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青黄
僕→青
君→黄
青視点
僕達はいつもは些細なことで喧嘩をしていた。
『ちょっと、!青ちゃん!』
「ん!これ美味しい!」
『…もぉー、』
お弁当のおかずを勝手に取ったとか、
「なんで置いていったのぉ〜、」
『青ちゃんが寝坊するからじゃないですか、』
『置いていかれたくなかったら寝坊しないでください』
学校行くの置いていったとか、
ほんとにどうでもいいような喧嘩。
『もう青ちゃんなんか知らない』フイッ
そのときは怒っていた君だけど、一日経ったら
『青ちゃん!』ニコッ
何もなかったかのように笑顔で話しかけてくる。
今回も同じですぐ機嫌治るだろうと思ってほっといていた。だけど違った。一日経っても君は僕に話しかけてこなかった。おかしいなって思ったけど次の日になったら治ってるでしょと思い僕から君に話しかけることはなかった。
いつも通りの時間、場所で君が来るのを待った。だけど、いくら待っても君は来なかった。最初の5分、10分は「寝坊したのかな?」とぐらいしか思わなかった。けど流石に30分来ないのはおかしい。待ちすぎて学校のチャイムがなるまであと15分しかない。
「もしかして置いてかれた、?」
でもいつも君は喧嘩をしても集合には来てくれてたし、。じゃあ、まだ寝てる? でも君は寝坊なんて今まで一回もしたことがない、むしろ5時半には起き てると言ってた。それなら今日休み?
いや、でも・・・ こんなことを考えていたらチャイムがなるまであと10分になっていた。これ以上待っていたら遅刻してしまうので君に申し訳なく思いながら僕は全速力で学校に向かった。
やっとのことでチャイムがなる前に学校についた。急いで教室に入った僕は目を疑った。だって、ずっと集合場所で待っていた君が教室にいたから。意味がわからなかった。なんで集合場所に来てくれなかったのか聞きたかったけど、話しかける勇気なんてなかった。
君と話さなくなってからどれくらい経っただろうか、君は一向に話しかけようとはしてくれない。もちろん僕からも話しかけようとはしなかった。僕の考えでは、友達を作るのが苦手な君は一人が寂しくなってすぐ僕に話しかけてくるとい考えだったが、君は案外すぐに友達ができたみたいで、逆に僕の方が寂しい思いをすることになった。新しい友達をがんばってつくるほど僕と話すのが嫌なのか、?早く話しかけてくれたらいつもみたいに仲良くできるのに・・・
そういえば僕から謝ったことはあっただろうか。いつも君任せで、君から話しかけてくれるのをずっと待っているばかり。喧嘩の原因はほとんど僕なのに。それなのに君はいつも嫌な空気を切るように笑顔で話しかけてくれた。今回の喧嘩で君が話しかけてくれなかったのは僕から話しかけてくれるかもと期待してくれていたからなのかもしれない。それでも話しかけてこない僕に流石の君も、もう呆れてしまったのだろう。いつもと様子が違うと気づいたときにすぐに話しかけていたら、なんて思っても、もう遅い。
今日も僕は君に「ごめん」とその一言が言えなくて。僕じゃない誰かと楽しそうに話しながら帰り支度をしている君を見送る。