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終電の後、3つの夜
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27
夜のリビング。間接照明の下で、太陽 はソファに腰を下ろした。
隣に座る 海 が肩にもたれかかる。自然と腕を回し、ぎゅっと抱き寄せる。
「……んっ、近すぎるよ」
「いいだろ、今だけは…はぁ…」
耳元で吐息がかかり、唇が重なり、柔らかく絡むキス。手は肩や背中、腰に回り、温もりを確かめ合う。
「んっ」「すっ…」という小さな音が響き、鼓動が重なる。
海の指先が太陽の背中を撫でるたび、胸が高鳴る。
服越しでも伝わる熱に、二人の距離は限りなく近く、甘く濃密な時間が夜を包んだ。
⸻
45
ライブ後の路地裏。拓弥 は 祐基 を腕で引き寄せ、壁際に押し付ける。
「誰とも触れるな…俺だけのものだ」
低く震える声。祐基は息を詰め、「はぁっ…」と胸の高鳴りを漏らす。
唇が絡み、手は背中や腰を滑る。小さな「んっ…」「もぞっ…」が夜に混ざる。
触れ合う距離、吐息、鼓動――独占欲の証。
拓弥が少し身を乗り出すと、祐基は目を閉じ、息を荒くする。
夜の路地裏、二人だけの世界が生まれ、濃密な熱が静かに溶けていく。
⸻
311
終電を逃した夜、布団に並ぶ 稜雅 と 秀哉。背中合わせに眠れず、秀哉が小さく囁く。
「……リーダー、我慢できない…はぁ…」
稜雅は振り返り、手を握り返す。唇が重なり、吐息混じりのキス。「んっ…」「すっ…」と微かな音が響く。
手が背中や胸を伝い、服越しでも熱を感じる。
互いの鼓動が耳元で重なり、胸の奥が締め付けられる。
「まだ…離したくない…」
囁きに応えるように稜雅は抱きしめ返す。
切なく、求め合う夜は二人だけの世界に溶けていった。