コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
mcfw
本人様方に関係❌
本編に伏字無し
knmc『』
fw「」
fw side
「もちさぁん」
「んー」
何かの本を読んでいる彼の名前を呼び、自分の口を尖らせる。
これは俺なりの キスをしたい って意思表示だったのだが、手の甲で口を抑えられて制止されてしまった。
『なに急に、今の顔ちょっとブサイクだったよ』
「……」
『うぉ お、舐めんな!?手を!』
口を抑えられてて喋ろうにも喋れなかったからもちさんの手の甲を舐める。
するともちさんは予想通りの反応をして手を口から離してくれた。
「ブサイクとか酷くない?」
「さっきの俺なりのキスしたいって意思表示だったんだけどぉ〜」
『媚びだ。それは』
そう、もちさんはなぜかキスをしてくれない。
もちろんその先のことも。
理由は 媚びだから らしいけど、俺ら恋人同士なのに媚びとかあるか?、とは思う。
でも特に気にせず俺はもちさんを揶揄うことに徹する。
“もちさんにはもちさんの考えがある”
それで今のところやっていけてるからそれでいい。
…まぁ、多少は寂しいけど。
「そんなこと言ってさぁ、もちさんが俺に”愛の告白” してきたくせにぃ~」
『あ、あれは!間違えたっていうか、』
『あんな勢いで言うつもりなかったっていうか…』(小声
「、え…」
………。
「…なるほどね」
「だからキスすんの嫌がるんや」
『…え?ふわっち、』
「間違って告った相手と一緒に暮らせるとかもちさん器デカいなぁ」
『は!?ちょ、間違いって__』
揶揄ったりしてまで我慢しとった俺がバカみたいやんか。
「俺がもちさんのこと好きって返事したからずっと付き合ってくれてたん?」
「ごめんなぁ無理させて。もういいから」
『(なんで…、あ、そっか。小声だったから聞こえてなかったのか…)』
そこまで言って背を向けたところで、腕を掴まれ強制的に後ろを向かせられる。
『__僕は、好きでもない人間と一緒に暮らせるほど優しくないよ』
『それはふわっちが1番よく知ってるはずなんだけど』
「…さっき間違ったって言ったやん」
『あれは、…その、あんな勢い任せに言うつもりなかったっていうか』
『もっとこう…順序立てて言おうと…』
「…?」
『僕なりに!告白するまでの段取りがあったの!!』
「お、おぉ…」
『なのにふわっちが予想外の可愛いことしてくるから全部すっぽかして言っちゃって』
『まぁ結果的に付き合えたから何も言わなかったんだけど…』
「…ふーん?」
「つまり俺の可愛さが罪ってことね」
『、…~~ッそうだよ!!!』
『ふわっちが世界一可愛いと思ってるけど!』
『なんかおかしい!?』
「は ぇ、や、別に」
勘違いだったのはよかったけど、なんかやけに素直やな…。
『…ねぇ、キスしていい?』
「、こっ、媚びじゃ…ないん?」
『いい、もう』
『ふわっちがいなくなるより断然いい』
両肩をガシッと掴まれ、初めてキスをされた。
なんか、なんかこのもちさん…だめかも。俺。
『てか、いいどころか僕だってずっとしたかったんだからね!?』
「うぇ!?じゃあ俺が誘ってる時にしてくださいよぉ!!」
『誘ってるの可愛いから見たかったんだよ!!』
「え”、ぁ、…そう、すか」
えぇ〜…、もちさん思った以上に俺のこと好きやん。
…嬉しいけど今までとのギャップに困る~…。
『まぁね、そりゃ多少の羞恥もあったわけだけど僕は今この時それを捨てたので』
『もうあらぬ誤解を招くことはないから』
『…これからもずっと僕の隣にいてください』
「!、んはは笑」
“ずっと”。
歳を取らない俺たちにとってそれがどれだけ重いのか、それはもちさんも理解してる。
でもその上で、こう言ってくれてるんだから
「もちろん」
「万が一死んでも、絶対離さんよ」
俺もそれ相応の、あるいはそれ以上の覚悟でもちさんの期待に応えるよ。