルは驚いて振り向く、いったい誰が吹き飛ばしたんでしょう …、そう。

それは指に輝かしい指輪をたくさん付けた、いかにもお金持ちのような見た目をした渦巻き形のケムリのフウズでした。

フウズは怯えてるシャルに向かって鼻で笑い、こう名乗りました。

「俺はフウズ、このクソボロい店で10円のクソ上手い手作り ケーキが売られてるという噂を聞いてやってきたんだ。」

シャルはそれを聞いて表情が笑顔に変わった。

「ありがとうございます!じゃあ今からケーキを用意しますね!」

「おいまて!」

「はい?」

「お前なんか勘違いしてるだろ」

「…えっ?」

「俺はそのクソ上手い手作りケーキを食べたいから来たんじゃない、確かめるために来たんだ!」

「は…はい、そうなんですね…」

「ああそうだ!だから…もし手作りケーキというやつがクソまずかったらこの店を俺の金を使って撤去して、ここに俺の会社を建てる。」

「…ぇえええ!?!?」

シャルは驚いた。こんな状況になるとは思いにもよりませんでしたから。

「うるさい!…ほら!早くケーキを食わせろ、もちろんタダで。」

シャルは震えながら、用意してた手作りケーキを差し出す。

「ど…どっどど…どうぞ…」

「なんだこのケーキは!イチゴが崩れていてグチャグチャじゃないか!」

「すみません…でもこれもいつも心を込めて作ったそのひとつの一品なんです…!」

「あ〜、そう。」フウズは心のなかでこのケーキはダメだな不味そうだ…と見た目で判断していました…。

が、一口食べてみると。

「……うまい」

その悲惨な見た目をした手作りケーキは中身にたくさんの美味しさがギッシリ詰まっていました!フウズは食べる手が止まらなくなり、最終的には全部食べ終えました。

「…まあ、思ったよりも良いな…」

「よかった…ありがとうございます…これで撤去はしませんよね…?」

「ああもちろんしない、だが!! 」

フウズはビシッとシャルに指をさす

「…気は抜かすなよ。わかったな?」

「はい!」

シャルはフウズにペコペコと頭を下げて立ち去るフウズのお見送りをする

フウズは聞こえないくらい小さく「また来よう…」と呟いた。(おわり)

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